ニュースリリース

IBM、企業や政府による生成AIのガバナンスと信頼構築を支援するwatsonx.governanceを提供開始

watsonx.governance は以下を通じて組織を支援
- AIの「成分表示」により、今後世界中で展開される安全性と透明性に関する規制や政策に対応 できるようにAIを管理
- 公平性、バイアス、ドリフト、新しいLLMメトリクスを監視し、リスクを事前に検知、軽減
- IBM、オープンソース・コミュニティー、その他のAIモデル・プロバイダーからのAIモデルを管理、監視、統制
2023年12月 4日

日本アイ・ビー・エム株式会社は、本日、企業がAIモデルに光を当て、その入力・出力データにまつわる謎を解消できるよう、watsonx.governanceを12月1日より提供開始したと発表しました。

 

大規模言語モデル(LLM)や基盤モデルを活用した生成AIは、企業に多くのユースケースを提供する一方で、インターネットの隅々からかき集めた公正性や正確性を検証できない学習データにより最終的には説明可能な出力の欠如につながるなど、新たなリスクや複雑性をもたらします。watsonx.governanceは、企業がリスクを管理し、透明性を確保し、AIに関する将来の規制への遵守を見込むために必要なツールキットを提供します。

 

今日の企業は、AIを活用したイノベーションを目指し、テクノロジー事業者やオープンソース・コミュニティーが提供するLLMを組み合わせて導入していますが、watsonx.governanceを使用することで、そのLLMの選択先を問わずにモデルを管理、監視、統制することが可能になります。

 

IBMソフトウェア プロダクト・マネジメント&グロース担当シニア・バイス・プレジデントのカリーム・ユセフ(Kareem Yusuf)博士は、次のように述べています。「企業の取締役会や最高経営責任者(CEO)は、今日のより強力なAIモデルから成果を得ようとしていますが、透明性の欠如やモデルを統制できないことによるリスクが、企業の足かせになっています。watsonx.governanceは、LLMモデルと機械学習(ML)モデルの両方の導入や展開に苦慮している企業向けのワンストップ・ショップであり、AIガバナンス・プロセスの自動化、モデルの監視、是正措置の実施に必要なツールを、可視性が高い形で提供します。AIに関する新たな規制が世界中で定着するにつれ、規制を強制力の高いポリシーに変換する能力が、企業にとってより不可欠になります」

 

IBM Consultingは、自動化されたモデル・ガバナンスと、人材、プロセス、IBMや戦略的パートナーのテクノロジーを包含する組織的ガバナンスの両方を用いて、お客様が責任あるAIを展開できるよう、戦略的専門知識を拡大してきました。IBMのコンサルタントは、AI倫理委員会の設立、組織文化と説明責任、教育、規制とリスク管理、サイバーセキュリティー脅威の緩和など、人間中心の設計を用いた卓越したスキルを有しています。

 

watsonx.governanceは、AIとデータのプラットフォームであるIBM watsonxを構成する3つのソフトウェア製品の1つであり、watsonx Code AssistantなどのAIアシスタント製品とともに、企業がAIの影響を拡大・加速できるように設計されています。watsonxには、watsonx.governance の他に、AI開発者向けの次世代エンタープライズ・スタジオであるwatsonx.aiと、オープンでハイブリッド、ガバナンスに対応したデータ・ストアのwatsonx.dataが含まれます。 また、IBMは最近、IBMが開発したwatsonxモデル向けに、知的財産権保護を発表しました。

 

当報道資料は、2023年11月14日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの一部をもとにしています。原文はこちらを参照ください。

 

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