ニュースリリース

IBM、StreamSetsとwebMethodsの買収を完了

オートメーション、データ、AIのポートフォリオを強化
2024年07月 9日

【米国NY州アーモンク、2024年7月1日(現地時間)発】IBMは、必要な規制当局の承認を経て、Software AG社から、Super iPaaS(Integration Platform as a Service、統合プラットフォーム・アズ・ア・サービス)のエンタープライズ・テクノロジーであるStreamSetsとwebMethodsの買収が完了したことを発表しました。この買収により、アプリケーション統合、API管理、データ統合の分野において、業界をリードする機能が統合されます。

 

今回の買収は、IBMの広範なソフトウェア・ポートフォリオに基づくもので、StreamSetsはIBMのAIおよびデータ・プラットフォームであるwatsonxに、新たなデータ・インジェスト機能を追加します。また、webMethodsはIBMのAutomationソリューションにIntegration Platform as a Service(iPaas)機能を提供します。IBMのお客様とパートナーは、業界で最新かつ、包括的なアプリケーションおよびデータ統合プラットフォームを利用できることで、イノベーションを推進し、AIに対応したビジネスを推進することができます。

 

企業は、世界中のハイブリッドクラウド環境に広がるアプリ、API、イベント、データの飛躍的な増加に直面しています。実際、調査会社のIDCは、生成AIの急速な出現により、2028年までに10億個の新しいアプリケーションの登場が予想されると示唆しています1。企業がデジタル・トランスフォーメーション(DX)を推進する中で、アプリケーションとデータの統合ソリューションは、アプリケーションのモダナイズと企業全体へのAIの効果的な展開に、必要不可欠なものです。

 

StreamSetsとwebMethodsは現在、世界中の1,500社以上の企業にサービスを提供しています。両ソリューションは、あらゆる場所、あらゆるものへのデータと接続性を必要とする次世代AIアプリケーション向けに、さらなる統合テクノロジーを提供する予定です。また、この業界は成長を続けており、IDCは世界の統合ソフトウェア市場が2027年に180億ドルを超えると予測しています2

 

IBMソフトウェア製品担当でシニア・バイス・プレジデントのディネシュ・ニーマル(Dinesh Nirmal)は、次のように述べています。「今回の買収は、お客様の複雑性を競争優位に変える取り組みとして、IBMにとって非常に重要な決定です。StreamSetsとwebMethodsは、アプリケーションの拡張や複雑性をよりよく管理するため、データとAIを組み込んだ、新しい機能をお客様に提供します。私たちは、インテグレーター、開発者、事業のIT部門が、より大きく、よりインパクトのある規模で統合を構築し、管理できるように支援します」

 

StreamSetsは、多種多様なデータに対応するため、IBMのAIおよびデータ・プラットフォームであるwatsonxに、クラウドベースのリアルタイム・データ・インジェスト機能を追加します。データの取り込みは、複数のソースから、大量のデータを一元化されたストレージに移動させ、他のシステムやアプリケーションで利用できるようにします。データが、ソースとターゲットの間を移動する際、StreamSetsの持つストリーミング・ツールは、更新されたデータを、リアルタイムでターゲット先に提供することが可能です。IBMがwatsonx.dataのプレミアム機能として組み込む予定の、ハイブリッドクラウドとマルチクラウドに対応した本製品は、オフセット処理や配信保証などの機能を通じて、お客様のストリーミング・データの活用(インジェストやエンリッチなど)を簡素化します。

 

StreamSetsはまた、ストリーミング・データ・パイプラインの設計を可能にすることで、IBMのデータ・ファブリックとデータ統合機能をさらに拡張します。StreamSetsは、IBM DataStageとDatabandを補完し、データ・エンジニアのために深く統合された製品として、データ観測可能性を備えた複数のデータ統合パターンに対応します。IBMは、オンプレミスだけでなく、GCPやAzure/AWSを含む、すべての主要なハイパースケーラーで、StreamSetsを利用できるよう計画しています(GCPは対応済、AzureとAWSは今後対応予定)。

 

webMethodsは、ビジネス環境内のシステム、アプリケーション、データサイロのもつれを管理する組織を支援します。webMethods Integration Platform as a Service (iPaaS)は、統合フローにアウトプットを含めながら、どこでも統合を展開、実行できるようにします。これにより、グローバル企業は、企業全体のイノベーションを推進し、一元管理を活用しながら、地域のデータ主権要件を満たすことができます。

 

IBMは、webMethods iPaaSを拡張してIBMの統合ソリューションや製品をサポートし、現在のお客様に対し、マルチクラウド・ハイブリッド統合に向けた道筋を提供する予定です。アプリケーション、API、イベント、B2Bなど、さまざまなパターンの統合をサポートすることで、IBMはお客様がモダンで統一された、シームレスなアプリケーションとサービスを構成できるように支援します。

 

StreamSetsについては、こちらを(英語)ご覧ください。webMethodsについては、こちらを(英語)ご覧ください。

 

1出典:IDC 10億の新しい論理アプリケーション:その他の背景、2024年4月、US51953724
2出典:IDC  世界の統合およびAPI管理ソフトウェアの予測、2023-2027年、2023年7月、US51053823

 

当報道資料は、2024年7月1日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳をもとにしています。原文はこちらを参照ください。


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