ニュースリリース
IBM Instanaのインテリジェントな修復機能でオペレーショナル・エクセレンスを解き放つ
刻々と変化する今日のデジタル環境において、IT運用はアプリケーション・データの膨大さと複雑さというかつてない課題に直面しています。2028年までには、10億の新しい論理アプリケーションが作成されると推定されており[1]、クラウドネイティブ環境のダイナミックな性質に対応するには、従来の人による分析だけでは不十分です。こうした課題に対処するため、人工知能(AI)を利用して膨大な量のデータをリアルタイムで処理することができます。IBM Instana Observabilityは、機械学習(ML)を活用してアプリケーション・パフォーマンスのモニタリングとトラブルシューティングを合理化し、このAIの動きを推進しています。MLの活用における豊富な経験を持つInstanaは、今日の最新のクラウドネイティブ・アプリケーションの動的なニーズに対応するために、プラットフォームを継続的に進化させてきました。
IT チームを強化
複雑な環境を効果的に監視・管理するために、Instanaは実用的なインテリジェンスを活用し、エンド・ユーザーの満足度を高めるよう設計された具体的なアクションに洞察を変換します。Instanaのインテリジェントなアクション機能には、ITチームを強化するために設計された、次の4つの主要機能があります。
・要約:危機の最中は、明確さが最も重要です。Instana は、複雑なインシデントをわかりやすく要約し、IT チームが緊急の問題を迅速に理解できるようにします。複雑な技術の詳細を簡潔なビューに抽出することで、IT オペレーション・チームは、ダウンタイムを最小限に抑え、効率化するよう優先順位を付けて対応することができます。
・診断:高度なAIプロトコルを活用し、Instanaは呼び出しデータ、トポロジー、イベント、メトリクスを含む多数のデータソースを分析します。この包括的な分析アプローチで、Instanaがインシデントの推定原因を正確に特定できるように設計されています。IT環境の複雑な部分を深く分析することで、チームが問題の原因を特定するだけでなく、問題の根本的な要因を理解し、より効果的で確実なソリューションを提供できるようにします。
Instanaによるインシデント調査
・指示:Instana は、膨大な知識とコンテキストのリポジトリーに基づいて、特定された問題に効率的かつ効果的に対処する方法を提案します。ベスト・プラクティスと組織の目標に沿った指示を提供することで、ITチームは混乱を最小限に抑えながら、時間とリソースを節約することに重点を置いて、解決へのパスをナビゲートできます。
・自動化: Instanaは、事前に定義されたポリシーまたはユーザー定義のしきい値に基づいて修復アクションを自動化することで、合理的にインシデントを解決します。ITチームは手作業が必要な部分に対応し、事前定義されたアクションを、スピードと正確性をもって実行することで、インシデントに迅速かつ的確に対応できるようになり、お客様はダウンタイムを削減し、システム全体の信頼性を向上させたと報告しています。インテリジェントな修復によって、ITオペレーションは単なる事後対応型ではなく、プロアクティブなものとなり、混乱が影響を及ぼす前に予測し、対処できる未来に繋がります。
InstanaのIntelligent Remediationを発表
IBMは、watsonx.aiを活用した、Instanaのインテリジェントな修復機能(Intelligent Remediation)を発表しました。この修復機能は、リアルタイムの粒度と高精度データが基盤となっており、ITチームがアプリケーションのパフォーマンスを向上させ、顧客に影響を与える前に問題を先制的に解決するために活用できる、実用的な洞察を提供するように設計されています。継続的な検出、変更検出、フルスタックの依存関係マッピング、インシデントの自動解決のための異常検出を活用することで、Instana は、チームが単なる事後対応だけでなく、起こり得る混乱に先回りして対応し、運用の効率性と信頼性を高めるのに役立ちます。
チームが常に緊急対応に追われることなく、戦略的イニシアチブとイノベーションに集中できる世界を想像してみてください。Intelligent Remediationによって、このビジョンが実現します。インシデントからの修復を自動化することで、貴重なDevOps、SRE、開発者のリソースが節約できます。これにより、チームはビジネス価値の推進とカスタマー・エクスペリエンスの提供に集中できるようになり、IBMの委託調査[2]によると、開発者のトラブルシューティングにかかる時間を3年間で最大90%短縮できる可能性があります。InstanaのAIを組み込んだ意思決定プロセスは、迅速なインシデントの解決、アプリケーションのパフォーマンスと健全性を向上させるリアルタイムの洞察、過去のデータと現在の傾向から導き出された予測的洞察に基づく先制アクションをサポートします。
企業がダウンタイムによって1時間あたり平均25万ドル[3]ものコストと深刻な風評被害を負う時代において、Intelligent Remediationはイノベーションと信頼性を促進できます。Instanaは、AIとリアルタイム・データ分析の力を活用し、ITチームがインシデントにプロアクティブに対処し、ダウンタイムを最小限に抑え、卓越した顧客体験を提供できるようにします。IBMが委託したTEIのレポートでは、複合組織からの洞察により、Instanaが3年間でインシデントを60%削減し、平均修復時間を70%短縮する可能性が示され、運用効率を高める能力が強調されています[4]。
Intelligent Remediationの正式リリースは6月25日に一般公開される予定です。プライベート・プレビューはこちらからお申し込みください。
[1] IDC Market Note: 1 Billion New Logical Applications. April 2024, IDC #US51953724
[2] The Total Economic Impact™ Of IBM Instana Observability, a commissioned study conducted by Forrester Consulting, January, 2024. Results are for a composite organization based on interviewed customers.
[3] IDC AIOps and Observability Survey Results: Leadership Drives Trust and Expansion, January 2023, #US50059623
[4] The Total Economic Impact™ Of IBM Instana Observability, a commissioned study conducted by Forrester Consulting, January, 2024. Results are for a composite organization based on interviewed customers.
当報道資料は、2024年5月21日(現地時間)にIBM Corporationが発表したブログの抄訳をもとにしています。原文はこちらを参照ください。
IBM、ibm.com、Instanaは、 米国やその他の国におけるInternational Business Machines Corporationの商標または登録商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、ibm.com/trademarkをご覧ください。
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