ニュースリリース

IBM watsonx Code Assistant for Z: 生成AIと自動化によってアプリケーション・ライフサイクルを加速

2024年05月24日

著者:ケリ・オルソン(Vice President, IBM IT Automation)、アンディー・ブラッドフィールド(Director, IBM ZaaS and Confidential Computing)

 

AIの拡張がもたらす、ビジネス上の成果は明らかです。生成AIやデータ主導型イノベーションの最前線にいる企業は、同業他社に比べて年間純利益が72%、年間収益が17%増加しています。これらの成果を引き出すための重要なステップは、ユースケースに合わせてカスタマイズされた専用AIアシスタントを導入することです。

 

IBM watsonx Code Assistant for Zは、メインフレーム・アプリケーションのアプリケーション・ライフサイクルを加速するために設計されたAIベースのコーディング・アシスタントであり、生成AIと自動化機能を活用してモダナイゼーションを推進します。

 

今年初め、IBM watsonx Code Assistant for Zは、Visual Studio Code(VS Code)内で、その生成AIと自動化機能を一緒に活用できるユーザーインターフェースを提供しました。これには、効率化とテストを生成する機能を提供し、実際のユースケースを使用して、これらの機能が実際に動作するのかを確認できるインタラクティブなデモも付属しています。

 

そして今回、IBM watsonx Code Assistant for Z のアドオンとして利用可能となる、Code explanation(コード解説機能)を新たに発表しました。さらに、IBM watsonx Code Assistant for Zのコード変換機能がオンプレミスでの導入も可能となり、2024年6月からお客様向けに提供開始する予定です。

 

IBM watsonx Code Assistant for Z: code explanation(コード解説)

IBM watsonx Code Assistant for Zを使用すると、開発者は生成AIを使ってCOBOLコードの自然言語による解説を行うことができます。これにより、開発者は既存のミッション・クリティカルなアプリケーションをより簡単に理解し、適切なモダナイゼーション戦略を特定することができます。これは、文書化が不十分、かつ、専門的なスキルセットを必要とする複雑なモノリシック・アプリケーションを扱う開発チームにとって特に重要です。

 

コードの理解、リファクタリング、変換といったモダナイゼーションのフェーズをサポートするため、watsonx Code Assistant for Zは生成AIを活用して、開発者が選択したアプリケーションを理解できるようにします。これにより、アプリケーションのCOBOLコードの自然言語を解説できる機能を提供し、より明確に理解できるようにします。また、アプリケーションにコメントとして直接保存または挿入される最新のコード解説を作成するために必要な手作業を削減することで、ドキュメントの維持・更新プロセスを簡素化することができます。

 

Code explanationは、ある特定のアプリケーションにまだ馴染みのない開発者の学習を促進し、知識のギャップを埋め、開発やモダナイゼーションの取り組みを加速できるように設計されています。コード解説機能を使用することで、組織は知識のボトルネックに対処し、知識豊富な熟練者はより高度なモダナイゼーション・タスクに取り組むことができるようになります。また、モダナイゼーション・プロジェクトの理解およびリファクタリングの段階で、より多くの情報に基づいた意思決定が可能になります。

 

オンプレミスの提供: ハイブリッドクラウド環境のソリューション

データのセキュリティーとプライバシーは、多くの組織にとって最も重要な問題です。COBOLからJavaへの変換機能をオンプレミスに導入することにより、ユーザーは生成AIを活用し、独自の要件を満たすための制御とカスタマイズを行い、アプリケーションのモダナイゼーションを強化できるようになります。6月にアドオンとして提供開始することで、企業はIBM watsonx Code Assistant for Zの理解、リファクタリング、変換、検証機能を、オンプレミスで展開できるようになります。

 

 

当報道資料は、2024年5月21日(現地時間)にIBM Corporationが発表したブログの抄訳をもとにしています。原文はこちらを参照ください。

 

 

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