ニュースリリース
生成AIと自動化によるJavaアプリケーション・ライフサイクルの加速
著者:IBM IT Automation担当バイス・プレジデント ケリ・オルソン(Keri Olson)
今日のデジタル社会では、組織はハイブリッドクラウド戦略の一環として、Javaアプリケーションの開発、拡張、アップグレード、モダナイゼーションを継続的に行っています。これらは一般的な開発活動ですが、特に、モノリシックで文書化が不十分であったり、技術的負債を抱えていたりする複雑なエンタープライズ・アプリケーションに対して取り組む場合には、しばしば困難が伴います。生成AIと自動化の力を活用することで、組織は、エンタープライズJavaアプリケーションを扱う開発チームのコストを大幅に削減し、リスクを軽減し、価値実現までの時間を改善する機会を得ることができます。
今週開催された年次イベント「THINK」において、IBM watsonx Code Assistant for Enterprise Java Applicationsのプレビュー版を発表しました。IBM watsonx Code Assistant for Enterprise Java Applicationsは、コード生成、コード説明、テスト生成向けの自動化およびAI生成機能を備え、企業がJavaアプリケーションのライフサイクルを簡素化、高速化できるように設計された製品です。ドメイン固有のデータで学習され、特定のユースケースに合わせて調整されたIBM watsonx Code Assistant for Red Hat ® Ansible ® LightspeedおよびIBM watsonx Code Assistant for Zに仲間入りし、watsonx Code Assistantファミリーが拡充されました。
開発を加速できるように設計されたIBM watsonx Code Assistantは、IBM watsonxプラットフォーム上の基盤モデルであるIBM Graniteをベースとする生成AIを使用します。これらの製品とIBM Consultingが有する深い専門性と経験と組み合わせることで、お客様はすでにアプリケーションのモダナイゼーションとIT自動化機能の加速による潜在的なメリットを実感しています。例えば、Westfield Insurance社のチームは、watsonx Code Assistant for Zの試験運用において、アプリケーション検出分析にかかる時間を80%短縮し、開発者がアプリケーション・コードを説明・文書化する時間を30%短縮できたことを確認しました。
IBM watsonx Code Assistant for Enterprise Java Applicationsの導入により、IBMは、開発者の生産性の向上、コードの品質と管理性の改善、Javaアプリケーションのライフサイクルの合理化を支援します。
主な機能とユースケース
IBM watsonx Code Assistant for Enterprise Java Applicationsは、エンドツーエンドのアプリケーション・ライフサイクルをサポートできるように設計されており、組織を支援する機能を備えています。
- 理解:生成AIを使用して複雑なコード構造をナビゲートし、アプリケーションの主要な機能、サービス、依存関係を要約します。
- 計画:複雑さと必要な開発作業の詳細な評価とともに、アプリケーションのアップグレードやモダナイゼーション、強化に必要な変更を記述した処方的計画を受け取ります。
- 変換:自動化を使用して、コードと構成の変更を素早く実装します。生成AIの支援をもとにコードを変換し、より複雑な問題を解決します。生成AIを使用して、アプリケーションとコードの変更を文書化します。
- 検証:既存の単体テストを容易にインポートし、生成AIを使用して重要なアプリケーション機能を維持するための新しいテストを作成します。
自動化と生成AIの力を活用することで、開発者は以下のような方法でビジネスのアジリティー向上に向けた活動を支援することができます。
- Java開発の最適化:生成AIによるコードの推奨、説明、テスト機能を使用して、新しいJavaアプリケーションを開発、強化します。
- Javaのアップグレードの高速化:Javaコードのアップグレードに必要な変更を特定し、修正を自動的に適用し、生成AIを使用してJavaコードを変換します。
- アプリケーションとランタイムのモダナイゼーションの合理化:Javaアプリケーションのランタイムを分析し、生成AIと自動化機能を活用し、より軽量で柔軟かつ効率的なランタイムにモダナイゼーションします(例: IBM WebSphereからIBM WebSphere Libertyへ)。
IBM watsonx Code Assistant for Enterprise Java Applicationsは、6月にテクニカル・プレビューとして利用可能になり、今年後半に一般提供される予定です。
IBMの計画、方向性、意図は、IBMの裁量により、予告なしにいつでも変更または撤回される可能性があります。将来の製品および改良の可能性に関する情報は、IBMの目標および目的の一般的な考えを示すために提供されるものであり、購入の意思決定に使用されるべきものではありません。IBMは、この情報に基づいた資料、コード、または機能を提供する義務を負いません。この声明は、このトピックに関する以前のすべての声明に代わるものです。
当報道資料は、2024年5月20日(現地時間)にIBM Corporationが発表したブログの抄訳をもとにしています。原文はこちらを参照ください。
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