ニュースリリース
IBM、AIとデータのプラットフォームwatsonxで、Llama 2を利用可能にする計画を発表
IBMは、企業向けAIとデータのプラットフォームである「watsonx」の継続的な展開の一環として、Meta社の大規模言語モデル「Llama 2-chat」( 700億パラメータ・モデル)をwatsonx.ai studioでホストする予定であり、現在、一部のお客様に早期アクセスを提供していることを発表しました。これはAIのオープン・イノベーションに関するIBMとMeta社の協力関係に基づくもので、機械学習フレームワークの「PyTorch」やwatsonx.dataで使用されているクエリー・エンジン「Presto」など、Meta社が開発したオープンソース・プロジェクトとの連携も含まれています。
また、本取り組みは、IBM独自のAIモデルとサード・パーティーのAIモデルの両方を提供するというIBMの戦略をサポートするものです。現在、watsonx.aiにおいて、AI開発者はIBMが提供するAIモデルとHugging Faceコミュニティーが提供するAIモデルを活用することができます。これらのモデルは、質問応答、コンテンツ生成と要約、テキスト分類と抽出を含む自然言語処理(NLP)タスクをサポートできるよう事前学習されています。
今後、watsonx.aiでLlama 2が利用可能になることは、IBMの生成AIロードマップにおける新たなマイルストーンであり、その後には、AIチューニング・スタジオ、watsonx.aiのモデル用ファクト・シート、追加AIモデルを提供する予定です。
IBMは、生成AI機能を継続的に展開していく上で、信頼とセキュリティー原則を最重要視しています。例えば、ユーザーがwatsonx.aiのプロンプト・ラボでLlama 2モデルを実行する際、AIガードレール機能をオンに切り替えることで、入力用のプロンプト・テキストやモデルが生成する出力から、有害な言語表現を自動的に排除することができます。また、Meta社は、大規模言語モデルで使用されている微調整(ファインチューニング)の方法論についての説明も提供しています。
さらに、IBM Consultingには、データ、AI、自動化の専門知識を持つ21,000人のコンサルタントと、生成AIに特化した専門知識を持つ1,000人以上のコンサルタントで構成されるCenter of Excellence for Generative AIを有しています。これらの専門家は、お客様との協業を通じて、特定のビジネス要件に沿って狙いを定めたユースケース向けのAIモデルの調整、運用を支援します。
IBMは、Meta社と同様に、オープン・イノベーションを支援しています。AI開発者や研究者の強固で多様なコミュニティーが、さらなるイノベーションを推進するために、これらのテクノロジーをテストし、フィードバックを共有し、協力することには価値があります。IBMは、これらのイノベーターが、Llama 2やwatsonxプラットフォーム上の他のAIモデルを使用して何を構築するのかを楽しみにしています。
IBMの将来の方向性や意図に関する記述は、予告なく変更または撤回されることがあり、目標や目的のみを表すものです。
watsonxに関する詳細はこちらをご参照ください。
IBMについて
IBMは、世界をリードするハイブリッドクラウドとAI、およびコンサルティング・サービスを提供しています。世界175カ国以上のお客様の、データからの洞察の活用、ビジネス・プロセス効率化、コスト削減、そして業界における競争力向上を支援しています。金融サービス、通信、ヘルスケアなどの重要な社会インフラ領域における4,000以上の政府機関や企業が、IBMのハイブリッドクラウド・プラットフォームとRed Hat OpenShiftによって、迅速に、効率良く、かつセキュアにデジタル変革を推進しています。 IBMは、AI、量子コンピューティング、業界別のクラウド・ソリューションおよびコンサルティング・サービスなどの画期的なイノベーションを通じて、オープンで柔軟な選択肢をお客様に提供します。 これらはすべて、信頼性、透明性、責任、包括性、ならびにサービスに対するIBMのコミットメントに裏付けられています。詳細は、http://www.ibm.com/ をご覧ください。
当報道資料は、2023年8月9日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文はこちらを参照ください。
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