ニュースリリース

IBM、2022年開催のウィンブルドン選手権向けにAIとクラウドの新機能で新たなファン体験を提供

IBMは過去33年間にわたり、公式テクノロジー・パートナーとしてウィンブルドン選手権におけるイノベーションを加速し、デジタルのファン体験を向上
2022年06月24日

[ロンドン2022年6月21日(現地時間)発]

IBMとAll England Lawn Tennis Clubは、IBM® Cloudとハイブリッドクラウド・テクノロジーに基づいて稼働するAIを活用し、世界中のウィンブルドン・ファンがデジタルでウィンブルドン選手権を体験するための新しい方法を発表しました。 この新機能は、ウィンブルドン選手権の公式サイトおよび公式アプリ向けにAll England ClubとIBMによって共同で設計され、一連の包括的なデジタル・ファン体験(受賞歴のある[1]IBM Power Index with Watson、IBM Match Insights with Watson、Personalised Recommendations and Highlights Reelsなど)に加わります。この機能はすべて、世界中の観客が選手、試合、およびトーナメントについてより多くの情報を入手し、より深く関与できるように設計されました。

 

2022年の新機能は以下のとおりです。

  • 「Win Factors」 によって「Match Insights」の説明可能性を強化:IBMは、ウィンブルドン選手権の公式アプリと公式サイトの既存の「Match Insights」機能を基に、試合の洞察と予想を判断するために、AIシステムで分析されている要素について、更なる説明可能性を提供しています。 「Win Factors」は、IBM Power Index、コートの表面、ATP/WTAランキング、対戦成績、勝利試合の比率、勝利セットの数、最近の成績、年間成績、メディアによる評価など、選手のパフォーマンスに影響を与える要素についてファンが理解を深められるようにします。
  • Have Your Say」に、新しい対話式ファン予想機能を追加:今回初めて、ユーザーが「Have Your Say」機能を使用し、公式アプリと公式サイトで試合結果の独自予想を登録できるようになりました。 ユーザーは自分の予想を、他のファンの予想や、IBMがAIを活用して生成した「Likelihood to Win(勝利の可能性)」の予想と比較することができます。

 

ウィンブルドン選手権のデジタル機能は、IBM Watsonによって支えられており、オンプレミス・システム、プライベートクラウド、IBM Cloudの組み合わせを使用するハイブリッドクラウド・アプローチを活用することで、高い柔軟性と効率を実現しています。 IBM Cloudは、このようなデジタル体験の基盤とスケーラビリティーを提供します。 これは、IBM Watson StudioおよびIBM Watson Discoveryを使用して生成されたAIモデルにフィードされた試合データをホスト・処理し、ファン、解説者、およびメディアに対する洞察をもたらします。

 

All England ClubのCommunications & Marketing Directorのアレクサンドラ・ウィリス氏(Alexandra Willis)は、次のように述べています。「ウィンブルドン選手権全体でファンがより多くの情報を得て、交流を持ち、参加できるようするためにテクノロジーを活用することは、イノベーションを活用してウィンブルドンの存在感を維持し、ファンがどこにいても優れたデジタル体験を提供できるようにする当社の戦略の中核です。 ウィンブルドンが本来の形で開催される今年、当社は、IBMと提携して、世界中のファンにさらに動的で対話型のデジタル体験を提供できることを嬉しく思います。 このような体験の核となるのは、ファンにウィンブルドンをより身近に感じてもらうことができるように、どの選手をフォローして分析すべきかを理解し、当社のチャネルを通じた豊富なスコア、ニュース、ビデオ・コンテンツに加え、新しい試合予測や洞察機能でファンに参加を呼びかけることなのです」

 

IBM UK & IrelandのSports Partnership Leaderのケビン・ファラー(Kevin Farrar)は、次のように述べています。「ウィンブルドン選手権の公式アプリと公式サイトのデジタル・ファン機能はIBM iXチームによって美しく設計されています。AIとハイブリッドクラウドのテクノロジーによって実現したこの機能は、世界中のどこにいても、All England Clubがテニス愛好家たちが、ウィンブルドン選手権の魅力に没頭することを可能にしました。スポーツ・ファンは議論を好みます。今年の新しいツールの導入によって、ユーザーが自分の試合予想を登録し、Match Insights with Watsonが生成する予想や、他のファンの予想と比較できることを楽しみにしています」

 

IBMは過去33年間にわたり、ウィンブルドン選手権の公式テクノロジー・パートナーとして、ワークロードをモダナイズおよび効率化するためのソリューションを開発するとともに、IBM iX(IBMコンサルティング事業本部のエクスペリエンス・デザイン部門)を通じて、世界中のスポーツ・ファンを魅了する革新的なデジタル体験を提供してきました。 IBMがさまざまな業界や世界中のビジネスで提供している同様のテクノロジーを活用することで、ウィンブルドンはイノベーションを加速させ、デジタルのファン体験を向上させ続けています。 公式サイトおよび公式アプリにおいてIBMが提供するデジタル体験には、以下のテクノロジーが含まれています。

  • IBM Power Index with IBM Watson
  • AIを活用した選手成績の分析によって、最も有名で高いランクの選手以外に誰をフォローすべきかをファンが把握できるようにします。
  • IBM Watson DiscoveryおよびIBM Cloudを使用して、成績データの分析、メディア解説の分析、および選手の勢いの測定を行います。
  • 「Ones to Watch(注目の試合)」や「Likelihood to Win(勝利の可能性)」など、ファンのための洞察を生成します。
     
  • IBM Match Insights with IBM Watson
  • AIを使用して、メインとなるシングルス・マッチの選手ファクト・シートを生成し、選手に関する洞察を明らかにし、IBM Power Indexと勝者の予想を提示します。
  • IBM Watson Discoveryを活用して、信頼できるニュース・ソースから選手に関する重要な洞察を抽出し、「In the Media」セクションで提示します。
  • オープン・ソースのAIを使用して、対戦履歴の統計を選手に関する洞察に変換し、「By the Numbers」セクションで提示します。
  • 今年の新機能として、ユーザーは、公式アプリと公式サイトで「Have Your Say」機能を使用して、自分の試合結果予想を登録できます。
     
  • パーソナライズされたおすすめ情報とハイライト動画
  • IBM Power Indexを使用してフォローする選手を決定すると、一連のパーソナライズされたおすすめ情報やハイライト動画を通して、最新情報を常に入手することができます。
  • これにより、現在のお気に入りの選手、IBM Power Rankings、上位選手、国、および年齢に基づいた提案によって、新しい選手を発見することが可能です。
  • IBM Power Index Leaderboard や Match Insights with Watsonなど、他の機能へのリンクが含まれます。 myWimbledonに会員登録している場合、フォローしている選手に基づいてパーソナライズされたハイライトを受け取ることができます。

 

2022年のウィンブルドン選手権は6月27日から7月10日まで開催されます。 活用されているテクノロジーを確認するには、公式サイト(https://www.wimbledon.com/)にアクセスするか、または公式アプリ(App StoreおよびGoogle Playストアで入手可能)をダウンロードしてください。

 

当報道資料は、2022年6月21日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2022-06-21-IBM-Reveals-New-AI-and-Cloud-Powered-Fan-Experiences-for-Wimbledon-2022

 

IBM、IBM ロゴ、IBM Cloud、Power、With Watson、IBM Watsonは、 米国やその他の国におけるInternational Business Machines Corporationの商標または登録商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、ibm.com/trademarkをご覧ください。

 

[1] 2022年のスポーツ・テクノロジー・アワードにおいて、The All England ClubとIBMは「Best Fan Engagement by a Brand」を受賞

 

Release Categories

プレスリリース、各種取材のお申込みに関するお問い合わせ先(報道関係者様専用窓口)

※報道関係者様以外からのお問い合わせは受け付けておりませんのでご了承ください。

日本IBM 広報代表

電話: 03-3808-5120

e-mail: PRESSREL@jp.ibm.com

 

その他お問い合わせ窓口一覧