ニュースリリース

IBM、2017年度第1四半期の連結決算を発表

IBMクラウドが好調で戦略分野の取り組みが引き続き堅調に成長
2017年04月20日

[米国ニューヨーク州アーモンク 2017年4月18日(現地時間)発]

ハイライト

  • 潜在株式調整後の継続事業による1株あたり利益:GAAPベースで1.85ドル、営業ベース(非GAAP)で2.38ドル
  • 継続事業による収益は182億ドル
  • 戦略分野の取り組みによる収益は12%増(為替変動の影響を調整した場合は13%増)の78億ドル
  • 過去12カ月の戦略分野の取り組みによる収益は336億ドルで、IBMの総収益の42%に
  • 過去12カ月のクラウドによる収益は146億ドル
    • aaS(as-a-Service)で提供されたクラウドの年間ランレートは、前年同期から59%増(為替変動の影響を調整した場合は61%増)の86億ドル
  • 2017年通期の1株あたり利益予測およびフリー・キャッシュ・フロー予測を維持

IBM(NYSE:IBM)は本日(現地時間)、2017年度第1四半期の連結決算を発表しました。

IBM会長、社長兼CEOのジニー・ロメッティは、次のように述べています。「第1四半期は、戦略分野の業績を牽引しているIBMクラウドおよびコグニティブ・ソリューションが引き続き力強く成長しました。加えて、当社はブロックチェーンや量子コンピューターなどの新たなテクノロジーを開発し提供していくことで、今後、企業の複雑なビジネス課題への取り組みを変革していきます。」

IBMシニア・バイスプレジデント最高財務責任者(CFO)のマーティン・シュローター(Martin Schroeter)は、次のように語っています。「第1四半期、当社は引き続きコグニティブおよびクラウド・プラットフォームの強化のため投資を行うとともに、研究開発への支出を増やしました。同時に、配当と株式買い戻しにより株主へ26億ドル以上を還元しています。」

戦略分野

第1四半期のクラウドの収益は33%増(為替変動の影響を調整した場合は35%増)の35億ドルでした。過去12カ月のクラウドによる収益は146億ドルです。aaS(as-a-Service)で提供されたクラウド収益の年間実績値(ランレート)は、前年同期の54億ドルから増加して86億ドルとなりました。アナリティクスの収益は6%増加(為替変動の影響を調整した場合は7%増加)しました。モバイルによる収益は20%増(為替変動の影響を調整した場合は22%増)、セキュリティーの収益は9%増(為替変動の影響を調整した場合は10%増)となりました。

2017年度通期予測

2017年度通期における営業ベース(非GAAP)の潜在株式調整後の1株あたり利益は13.80ドル以上、GAAPベースでは11.95ドル以上と予測しています。営業ベース(非GAAP)の潜在株式調整後の1株あたり利益予測は、購入済無形資産の償却、その他の買収関連費用、および退職関連費用として、1株あたり1.85ドルを除外しています。フリー・キャッシュ・フローは対前年比で横ばいと予測しています。

キャッシュ・フローおよび財務状況

当社は第1四半期に事業活動により40億ドル(グローバル・ファイナンシング事業における売上債権を除くと19億ドル)の純現金収入を上げました。第1四半期のフリー・キャッシュ・フローは11億ドルとなりましたが、前年同期に日本で税金が還付された関係で、対前年同期では減少しています。当社は株主に13億ドルの配当と13億ドルの株式買い戻しによる還元を行いました。2017年3月31日の時点で、IBMには株式買い戻し承認による38億ドルの残金があります。

2017年第1四半期末のIBMの手元現金は107億ドルです。グローバル・ファイナンシング事業の債務285億ドルを含めた債務総額は、428億ドルとなりました。グローバル・ファイナンシング事業を除いたコア事業の負債総額は143億ドルとなりました。当社の財務状況は依然として健全で、長期間にわたる事業を運営するための良好な態勢が整っています。

第1四半期のセグメント別業績

コグニティブ・ソリューション(ソリューション・ソフトウェアおよびトランザクション処理ソフトウェアを含む)-- 収益は、Watson関連のオファリングを含むアナリティクスとセキュリティーの成長に牽引され、2.1%増(為替変動の影響を調整した場合は2.8%増)の41億ドル。

グローバル・ビジネス・サービス部門(コンサルティング、グローバル・プロセス・サービス、アプリケーション・マネージメントを含む)-- 収益は3.0%減(為替変動の影響を調整した場合は1.9%減)の40億ドル。戦略分野の取り組みはクラウドおよびモバイルに牽引されて2桁成長。

テクノロジー・サービスおよびクラウド・プラットフォーム(インフラストラクチャー・サービス、テクニカル・サポート・サービス、統合ソフトウェアを含む)-- 収益は2.5%減(為替変動の影響を調整した場合は2.0%減)の82億ドルですが、戦略分野の取り組みはハイブリッド・クラウド・サービスに牽引されて堅調に成長。

システム(システム・ハードウェアおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアを含む)-- 収益は16.8%減(為替変動の影響を調整した場合は16.1%減)の14億ドル。

グローバル・ファイナンシング(ファイナンシングおよび中古装置の販売を含む)-- 収益は1.2%減(為替変動の影響を調整した場合は2.1%減)の4億500万ドル。

税率

第1四半期におけるIBMの現行のGAAPベース実効税率は約12%でした。また、営業ベース(非GAAP)の実効税率は約15%で、年初に発表した予測(15%プラスマイナス3ポイント)の範囲に留まっています。IBMの会計報告ベースの税率には、年初に開示した個別の税優遇措置による効果が反映されています。

当報道資料は、2017年4月18日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/52089.wss(US)

Release Categories