ニュースリリース
TSUBASA(翼)プロジェクト、基幹系共同システムが中国銀行で稼働開始
2017年05月 9日
千葉銀行、第四銀行、中国銀行(注)により2012年10月に締結された基本合意に基づき、日本IBMが開発支援を行ったTSUBASA(翼)プロジェクト基幹系共同システム(以下、新システム)において、千葉銀行、第四銀行に続き、3行目となる中国銀行が本年5月8日に稼働を開始しました。
1.新システムの概要
- 新システムはTSUBASA(翼)プロジェクトの1つとして、基幹系システムを共同化すべく2012年より千葉銀行、第四銀行、中国銀行の3行と日本IBMで開発しました。
- 千葉銀行の従来のシステムをもとに、共同システムとして必要とされる要件と参加行の共通要件、および参加行固有要件を取り込んだ機能を3行と日本IBMが開発し、参加行が順次共同システムへ移行します。
- 2016年1月4日に千葉銀行で稼働開始、2017年1月4日には第四銀行にて稼動開始し、2017年5月8日に中国銀行での稼働開始となります。
- 基幹系システムの範囲は、勘定系・対外系システムに加え、コンビニATMなどのチャネル連携システムやサブシステムへのデータ連携システムも含みます。
- 稼働開始後のシステム開発・運用については、日本IBMが受託します。
2.基幹系システム共同化の狙い
- 基幹系システムの共同化により、「長期安定稼働に資するシステムの構築」、「ITコストの抑制」、「IT要員の相互補完」、「商品開発やサービス提供のスピードアップ」を実現することを狙いとしています。
(ご参考)
○TSUBASA(翼)プロジェクト
- TSUBASA(翼)プロジェクトは顧客サービス・商品の充実、ITコストの抑制およびIT要員の相互補完等を目的として千葉銀行、第四銀行、中国銀行、伊予銀行と北國銀行(注)の5行が、平成20年3月に、システム共同化について検討していくことを基本合意し、「TSUBASA(翼)プロジェクト」をスタートしました。その後、本プロジェクトの趣旨に賛同した東邦銀行(注)が2012年4月に、北洋銀行(注)が2015年8月に、プロジェクトに参加しました。
- TSUBASA(翼)プロジェクトでは、サブシステムと共に、将来の基幹系システムのあり方について共同で調査・研究を進めてきました。
- 日本IBMは2008年の「TSUBASA(翼)プロジェクト」スタート当初より本プロジェクトに参画し、調査・研究を支援してきました。基幹系システムについては2012年10月に千葉銀行、第四銀行、中国銀行が共同化を基本合意し開発の支援をしてきました。なお、サブシステムについて日本IBMは、千葉銀行、第四銀行に共同コールセンターシステムを、千葉銀行、第四銀行、中国銀行、伊予銀行に共同CRM(顧客情報管理)システムのシステム基盤を提供しています。
- 日本IBMは千葉銀行、第四銀行、中国銀行が金融分野における先進的なIT技術とその活用について共同で調査・研究を行うために立ち上げた「TSUBASA金融システム高度化アライアンス」における調査・研究に協力しています。また、昨年7月には、千葉銀行、第四銀行、中国銀行、伊予銀行、東邦銀行、北洋銀行の6行と日本IBMにて「T&Iイノベーションセンター」を設立し、金融とITを融合した「フィンテック」の調査・研究とフィンテックを活用した金融サービスの企画・開発を実施しています。
(注)
- 株式会社千葉銀行 本店所在地:千葉県千葉市、頭取:佐久間英利
- 株式会社第四銀行 本店所在地:新潟県新潟市、頭取:並木富士雄
- 株式会社中国銀行 本店所在地:岡山県岡山市、頭取:宮長雅人
- 株式会社伊予銀行 本店所在地:愛媛県松山市、頭取:大塚岩男
- 株式会社北國銀行 本店所在地:石川県金沢市、頭取:安宅建樹
- 株式会社東邦銀行 本店所在地:福島県福島市、頭取:北村清士
- 株式会社北洋銀行 本店所在地:北海道札幌市、頭取:石井純二
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