ニュースリリース
IBM、クラウド・ワークロードの配置を正確にコントロールする機能を企業に提供
[米国ニューヨーク州アーモンク - 2017年5月9日(現地時間)発]
IBM(NYSE:IBM)は本日(現地時間)、Dedicated Hostという新しい仮想サーバー・オファリングをリリースし、クラウド・ワークロードの配置をより正確にコントロールする機能を企業に提供する計画であることを発表しました。Dedicated Hostは、お客様が単独で利用する、完全に専用のワークロード・キャパシティーを備えた物理サーバーです。このオファリングは、IBMの既存の仮想サーバー・オファリングのスイートを拡充するもので、コンプライアンスへの準拠やセキュリティーのニーズを満たすためにデータとワークロードが存在する場所に対する正確なコントロールと可視性を必要とする企業が、パブリック・クラウド環境へ移行するのに最適です。
企業は概ね、クラウドによるコスト節減とスピードのメリットを活用できるようにしたいと考えていますが、IDG Enterpriseの調査 (英語)を受けた企業のうち53%は、クラウド・コンピューティング戦略導入の主要な課題として、データが保管される場所に関する懸念を挙げています[1]。Dedicated Hostなど、シングル・テナントのクラウド・オファリングは、規制の厳しい業界の企業が、複雑な課題に対処するのを支援すると同時にパブリック・クラウドのメリットを享受できるよう設計されています。
Dedicated Hostの投入は、各仮想サーバーがDedicated Host上でプロビジョニングされる方法に対し、完全なコントロールをお客様に提供することにより、IBMの現在のシングル・テナントの仮想サーバー・オファリングをさらに一段階上のレベルへと引き上げます。さらに、お客様は、IBMクラウド・データ・センターのどこにDedicated Hostを配置するかを選択できるようになります。このようなレベルのコントロールにより、厳しい規制のある業界のお客様が、クラウド導入の壁を克服することが可能になります。例えば、ヘルスケア業界のお客様は、コンプライアンス基準を満たせるよう、データの保管場所に関し、正確な情報を必要とする場合があります。Dedicated Hostを利用すれば、お客様は、どのように、どこでワークロードが稼働しているかについて、より正確な情報を監査担当者に提供できます。
Dedicated Hostを利用すると、お客様は、以下の3つの際立った特徴から、恩恵を受けることができます。
ワークロードの配置コントロール:お客様は、物理サーバー上の仮想サーバーの配置を最大限コントロールし、追加の仮想サーバーを同じDedicated Hostに徐々にプロビジョニングすることが可能です。お客様は、IBMクラウド・データ・センター内のポッドのレベルまで、詳細にDedicated Hostの場所を特定することができます(ポッドとは、各データ・センター内の独立した電力の管理領域です)。
展開後の管理:一部のクラウド・ワークロードは動的なものであり、そのため、ユーザーは、必要に応じてワークロードをホスト間で移行できるようにする必要があります。IBMは、展開後の管理機能を提供し、プロビジョニングされた後、仮想サーバーをホスト間で移動できるようにします。
グローバルな提供:2017年6月より、Dedicated Hostは、北米、南米、欧州、アジア、オーストラリアの選ばれたIBMクラウド・データ・センターで利用できるようになります。IBMのグローバル・ネットワークには、6つの大陸にわたる19カ国、55を超えるクラウド・データ・センターが含まれます。
IBMのクラウド・インフラストラクチャー・サービス担当ゼネラル・マネージャーであるジョン・コンシダイン(John Considine)は、次のように述べています。「企業がIBMに注目するのは、彼らが求めるクラウド・インフラストラクチャーが、柔軟で規模の調整が容易であり、より高いレベルのコントロールと可視性を提供して規制やコンプライアンスの要件を満たすのに役立つものであるからです。Dedicated Hostは、クラウド・プラットフォームにおける企業レベルの能力を提供し、お客様がデータをさらに活用できるようにするIBMの取り組みの1例です」
IBMは、Dedicated Hostを2017年6月に提供する予定です。Dedicated Hostは、IBM Bluemixにおいて1カ月または1時間単位でご注文いただけます。初期のオファリングは、以下の構成で提供されます。
IDedicated Hostの構成: 56 x 242 x 1.4
コア(vCPU): 56
RAM(GB): 242
ローカル・ストレージ(TB SSD): 1.4
IBMクラウドについて
詳細は、https://www.ibm.com/cloud-computing/jp/jaをご覧ください。
[1] IDG Enterprise:2016 IDG Enterprise Cloud Computing Survey (英語)、2016年11月
当報道資料は、2017年5月9日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/52316.wss (US)
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