ニュースリリース

IBMとNutanix、企業をコグニティブ時代へと導く、ハイパーコンバージドシステムへの取り組みを開始

2017年05月25日

IBM POWERとNutanix Software、高パフォーマンスのワークロードを対象にワンクリックのプライベート・クラウドソリューションを提供

[米国ニューヨーク州アーモンク、カリフォルニア州サンノゼ - 2017年5月16日(現地時間)発]
IBM(NYSE:IBM)とNutanix(NASDAQ:NTNX)は本日、新しいワークロードのハイパーコンバージド型のシステム展開を実現する取り組みについて発表しました。

この統合オファリングは、NutanixのEnterprise Cloud PlatformソフトウェアとIBM ® Power Systemsを組み合わせ、大企業の重要なワークロードを対象とするターンキー・ハイパーコンバージド・ソリューションを提供することを目標としています。このパートナーシップにより、組み込みのAHV仮想化機能を備えたフルスタックのソリューションを提供し、データセンター内でのエクスペリエンスをシンプルにします。

今日のテクノロジーにおいて、リアルタイムなデータ処理が必要ですが、それだけでは不十分です。かつては、リアルタイムな対応を実装することで、企業は競争優位を得ることができましたが、このアプローチだけでは、もはや必ずしも顧客満足につながるわけではありません。現在は、大量のデータを迅速に収集し、計算処理をすばやく行い、アナリティクス、コグニティブ・スキル、機械学習などを組み合わせ、次に起こりそうなことは何かを予測する能力に重点が移行しています。この動きは、インサイト・エコノミーの始まりです。

このような種類のワークロードの処理には、特有の課題があります。信頼できるストレージ、高速ネットワーク、拡張容易性、きわめて強力なコンピューティング能力の組み合わせを必要とします。わずか数年前に設計されたプライベート・データセンターが、テクノロジーの面だけではなく、アーキテクチャーの設計の面でも、刷新の時期を迎えているとみられ、IBM Power SystemsとNutanixの組み合わせがこの課題に対応します。

この共同の取り組みは、企業のワークロードに連続性をもたせるスケールアウト・コンピューティングをPOWERがサポートすることで、展開の容易な、Webスケールのアーキテクチャーを提供し、新しいワークロードのハイパーコンバージド型展開を実現することを目標としています。この新しいワークロードには、以下のようなものが挙げられます。

  • ビッグデータ、機械学習、AIなど、次世代のコグニティブ・ワークロード
  • データベース、大規模なデータウェアハウス、Webインフラストラクチャー、主要な企業アプリなど、ミッション・クリティカルなワークロード
  • フルスタックのオープン・ソース・ミドルウェアや企業データベースなど、クラウド・ネイティブなワークロードとコンテナー

NutanixとIBMはオープン・スタンダードに基づく共通のシステム設計思想を共有しており、両社テクノロジーの組み合わせにより、ソフトウェア・デファインド・インフラストラクチャーの真の価値を引き出します。これはグローバル2000企業にとっての選択肢となります。以下のことが予定されています。

  • 簡素化された企業のプライベート・クラウド環境が、シームレスで互換性のあるPOWERアーキテクチャー・データセンターを実現
  • ワンクリックで、AHVによる排他的な仮想化管理、機械学習、アプリケーション・モビリティー、マイクロセグメンテーションなどによる高度な計画や修復を自動化
  • Prismによって、ワンクリックで完全に統合されたシステム管理を実現、クラウド環境の構築と運用における特別なITスキルの必要性を削減
  • Acropolis Container Serviceの自動実装と、エンタープライズ・クラスのストレージが、ステートフルなクラウド・ネイティブのサービスを提供

IBMのPower Systems担当バイス・プレジデントであるステファニー・チラス(Stefanie Chiras)は、次のように述べています。「ハイパーコンバージド・システムは、急成長し続けており、その市場規模は、2020年までに約60億ドルになると予測されています[1]。IT担当者らは、データセンター・インフラストラクチャーの次世代テクノロジーを導入する必要性とその価値を認識するようになりました。当社とNutanixのパートナーシップにより、POWERアーキテクチャーのコンピューティング能力と、Nutanix Enterprise Cloud Platformのシンプルなワンクリック機能の融合が実現するスケーラブルでかつ、高パフォーマンスのハイパーコンバージド・インフラストラクチャーを提供します」

NutanixのCEOであるディーラジ・パーンデー(Dheeraj Pandey)氏は、次のように述べています。「今回のパートナーシップにより、IBMのPOWERベースのシステムを利用するお客様は、自社のオンプレミス・インフラストラクチャーを利用し、まるでパブリック・クラウドのような操作性を実現できるようになります。そして、IBMのサーバー・テクノロジーを実装したスケールアウト型のファブリックに組み込まれた世界クラスの仮想化機能と自動化機能により、あらゆる規模のミッション・クリティカルなワークロードを稼働させることができます」

価格設定と提供予定

IBMとNutanixのこの取り組みは、お客様にさまざまなオプションと、シームレスな体験を提供ます。このソリューションはIBMの営業担当者とチャネル・パートナーを通じ、独占的に販売されます。具体的なスケジュール、モデル、サポートされるサーバー構成は、提供可能な時期に発表されます。

IBMについて

IBM Power Systemsは、ミッション・クリティカルなアプリケーションや、人工知能、機械学習、ディープ・ラーニング、高度なアナリティクスと高パフォーマンス・コンピューティング、データ・レイク、オペレーショナル・データストアなど、コグニティブ時代に台頭するワークロード向けに設計されたサーバーです。Power Systemsは、OpenPOWER Foundationメンバーの仲間とのコラボレーションから生まれた、幅広いオープン・テクノロジーの恩恵を受けており、プライベート・クラウド、パブリック・クラウド、ハイブリッド・クラウドのいずれに展開されるかを問わず、効率性を実現するよう設計されています。お客様は、大量のデータを処理するさまざまなワークロードにおいてベンチマーク・レベルのパフォーマンスを得ることができます。

Nutanixについて

Nutanixは、インフラストラクチャーの自動化によって、IT部門が、企業を強化するアプリケーションやサービスの提供に集中できるようにします。Nutanix Enterprise Cloud Platformは、豊富なコンピュート、仮想化、ストレージを、インテリジェンスを備えた弾力性のあるソフトウェア・デファインド・ソリューションと組み合わせて提供し、Webスケールのエンジニアリングを実現します。その結果、パフォーマンスの予測やクラウドのように利用できるインフラストラクチャー、堅牢なセキュリティー、シームレスで移動可能なアプリケーション環境を実現し、企業アプリケーションとして幅広く利用できる環境を構築できます。
詳しくは、http://www.nutanix.com (英語)をご覧ください。

© 2017 Nutanix, Inc. All rights reserved. Nutanix、Enterprise Cloud Platform、ならびにNutanixのロゴは、米国およびその他の国における登録済みまたは登録出願中のNutanix, Inc.の商標です。

[1]出典:  http://www.marketwatch.com/story/is-hyperconvergence-the-next-big-thing-in-tech-2017-04-03 (英語)

当報道資料は、2017年5月16日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/52394.wss (US)

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