ニュースリリース

IBM、2017年度第2四半期の連結決算を発表

IBMクラウドが好調で戦略分野の取り組みが引き続き成長
2017年07月20日

[米国ニューヨーク州アーモンク 2017年7月18日(現地時間)発]

ハイライト

  • 潜在株式調整後の継続事業による1株あたり利益:GAAPベースで2.48ドル、営業ベース(非GAAP)で2.97ドル
  • 継続事業による収益は193億ドル
  • 過去12カ月の戦略分野の取り組みによる収益は11%増(為替変動の影響を調整した場合は12%増)の341億ドルで、IBMの総収益の43%に
    - 上半期の戦略分野の取り組みによる収益は8%増(為替変動の影響を調整した場合は10%増)
    - 第2四半期の戦略分野の取り組みによる収益は5%増(為替変動の影響を調整した場合は7%増)
  • 過去12カ月のクラウドによる収益は151億ドル
    - aaS(as-a-Service)で提供されたクラウドの年間ランレートは、前年同期から30%増(為替変動の影響を調整した場合は32%増)の88億ドル
  • 2017年通期の1株あたり利益予測およびフリー・キャッシュ・フロー予測を維持

IBM(NYSE:IBM)は本日(現地時間)、2017年度第2四半期の連結決算を発表しました。

IBM会長、社長兼CEOのジニー・ロメッティは、次のように述べています。「第2四半期に、当社は企業向けクラウドのリーダーとしての地位をさらに強化し、世界中で多くの主要な企業が新たにIBMクラウドの利用を開始されました。当社はWatsonオファリングのポートフォリオにレグテック(regtech)を追加したり、ブロックチェーンなどの新たなテクノロジーに基づくソリューションを開発、また、お客様が全てのデータを常時、暗号化できるようIBMメインフレームを刷新するなど、イノベーションを継続しています。」

IBMシニア・バイスプレジデント最高財務責任者(CFO)のマーティン・シュローター(Martin Schroeter)は、次のように語っています。「当社は堅調なフリー・キャッシュ・フローを創出し続け、上半期を期待通りに終えました。これにより、研究開発投資水準が維持でき、上半期は配当と株式買い戻しにより株主へ50億ドル以上を還元しています。」

戦略分野

第2四半期のクラウドの収益は15%増(為替変動の影響を調整した場合は17%増)の39億ドルでした。過去12カ月のクラウドによる収益は151億ドルです。aaS(as-a-Service)で提供されたクラウド収益の年間実績値(ランレート)は、前年同期の67億ドルから増加して88億ドルとなりました。アナリティクスの収益は4%増加(為替変動の影響を調整した場合は6%増加)しました。モバイルによる収益は27%増(為替変動の影響を調整した場合は29%増)、セキュリティーの収益は4%増(為替変動の影響を調整した場合は5%増)となりました。

2017年度通期予測

2017年度通期における営業ベース(非GAAP)の潜在株式調整後の1株あたり利益は13.80ドル以上、GAAPベースでは11.95ドル以上と予測しています。営業ベース(非GAAP)の潜在株式調整後の1株あたり利益予測は、購入済無形資産の償却、その他の買収関連費用、および退職関連費用として、1株あたり1.85ドルを除外しています。フリー・キャッシュ・フローは対前年比で横ばいと予測しています。

キャッシュ・フローおよび財務状況

当社は第2四半期に事業活動により35億ドル(グローバル・ファイナンシング事業における売上債権を除くと33億ドル)の純現金収入を上げました。第2四半期のフリー・キャッシュ・フローは26億ドルとなりました。当社は株主に14億ドルの配当と14億ドルの株式買い戻しによる還元を行いました。2017年6月30日の時点で、IBMには株式買い戻し承認による24億ドルの残金があります。

2017年第2四半期末のIBMの手元現金は123億ドルです。グローバル・ファイナンシング事業の債務290億ドルを含めた債務総額は、457億ドルとなりました。当社の財務状況は依然として健全で、顧客および商用ファイナンス事業の再編成を完了した当社には、長期間にわたる事業を運営するための良好な態勢が整っています。

第2四半期のセグメント別業績

コグニティブ・ソリューション(ソリューション・ソフトウェアおよびトランザクション処理ソフトウェアを含む)-- 収益は2.5%減(為替変動の影響を調整した場合は1.4%減)の46億ドル。税引前利益は2桁成長。

グローバル・ビジネス・サービス部門(コンサルティング、グローバル・プロセス・サービス、アプリケーション・マネージメントを含む)-- 収益は3.7%減(為替変動の影響を調整した場合は1.7%減)の41億ドル。戦略分野の取り組みはクラウドおよびモバイルに牽引されて8%成長。

テクノロジー・サービスおよびクラウド・プラットフォーム(インフラストラクチャー・サービス、テクニカル・サポート・サービス、統合ソフトウェアを含む)-- 収益は5.1%減(為替変動の影響を調整した場合は3.6%減)の84億ドル。戦略分野の取り組みはハイブリッド・クラウド・サービスに牽引されて20%成長。

システム(システム・ハードウェアおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアを含む)-- 収益は10.4%減(為替変動の影響を調整した場合は9.6%減)の17億ドル。

グローバル・ファイナンシング(ファイナンシングおよび中古装置の販売を含む)-- 収益は2.2%減(為替変動の影響を調整した場合は1.7%減)の4億1,500万ドル。

税率

IBMのGAAPベースの税率は4.5%、営業ベース(非GAAP)の税率は9.2%でした。これには第2四半期における個別の税優遇措置による効果が反映されており、1株あたり利益に0.18ドルの貢献があります。第2四半期におけるIBMの現行のGAAPベース実効税率は約12%でした。また、営業ベース(非GAAP)の実効税率は約15%でした。通期の営業ベース(非GAAP)の実効税率は引き続き、個別項目を除いて15%プラスマイナス3ポイントと予測しています。

年度累計

連結ベースの潜在株式調整後の1株あたり利益は前年同期の4.69ドルから8%減の4.32ドルになりました。連結純利益は前年同期の45億ドルから10%減の41億ドルになりました。6カ月間の継続事業による収益は、前年上半期の389億ドルから4%減(為替変動の影響を除外すると3%減)の374億ドルでした。

継続事業による営業ベース(非GAAP)の潜在株式調整後の1株あたり利益は5.35ドルで、前年度の5.30ドルから1%増となりました。2017年6月30日を期末とする6カ月間の営業ベース(非GAAP)の純利益は、前年同期の51億ドルから1%減の50億ドルとなりました。

当報道資料は、2017年7月18日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/52830.wss(US)

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