ニュースリリース

IBM、新たに4つのクラウド・データセンターを開設し、グローバルのデータセンター網を拡大

IBM Cloudのグローバルな拡大の一環として、英国ロンドンに2カ所、米国カリフォルニア州サンノゼに1カ所、オーストラリア、シドニーに1カ所の新たなデータセンターを開設、IBMのクラウド・データセンターを19カ国、約60カ所に拡大
新たなデータセンターはコグニティブとビッグデータ向けに最適化したクラウド基盤を提供することにより、お客様の次世代IoT、ブロックチェーン、AIなどのアプリケーションの開発を支援
2017年07月21日

[米国ニューヨーク州アーモンク- 2017年7月19日(現地時間)発]

IBM(NYSE:IBM)は本日、英国ロンドンに2カ所、米国カリフォルニア州サンノゼに1カ所、オーストラリア、シドニーに1カ所、計4つのIBMクラウド・データセンターを開設したことを発表しました。この4つの新設により、IBMのグローバル・クラウド・データセンターは19カ国、約60カ所に拡大し、これらの地域における既存のクラウド拠点を増強します。IBMは、クラウド拠点拡大の投資を継続し、世界中のお客様がデータの保管方法や保管場所を柔軟に選択できるようにすると同時に、コグニティブとビッグデータのワークロードに最適なクラウドを活用できるようにします。

IBMは、6つの大陸にわたる19カ国、約60のクラウド・データセンターを展開(Credit: IBM)

IDC(US)によると、パブリック・クラウドのサービスとインフラストラクチャーに対する世界全体の支出は、2021年に2,660億ドルに達すると予測されています[1]。引き続きパブリック・クラウドの導入が拡大する一方、パブリック・クラウドへ移行を推進する企業は、セキュリティー、プライバシー、その他の重要課題に関する世界各地域の多様な規制要件の対象となる場合もあります。

IBMのクラウド・データセンターは、企業のお客様の要件に応える品質で標準化されたコアコントロール・セットにしたがって、お客様のデータと利益を保護します。また、IBMは、EUのクラウド・サービス・プロバイダーのためのデータ保護行動規範(英文のみ)を採用した初めてのグローバル・クラウド企業で、クラウド・インフラストラクチャー・サービスにおけるデータ・プライバシーおよびセキュリティーへの確固たるコミットメントを示しています。

さらにIBMは、コグニティブを中核システムに導入すること(Cognitive at the core)かつ、データを最優先すること(Data first)をコンセプトに設計されたクラウド基盤へのアクセスを企業に提供するために、クラウド・データセンターの拡大に向けて投資を継続しています。ロンドン、シドニー、サンノゼに追加されるデータセンターは、企業が150を超えるAPIとサービスを活用して、コグニティブやブロックチェーン、ビッグデータやIoT(モノのインターネット)に至るまでの次世代のアプリケーションを展開することを可能にします。BitlyやHalliburtonなどのお客様はすでに、IBMのクラウド・データセンターのグローバル・ネットワークから恩恵を受けています。

Bitlyの最高技術責任者であるロブ・プラッツァー(Rob Platzer)氏は次のように述べています。「Bitlyのトラフィックの7割が海外のものです。1カ月当たりのクリック数は90億以上で、そのうち70億弱が米国以外の国からのものです。高速ファイバー・ネットワークで接続されているIBMのクラウド・データセンターのグローバル・ネットワークにアクセスできることは、当社にとって非常に魅力的です」

IBMのクラウド・インフラストラクチャー・サービス担当ゼネラル・マネージャーのジョン・コンシダイン(John Considine)は次のように述べています。「IBMは、世界中のほぼすべての主要市場でクラウド・データセンターを運用しており、パフォーマンス、セキュリティー、法規制要件を含むさまざまな理由から、お客様がデータをローカルのデータセンターに保存できるようにしています。当社は、お客様が世界規模で競争できるように、クラウド・インフラストラクチャーおよびコグニティブ・サービスを必要とするお客様からの需要の高まりに応じてクラウド能力を拡大し続けています。」

英国ロンドン:
英国ロンドンに開設した2つの新しいクラウド・データセンターにより、英国では5つのデータセンターとなります。高まる顧客の需要に対応していくために、今年、もう1つのデータセンターを開設する予定です。これらの新施設は、IBMが2016年に発表した(US)英国におけるIBM のクラウド・データセンターの能力を3倍に増強するための投資の一環です。IBMは、お客様が自社の経営を変革するためにクラウドへ移行し続けている英国に対する取り組みを強化します。「一般データ保護規則(GDPR)」の施行に向けた準備を進めているお客様を支援するために、IBMのクラウド・データセンターは、プライバシーとセキュリティーの観点で最先端の設計で、さらなる柔軟性、透明性、および制御を提供します。

これらの新しいデータセンターは、パフォーマンス、俊敏性、運用効率を向上させるために幅広いクラウド・インフラストラクチャー・サービスをお客様に提供します。さらにお客様の利益となるように、高レベルのネットワーク・レジリエンシーとネットワーク・レイテンシーを最小限に維持できるように戦略的にデータセンターを英国に配置しています。主要なセンターは、互いに40km以内の場所に設置されているため、お客様は2カ所以上のサイトにわたって重要なワークロードを分割することや、サイト間でシームレスに移行することが可能です。何百社に及ぶ英国のあらゆる規模のお客様はすでに、IBM Cloudのメリットを活用しています。これらのお客様には、Dixons Carphone、National Express、National Grid、Shop Direct、Travis Perkins PLC、Wimbledonなどが含まれます。

カリフォルニア州サンノゼ:
カリフォルニア州サンノゼに新設されたクラウド・データセンターは、この地域で3番目、米国では23番目のデータセンターになります。数千台の物理サーバーを収容する能力を持つ新しいデータセンターにより、お客様はベア・メタル・サーバーや仮想サーバー、ストレージ、セキュリティー・サービス、ネットワークを含む、あらゆるクラウド・インフラストラクチャー・サービスを利用できます。NanigansやSovrnなど、広告/マーケティング・テクノロジー業界のお客様は、比較的にお客様に近い場所にいる必要があり、季節ごとに異なる需要やキャンペーンの成功に基づいてリソースを縮小・拡大する能力、自社のテクニックを最適化するために分析機能や機械学習機能、コグニティブ機能を活用するため、すでにサンノゼにあるIBMのクラウド・データセンターで運用し始めています。

Nanigansの事業開発担当シニア・バイス・プレジデントのBen Tregoe(ベン・トレゴ)氏は次のように述べています。「IBM Cloudには当社の国際的な成長を支えてレイテンシーを小さくする能力があり、当社にとって不可欠なものです。IBMのクラウド基盤のおかげで、数十億単位のポスト・アド・クリック・イベントを処理し、毎日1,600万件を超える購入イベントをサポートし、お客様が15億件を超えるユーザー・プロファイルを追跡することを支援できるようになりました」

オーストラリア・シドニー
シドニーに新たなデータセンターを新設したことで、IBMはオーストラリアで4つのクラウド・データセンターを運営することになりました。これにより、処理能力は拡大し、エンド・ユーザーの近くでアプリケーションを開発してホストすることを望む官公庁や企業のお客様からの高まる需要に対応できます。IBMは、コンピューティング、ストレージ、ネットワークからなるInfrastructure as a Serviceを網羅する、ベア・メタル・サーバー、プライベートおよびパブリックの仮想サーバー、オブジェクト・ストレージから選択できる IRAP認定(US) クラウド・サーバー一式を提供するオーストラリアでは唯一のクラウド・プロバイダーです。Acrow Formwork や Scaffolding が自社のデジタル変革を加速させるために、オーストラリアにあるIBMのクラウド・データセンターを活用しています。

[1] IDC: Worldwide Public Cloud Services Spending Forecast to Reach $266 Billion in 2021, According to IDC(US)

当報道資料は、2017年7月19日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/52838.wss(US)

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