日本IBMは、統計解析ソフトウェア「IBM SPSS Statistics」の最新版となる「IBM SPSS Statistics 25」の提供を本日より開始します。「IBM SPSS Statistics 25」は、新しいデータ分析手法を活用するための分析機能の強化とデータ分析の生産性を高めるための機能を強化することで、ユーザーの適切な意思決定を支援します。

SPSS Statistics 25では、ベイズ推論を統計解析アルゴリズムの新機能として搭載します。ベイズ推論は、近年アカデミック、ビジネスを問わず注目されているアルゴリズムです。事象が起こると考える確率（事前確率）を、その後に観測された事実によって、より客観的な確率（事後確率）を推定していく方法です。SPSS　Statistics 25は、二項検定、独立および対応データのｔ検定、相関検定、線型回帰、一元配置分散分析などのベイズ統計機能を提供します。

また、ユーザーからのリクエストを取り入れ、従来から提供する統計機能を強化しました。一例として、混合モデルにおける経験最良線形不偏予測量の利用や、時系列データの共変量設定も可能となり、日々発生する現実データを分析により取り入れやすくなりました。加えて、一般線型モデルにおけるプロファイルプロット内のエラーバーの表示や、不均一分散性検定、ロバスト標準誤差などを取り入れた分析が搭載されました。

さらに、SPSS Statistics 25は、データ分析の生産性を高めるため、他社アプリケーションとの連携やレポート機能を強化しています。図表ビルダー機能を刷新し、SPSS Statisticsで作成したグラフをMicrosoftグラフィック・オブジェクトとして利用することができるようになりました。

「IBM SPSS Statistics」は、初心者から分析の専門家まで、全世界で28万人、国内で3万人が利用する統計解析のツールです。社会調査の統計解析ツールとして1968年にスタンフォード大学で生まれたSPSSは、その後40年以上、さらなる進化を遂げてきました。 高度な多変量解析の手法を豊富に搭載するSPSS Statisticsでは、わかりやすい操作で、誰でも簡単にデータ分析を実行することができます。様々な形式のデータを読み込むことが可能なため、アンケートデータ、売上データ、購買データ、医療系データなどを即座にビジネスや研究に活用できます。