ニュースリリース

「TSUBASA FinTech共通基盤」を構築 IBM Cloud上で先進的な金融サービスを迅速に提供可能

2017年10月12日

TOKYO - 12 10 2017:
2017年10月12日

日本IBMは、T&Iイノベーションセンター株式会社(代表取締役 森本 昌雄)が「TSUBASA金融システム高度化アライアンス」※1加盟行向けに開発するオープンAPI※2に対応した「TSUBASA FinTech共通基盤」の構築を支援します。「TSUBASA FinTech共通基盤」は2018年4月に稼働を開始する予定です。T&Iイノベーションセンター株式会社は「TSUBASA金融システム高度化アライアンス」に加盟する地方銀行6行と日本IBMの出資により2016年7月に設立されました。

「TSUBASA FinTech共通基盤」は、複数の銀行が同一環境内で任意のFinTech企業との接続を可能とするマルチ・テナント型の共通基盤です。IBMのクラウドサービス「IBM Cloud」上で構築し、API管理・運用ソフトウェア「IBM API Connect」とゲートウェイ・アプライアンス製品「IBM DataPower Gateway」を採用することで、効率的なAPIの管理・運用とOAuth2.0を始めとする標準に準拠した強固なセキュリティーを実現します。

「TSUBASA FinTech共通基盤」では、APIの公開機能に加えて、FinTech企業のサービスに対応するための機能や顧客向けサービス向上のための新たな機能などを実装できるアーキテクチャーとなっています。APIベースでマイクロサービス化された構造により、従来インターネットバンキング等で実現している機能や、外部サービスを取り込んだ新たなサービスを組み合わせて開発することで、迅速な業務提供を実現します。また、共通基盤で提供される機能は顧客向けだけでなく、行内の各チャネルへの業務サービス提供も可能とします。第一段階でリリースを予定している共通基盤での対応は、利用口座管理、残高・明細照会、資金移動サービスです。

日本IBMは、「TSUBASA金融システム高度化アライアンス」加盟行および共同出資会社のT&Iイノベーションセンター株式会社のFinTech活用による付加価値の高い商品・サービスの実現を支援します。

※1 フィンテックをはじめ先進的なIT技術を調査・研究するために発足した枠組みで、現在、千葉銀行、第四銀行、中国銀行、伊予銀行、東邦銀行、北洋銀行の6行が加盟しています。
※2 APIとは、Application Programming Interfaceの略。お客さまの同意に基づいて銀行等のシステムに外部から接続して安全に情報を取得できるようにする仕組みで、その仕様等をフィンテック企業等の外部事業者に公開することを「オープンAPI」と言います。

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