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IBM、2017年度第3四半期の連結決算を発表

2017年10月18日

TOKYO - 18 10 2017:
2017年10月18日

ハイライト

  • 潜在株式調整後の継続事業による1株あたり利益:GAAPベースで2.92ドル、営業ベース(非GAAP)で3.30ドル
  • 継続事業による収益は192億ドル
  • 過去12カ月の戦略分野による収益は10%増の349億ドルで、IBMの総収益の45%に
    - 第3四半期の戦略分野による収益は11%増(為替変動の影響を調整した場合は10%増)
  • 過去12カ月のクラウドによる収益は前年同期から25%増(為替変動の影響を調整した場合は26%増)の158億ドル
    - aaS(as-a-Service)で提供されたクラウドの年間ランレートは、前年同期から25%増(為替変動の影響を調整した場合は24%増)の94億ドル
  • 2017年通期の1株あたり利益予測およびフリー・キャッシュ・フロー予測を維持

[米国ニューヨーク州アーモンク 2017年10月17日(現地時間)発]
IBM(NYSE:IBM)は本日(現地時間)、2017年度第3四半期の連結決算を発表しました。
IBM会長、社長兼CEOのジニー・ロメッティは、次のように述べています。「第3四半期に当社は戦略分野において2桁成長を達成しました。また、エンタープライズ向けクラウド分野でのリーダーシップを拡大し、コグニティブ・ソリューション事業も拡大しました。そして、お客様に画期的なセキュリティー機能を提供するSystem zメインフレームの新製品は、強力な支持を得ています。」

IBMシニア・バイスプレジデント最高財務責任者(CFO)のマーティン・シュローター(Martin Schroeter)は、次のように語っています。「今年の第1四半期から第3四半期までの間、当社は堅調なフリー・キャッシュ・フローにより研究開発投資水準を維持するとともに、資本投資を通じてクラウドおよびコグニティブの能力を拡大しました。また、当社は配当と株式買い戻しにより株主へ約80億ドルを還元しました。」

戦略分野の収益
第3四半期のクラウドの収益は20%増の41億ドルでした。過去12カ月のクラウドによる収益は158億ドルで、これにはaaS(as-a-Service)で提供された88億ドルと、IBMのお客様が総合的なクラウド・ソリューションを導入するためのハードウェア、ソフトウェア、サービスの収益である70億ドルが含まれます。aaSで提供されたクラウド収益の年間実績値(ランレート)は、前年同期の75億ドルから増加して94億ドルとなりました。アナリティクスの収益は5%増加しました。モバイルによる収益は7%増、セキュリティーの収益は51%増(為替変動の影響を調整した場合は49%増)となりました。

2017年度通期予測
2017年度通期における営業ベース(非GAAP)の潜在株式調整後の1株あたり利益は13.80ドル以上、GAAPベースでは11.95ドル以上と予測しています。営業ベース(非GAAP)の潜在株式調整後の1株あたり利益予測は、購入済無形資産の償却、その他の買収関連費用、および退職関連費用として、1株あたり1.85ドルを除外しています。フリー・キャッシュ・フローは対前年比で横ばいと予測しています。

キャッシュ・フローおよび財務状況
当社は第3四半期に事業活動により36億ドル(グローバル・ファイナンシング事業における売上債権を除くと33億ドル)の純現金収入を上げました。第3四半期のフリー・キャッシュ・フローは25億ドルとなりました。当社は株主に14億ドルの配当と9億ドルの株式買い戻しによる還元を行いました。2017年9月30日の時点で、IBMには株式買い戻し承認による15億ドルの残金があります。

2017年第3四半期末のIBMの手元現金は115億ドルです。グローバル・ファイナンシング事業の債務294億ドルを含めた債務総額は、456億ドルとなりました。当社の財務状況は依然として健全で、長期間にわたる事業を運営するための態勢が整っています。

第3四半期のセグメント別業績
コグニティブ・ソリューション(ソリューション・ソフトウェアおよびトランザクション処理ソフトウェアを含む)-- セキュリティーおよびアナリティクスを含むソリューション・ソフトウェアとトランザクション処理ソフトウェアが好調で、収益は4%増(為替変動の影響を調整した場合は3%増)の44億ドル。

グローバル・ビジネス・サービス部門(コンサルティング、グローバル・プロセス・サービス、アプリケーション・マネージメントを含む)-- 収益は2%減の41億ドル。戦略分野の取り組みはクラウドに牽引されて10%成長。

テクノロジー・サービスおよびクラウド・プラットフォーム(インフラストラクチャー・サービス、テクニカル・サポート・サービス、統合ソフトウェアを含む)-- 収益は3%減(為替変動の影響を調整した場合は4%減)の85億ドル。戦略分野の取り組みはハイブリッド・クラウド・サービス、セキュリティー、およびモバイルに牽引されて12%成長。

システム(システム・ハードウェアおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアを含む)-- System zおよびストレージの成長に牽引されて、収益は10%増の17億ドル。

グローバル・ファイナンシング(ファイナンシングおよび中古装置の販売を含む)-- 収益は4%増(為替変動の影響を調整した場合は3%増)の4億2,700万ドル。

費用および雑所得
第3四半期のGAAPベースの費用および雑所得の対前年比は、知的財産収入が2億2,100万ドルに低下したことを反映しています。これはいくつかの商事紛争に関連した対前年1億500万ドルと、英国における年金に関連した訴訟で当社に有利な判決がなされたことによる9,100万ドルの利益の影響を受けたものです。

第3四半期の営業ベース(非GAAP)の費用および雑所得の対前年比は、知的財産収入が2億2,100万ドルに低下したことと、いくつかの商事紛争に関連した対前年1億500万ドルを反映しています。

税率
IBMのGAAPベースの税率は11.0%、営業ベース(非GAAP)の税率は14.7%でした。通期の営業ベース(非GAAP)の実効税率は引き続き、個別項目を除いて15%プラスマイナス3ポイントと予測しています。

年度累計
連結ベースの潜在株式調整後の1株あたり利益は前年同期の7.67ドルから6%減の7.24ドルになりました。連結純利益は前年同期の74億ドルから8%減の68億ドルになりました。9カ月間の継続事業による収益は、前年同期の581億ドルから3%減(為替変動の影響を除外すると2%減)の566億ドルでした。

継続事業による営業ベース(非GAAP)の潜在株式調整後の1株あたり利益は8.64ドルで、前年度の8.59ドルから1%増となりました。2017年9月30日を期末とする9カ月間の営業ベース(非GAAP)の純利益は、前年同期の83億ドルから2%減の81億ドルとなりました。

当報道資料は、2017年10月17日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2017-10-17-IBM-Reports-2017-Third-Quarter-Results (US)

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