ニュースリリース

リコー、IBMクラウドでビジネス向け テレビ会議・Web会議システムをグローバル展開

サービス停止が起きない仕組みで低遅延、高品質なサービスをクラウドで提供
2017年10月26日

TOKYO - 26 10 2017:
2017年10月26日

日本IBMは、株式会社リコー(以下、リコー)がビジネス向けテレビ会議・Web会議システム「RICOH Unified Communication System (UCS)」の運用を、自社データセンターのプライベート・クラウド環境から、IBMのパブリック・クラウド「IBM® Cloud」に移行したことを発表します。 IBM Cloud上でVMwareの仮想化環境を構築し、運用・管理を行う「VMware on IBM Cloud」を採用することで、従来、VMwareの仮想マシン上で稼働していたUCSの映像配信アプリケーションをクラウド用に全く作り変えることなく、円滑かつ確実なパブリック・クラウドへの移行を実現しました。

UCSは、電源を入れて、ボタンを押すだけで簡単にテレビ会議を始めることができるというコンセプトで、2011年にサービスを開始しました。そのコンセプトが評価されて、ユーザー企業数の増加と利用者が世界に拡大する一方、テレビ会議システムの安定したサービスの継続的な提供が求められていました。

そこで、リコーは、負荷の集中しやすい映像配信サービスを中心にプライベート・クラウドからパブリック・クラウドへと移行を進めました。2015年にオーストラリア・メルボルンに始まり、2016年にオランダ・アムステルダム、米国ワシントンD.C.、2017年に韓国ソウルのIBM Cloudデータセンターでベア・メタル・サーバー(物理サーバー)の利用を開始しました。ユーザーが特に多い日本国内では、2016年8月よりプライベート・クラウドとIBM Cloudを並行運用しながら、2017年6月にIBM Cloudの東京データセンターのベア・メタル・サーバーに移行しました。また、呼制御などを行う基盤部分も2016年12月にはパブリック・クラウドに移行し、現在、UCSはマルチ・クラウド環境で運用されています。ビジネスニーズに応じて物理サーバー環境を迅速に増設でき、豊富なAPIを活用して、サービス停止が起きない仕組み作りに加えて、各種開発環境の物理サーバーのセットアップや運用を自動化することで、大きなコスト削減効果も得られています。

現在、同社は、UCSの映像配信サーバーを世界5カ所のIBM Cloudデータセンターに展開し、データセンター間の冗長化を実現し、グローバルの顧客向けに低遅延で高品質のテレビ会議サービスを提供しています。

IBM Cloudは、IBMが提供するパブリック・クラウド・サービスです。世界中に配置されたIBMのデータセンターから仮想サーバー、物理サーバー、ロードバランサーやファイアウォールなど必要に応じて選択して利用することが可能です。各データセンター間は高速かつ高品質プライベート・ネットワークで接続され、企業はこれらをすべて無料で活用できます。2016年2月の戦略的提携の発表以来、オンプレミス環境のVMware環境との高度な親和性を誇るVMware on IBM Cloudは世界中の様々な企業で採用実績があります。

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