ニュースリリース
藤田保健衛生大学病院、病院情報システムを4病院で統合
TOKYO - 16 11 2017:
2017年11月16日
藤田保健衛生大学病院
日本アイ・ビー・エム株式会社
藤田保健衛生大学病院(所在地:愛知県豊明市、病院長:湯澤由紀夫)は、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下 日本IBM)の支援により、豊明本院、坂文種報德會病院、七栗記念病院、2020年4月にオープン予定の岡崎医療センターの4つの病院で利用する病院情報システムを統合し、2018年6月から順次稼働開始することを発表しました。また、藤田保健衛生大学病院は、地域医療の連携を深めるために近隣の12市町にまたがる22の医療・介護施設で設立した法人*「尾三会」向けに、当病院情報システムの利用連携を検討していきます。
藤田保健衛生大学病院は「我ら、弱き人々への無限の同情心もて、片時も自己に驕ることなく医を行わん」という病院理念をもとに、常に患者さんの立場に立った、患者さんが安心して受けられる「安全で質の高い医療」の実践を目指しています。1970年代よりIT化にも積極的に取り組み、外来、入院診療とも完全電子カルテ化が行われています。今回、さらなるIT化推進のため、システムをセンター化して複数の病院が利用できるようシステムを統合し、診療業務の効率化と質的向上、経営の安定化を目指すことになりました。
新たな病院情報システムは、豊明本院、坂文種報德會病院、七栗記念病院、岡崎医療センターで統合された環境を構築し、電子カルテなど病院の基幹業務に利用します。今回、これまで病院毎に構築していたシステムを一つのセンターに統合し、各病院からネットワークを介して接続します。藤田保健衛生大学病院は単独の大学病院としては国内最大の1,435床を有す病院であり、今回構築する統合システムは総病床数が2,500床を超え、8,450ユーザーとなり、病院情報システムとしては国内最大規模のシステムとなります。新たな病院情報システムにより、どの病院でも統一された操作で利用できるため診療業務の効率化と質的向上を図ることができます。また、法改正毎のアプリケーション改修や病院毎に行っていた運用保守に対応しやすくなり、コストの最適化を図ることができます。さらに、4病院のデータの一元的管理・分析、職員配置の柔軟性など、今後の病院運営の効率化にも貢献すると考えています。
病院情報システムは、日本IBMが豊富な実績とスキルや知見を持つIBMのヘルスケア・ソリューション「Clinical Information System(CIS)」を活用します。また、仮想化ソフトウェア「Citrix XenApp」を採用し、ユーザーはアプリケーションや情報を保存しないシンクライアント端末を利用して画面表示と操作情報のやりとりだけを行います。また、モバイルデバイス含めたマルチデバイスをサポートしており、これにより、いつでもどこでも必要な時に、必要な場所、必要なデバイスで診療情報に安全にアクセスでき、セキュリティーを確保しつつ業務の柔軟性と利便性が向上します。
*「尾三会」は、藤田保健衛生大学病院が地域医療の連携を深めるために、本年4月に、医療機関相互間の機能の分担及び業務の連携を推進し、地域医療構想を達成するための一つの選択肢として創設された「地域医療連携推進法人」として愛知県から認定されました。近隣の12市町にまたがる22の医療・介護施設で設立され、現在は13市町村の26医療・介護施設が加盟しています。藤田保健衛生大学病院は、「尾三会」向けに、病院情報システムの利用連携を検討していきます。
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