ニュースリリース

貿易実務の高度化におけるブロックチェーン技術の適用可能性に関する実証実験開始について

2017年12月12日

TOKYO - 12 12 2017:
2017年12月12日

株式会社三井住友フィナンシャルグループ
株式会社三井住友銀行
株式会社日本総合研究所
三井物産株式会社
株式会社商船三井
三井住友海上火災保険株式会社
日本アイ・ビー・エム株式会社


株式会社三井住友フィナンシャルグループ(執行役社長グループCEO:國部毅、以下「SMFG」)は、株式会社三井住友銀行(頭取CEO:髙島誠、以下「SMBC」)、株式会社日本総合研究所(代表取締役社長:渕崎正弘、以下「日本総研」)、三井物産株式会社(代表取締役社長:安永竜夫、以下「三井物産」)、株式会社商船三井(代表取締役社長:池田潤一郎、以下「商船三井」)、三井住友海上火災保険株式会社(取締役社長:原典之、以下「三井住友海上」)、日本アイ・ビー・エム株式会社(代表取締役社長執行役員:エリーキーナン)と、貿易実務の高度化におけるブロックチェーン技術の適用可能性に関する実証実験を本年12月より開始することで合意しました。 

今回の実証実験では、実貿易取引に合わせて、各参加企業がブロックチェーン上のアプリケーションを用いて契約およびドキュメント情報の入力を実施します。
そこでは、取引契約、物流、貨物保険など多岐にわたるドキュメントが電子化されて記録され、参加企業間で共有されます。本実験を通じて、貿易取引に要する時間の短縮、および各種ドキュメント間における齟齬の発生の軽減ができているか、事務コストの削減およびセキュリティ水準の高度化が達成されているか、従前の貿易事務と比較して確認します。また、将来の商用化を視野に、ブロックチェーン技術の実貿易取引に対する有効性を検証します。 

SMFG、SMBCおよび日本総研は一体となって新しいIT技術の積極的な活用に取り組むことで、時代の変化に対応しながら、企業競争力の高い先進的な金融グループを目指すとともに、お客さまへのサービス向上に努めていきます。今回の実証実験は、本年2月以降の取組を基盤に、新技術調査等を行うSMFGシリコンバレー・デジタルイノベーションラボを含めて企画を進めてきました。ブロックチェーン技術を契約関係の記録に応用することで今までに無い新しい金融商品およびサービスの付加価値の提供を目指します。 

三井物産は、総合商社として、お客さまが必要とするものを安全・最適にお届けするトレーディング機能を世界中で提供しています。今回の実証実験を通じ、長年にわたるグローバルでのトレーディング事業で培った経験およびノウハウと最新のブロックチェーン技術を融合させ、貿易取引における生産性向上と新たな可能性を追求していきます。 

商船三井は、世界の海運をリードする総合輸送グループとして、多様化する輸送ニーズに対応し、世界最高水準の安全運航サービスを提供しています。今回の実証実験において専門的な知見を提供するとともに、今後もICT技術を利活用したサービス向上を通じ、物流のビジネスパートナーとしてお客様に選ばれる企業グループを目指します。 

三井住友海上は、保険事業を通じて安心と安全を提供しさまざまな社会的課題の解決に取り組んでいます。当貿易プラットフォームを通じて、ブロックチェーンおよびIoTといった先進技術を活用した新しいサービスを提供することを目指します。

IBMは、産業界が求める高度なセキュリティ要件を満たしながらさまざまなビジネス・アプリケーションの開発を実現するため、Linux Foundationが産業横断的なブロックチェーン技術の利用を推進するために取り組むオープンソースのプロジェクト「ハイパーレジャー」に参画しています。本検証には、ブロックチェーンのフレームワークで、ハイパーレジャー・プロジェクトの一つのプロジェクトであるハイパーレジャーファブリックを利用します。

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