ニュースリリース
IBM、2025年度第3四半期の連結決算を発表
[米国ニューヨーク州アーモンク – 2025年10月22日(現地時間)発]
IBMは本日(現地時間)、2025年度第3四半期の連結決算を発表しました。
IBM会長兼最高経営責任者(CEO)のアービンド・クリシュナ(Arvind Krishna)は、次のように述べています。「今四半期は、すべての事業セグメントにおいて業績が加速し、収益、利益、フリー・キャッシュ・フローのいずれも市場予想を上回る結果となりました。世界中のお客様が、当社のテクノロジーと専門知識を活用し、自社の業務における生産性向上およびAIによる実際のビジネス価値創出を実現しています。当社のAI関連のビジネス規模は95億ドル超に拡大しています。当社事業が堅調に推移していることを踏まえ、通期の収益成長率およびフリー・キャッシュ・フローの見通しを上方修正します」
第3四半期のハイライト
- 収益
- 第3四半期の収益は9%増、為替変動の影響を除いた場合は7%増の163億ドル
- ソフトウェア事業による収益は10%増、為替変動の影響を除いた場合は9%増
- コンサルティング事業による収益は3%増、為替変動の影響を除いた場合は2%増
- インフラストラクチャー事業による収益は17%増、為替変動の影響を除いた場合は15%増
- 利益率
- 売上総利益率(GAAPベース):57.3%(1.1ポイント増)、営業利益率(非GAAPベース)58.7%(1.2ポイント増)
- 税引前利益率(GAAPベース):14.9%(20.2ポイント増)、営業利益率(非GAAPベース)18.6%(2.0ポイント増)
- キャッシュ・フロー
- 事業活動による純現金収入は92億ドル、フリー・キャッシュ・フローは72億ドル
IBMシニア・バイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)のジェームズ・カヴァノー(James Kavanaugh)は、次のように述べています。「新たなイノベーション、当社ポートフォリオの強みと多様性、そして規律ある実行力によって、今四半期は収益と利益の成長が加速しました。当社の事業基盤に一貫して注力した結果、調整後EBITDAは二桁成長を達成し、事業投資および株主への価値還元の原動力となる強力なフリー・キャッシュ・フローを今期も確保することができました」
第3四半期のセグメント別業績
- ソフトウェア事業の収益は10%増、為替変動の影響を除いた場合は9%増の72億ドル
- ハイブリッドクラウド(Red Hat)は14%増、為替変動の影響を除いた場合は12%増
- オートメーションは24%増、為替変動の影響を除いた場合は22%増
- データは8%増、為替変動の影響を除いた場合は7%増
- トランザクション処理は1%減、為替変動の影響を除いた場合は3%減
- コンサルティング事業の収益は3%増、為替変動の影響を除いた場合は2%増の53億ドル
- ストラテジー&テクノロジーは2%増、為替変動の影響を除いた場合は横ばい
- インテリジェント・オペレーションズは5%増、為替変動の影響を除いた場合は4%増
- インフラストラクチャー事業の収益は17%増、為替変動の影響を除いた場合は15%増の36億ドル
- ハイブリッド・インフラストラクチャーは28%増、為替変動の影響を除いた場合は26%増
- IBM Zは61%増、為替変動の影響を除いた場合は59%増
- 分散インフラストラクチャーは10%増、為替変動の影響を除いた場合は8%増
- インフラストラクチャー・サポートは1%増、為替変動の影響を除いた場合は横ばい
- ファイナンシング事業の収益は10%増、為替変動の影響を除いた場合は8%増の2億ドル
キャッシュ・フローおよび財務状況
事業活動による第3四半期の純現金収入は、前年同期比2億ドル増の31億ドルとなりました。フリー・キャッシュ・フローは前年同期比3億ドル増の24億ドルでした。第3四半期に、配当として16億ドルを株主に還元しました。
事業活動による2025年9月までの純現金収入は、前年同期比横ばいの92億ドルでした。フリー・キャッシュ・フローは前年同期から6億ドル増の72億ドルとなりました。
2025年第3四半期末の手元現金は、2024年度期末から1億ドル増の149億ドル(有価証券を含む)でした。IBMファイナンシング事業の債務113億ドルを含めた債務総額は631億ドルとなり、年初から81億ドル増加しています。
2025年度通期見通し
- 収益:為替変動の影響を除いた場合の通年の収益成長率は、5%以上となる見込みです。現在の為替レートでは、為替による影響は約1.5ポイントのプラスになると予想しています。
- フリー・キャッシュ・フロー:通年で約140億ドルを見込んでいます。
配当のお知らせ
2025年10月22日、IBM取締役会は、2025年12月10日に支払予定の四半期普通株配当として、1株当たり1.68ドルの現金配当を決議しました(権利確定日は2025年11月10日)。IBMは1916年以降、四半期配当を連続して支払い続けています。
将来予測に関する記述および注意事項
本リリースに含まれる記述は、歴史的情報および考察を除き、米国の1995年私的証券訴訟改革法の定義における「将来予測に関する記述」に該当する可能性があります。将来予測に関する記述は、将来の事業および業績に関する当社の現時点での想定に基づいています。これらの記述には、実際の結果を大きく異なるものにする可能性のある、多くのリスクや不確実性、その他の要因が含まれています。その例としては以下を含みますが、これに限定されません。経済環境の悪化および顧客の支出予算の低下。当社のイノベーションの取り組みの失敗。当社の評判の失墜。成長機会への投資によるリスク。当社の知的所有権ポートフォリオが競合他社による製品オファリングを阻止できないこと、および当社が必要なライセンスを取得できないこと。当社が買収、提携および売却を成功させる能力(企業統合の困難さ、目標の未達成、負債の引受けおよび保持、債務水準の上昇を含む)。財務成績の変動。現地の法律、経済、政治、保健およびその他の状況による影響。会社が成長および生産性の目標を達成できないこと。内部統制の失敗。会社の会計上の見積りの使用。会社の営業権または償却可能な無形資産の減損。主要な従業員を引きつけ、保持する当社の能力および重要なスキルへの依存。重要サプライヤーとのリレーションによる影響。製品およびサービスの品質問題。AIや生成AIの開発と活用、および当社のAIベースのテクノロジー製品と活用。政府系顧客とのビジネスによる影響。サード・パーティー流通チャネルおよびエコシステムへの依存。サイバーセキュリティーおよびプライバシー、AIに関する考慮。気候変動などの環境問題、税務問題による悪影響。訴訟手続きおよび捜査に関連したリスク。当社の年金制度。為替変動および顧客の資金調達リスク。市場流動性の変化および顧客の信用リスクが債権に与える影響。IBM株に関するリスク要因。当社のForm 10-Qs、Form 10-K、その他当社が米国証券取引委員会に提出した書類、あるいはそこに参照として添付された資料で論じられている、その他のリスク、不確実性、その他の要因。
本リリースに記載されている将来予測に関する記述は、それが作成された時点のものです。法律で義務づけられている場合を除き、当社は将来予想に関するいかなる記述も更新または改訂する義務を負いません。
本プレスリリースにおける情報の表示
生成AI関連ビジネスには、これまでのソフトウェア取引収益と新たなSaaS年間契約価値、特定のオファリングに関連するコンサルティング契約高が含まれます。生成AI関連ビジネスの詳細は、本プレスリリースを含むForm 8-KのExhibit 99.2に記載されています。
一般に公正妥当と認められた会計原則(GAAP)に基づく当社の業績について追加情報を投資家に提供するため、当社は本プレスリリースにおいて以下の非GAAP情報も表示しています。これらは投資家にとって有用な情報であると当社は考えています。
IBMの業績:
- 為替変動の影響を調整(為替変動の影響を除くなど)
- 営業ベース(非GAAP)の1株あたり利益、および関連する損益計算書項目を表示
- フリー・キャッシュ・フロー
- IBMファイナンシング事業における売上債権を除いた事業活動による純現金収入
- 調整後EBITDA
為替変動の影響を除いた指標を使用する根拠は、本プレスリリースを含むForm 8-KのExhibit 99.2に記載されており、本日SECに提出されます。
以上
当報道資料は、2025年10月22日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文はこちらを参照ください。
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