ニュースリリース
IBM、2025年度第2四半期の連結決算を発表
[米国ニューヨーク州アーモンク – 2025年7月23日(現地時間)発]
IBMは本日(現地時間)、2025年度第2四半期の連結決算を発表しました。
IBM会長兼最高経営責任者(CEO)のアービンド・クリシュナ(Arvind Krishna)は、次のように述べています。「今四半期も、収益、利益、フリー・キャッシュ・フローにおいて市場の期待を上回る結果となりました。IBMは、優れた技術革新力と深い業界の知見を兼ねそろえており、AIの導入と拡張を進めるお客様を支援するうえで極めて重要な要素となっています。当社の生成AIに関連するビジネスは急速に拡大しており、すでに75億ドル超に達しています。上期の好調な業績を受け、通期のフリー・キャッシュ・フロー見通しを135億ドル超へと上方修正します」
第2四半期のハイライト
- 収益
- 第2四半期の収益は8%増、為替変動の影響を除いた場合は5%増の170億ドル
- ソフトウェア事業による収益は10%増、為替変動の影響を除いた場合は8%増
- コンサルティング事業による収益は3%増、為替変動の影響を除いた場合は横ばい
- インフラストラクチャー事業による収益は14%増、為替変動の影響を除いた場合は11%増
- 利益率
- 売上総利益率(GAAPベース):58.8%(200ベーシスポイント増)、営業利益率(非GAAPベース)60.1%(230ベーシスポイント増)
- 税引前利益率(GAAPベース):15.3%(120ベーシスポイント増)、営業利益率(非GAAPベース)18.8%(110ベーシスポイント増)
- キャッシュ・フロー
- 事業活動による純現金収入は61億ドル、フリー・キャッシュ・フローは48億ドル
IBMシニア・バイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)のジェームズ・カヴァノー(James Kavanaugh)は、次のように述べています。「お客様がAI導入とその投資を加速する中で、当社がポートフォリオ全体で提供しているイノベーションが高く評価されています。収益の成長、ポートフォリオ構成の改善、生産性向上の取り組みにより、利益率の大幅な改善と二桁の利益成長を実現しました。こうした好調な業績を背景に、健全なフリー・キャッシュ・フローを創出し、事業成長への投資と配当による株主還元の両立を実現しています」
第2四半期のセグメント別業績
- ソフトウェア事業の収益は10%増、為替変動の影響を除いた場合は8%増の74億ドル
- ハイブリッドクラウド(Red Hat)は16%増、為替変動の影響を除いた場合は14%増
- オートメーションは16%増、為替変動の影響を除いた場合は14%増
- データは9%増、為替変動の影響を除いた場合は7%増
- トランザクション処理は1%増、為替変動の影響を除いた場合は2%減
- コンサルティング事業の収益は3%増、為替変動の影響を除いた場合は横ばいの53億ドル
- ストラテジー&テクノロジーは1%増、為替変動の影響を除いた場合は2%減
- インテリジェント・オペレーションズは5%増、為替変動の影響を除いた場合は2%増
- インフラストラクチャー事業の収益は14%増、為替変動の影響を除いた場合は11%増の41億ドル
- ハイブリッド・インフラストラクチャーは21%増、為替変動の影響を除いた場合は19%増
- IBM Zは70%増、為替変動の影響を除いた場合は67%増
- 分散インフラストラクチャーは15%減、為替変動の影響を除いた場合は17%減
- インフラストラクチャー・サポートは1%減、為替変動の影響を除いた場合は3%減
- ファイナンシング事業の収益は2%減、為替変動の影響を除いた場合は3%減の2億ドル
キャッシュ・フローおよび財務状況
事業活動による第2四半期の純現金収入は、前年同期比4億ドル減の17億ドルとなりました。フリー・キャッシュ・フローは前年同期比2億ドル増の28億ドルでした。第2四半期に、配当として16億ドルを株主に還元しました。
事業活動による2025年上半期の純現金収入は、前年同期比2億ドル減の61億ドルでした。上半期のフリー・キャッシュ・フローは、前年同期から3億ドル増の48億ドルとなりました。
2025年第2四半期末の手元現金は、2024年度期末から7億ドル増の155億ドル(有価証券を含む)でした。IBMファイナンシング事業の債務117億ドルを含めた債務総額は642億ドルとなり、年初から92億ドル増加しています。
2025年度通期見通し
- 収益:為替変動の影響を除いた場合の通年の収益成長率は、引き続き5%以上となる見込みです。現在の為替レートでは、為替による影響は約1.5ポイントのプラスになると予想しています。
- フリー・キャッシュ・フロー:通年で約135億ドル以上を見込んでいます。
配当のお知らせ
2025年7月23日、IBM取締役会は、2025年9月10日に支払予定の四半期普通株配当として、1株当たり1.68ドルの現金配当を決議しました(権利確定日は2025年8月8日)。IBMは1916年以降、四半期配当を連続して支払い続けています。
将来予測に関する記述および注意事項
本リリースに含まれる記述は、歴史的情報および考察を除き、米国の1995年私的証券訴訟改革法の定義における「将来予測に関する記述」に該当する可能性があります。将来予測に関する記述は、将来の事業および業績に関する当社の現時点での想定に基づいています。これらの記述には、実際の結果を大きく異なるものにする可能性のある、多くのリスクや不確実性、その他の要因が含まれています。その例としては以下を含みますが、これに限定されません。経済環境の悪化および顧客の支出予算の低下。当社のイノベーションの取り組みの失敗。当社の評判の失墜。成長機会への投資によるリスク。当社の知的所有権ポートフォリオが競合他社による製品オファリングを阻止できないこと、および当社が必要なライセンスを取得できないこと。当社が買収、提携および売却を成功させる能力(企業統合の困難さ、目標の未達成、負債の引受けおよび保持、債務水準の上昇を含む)。財務成績の変動。現地の法律、経済、政治、保健およびその他の状況による影響。会社が成長および生産性の目標を達成できないこと。内部統制の失敗。会社の会計上の見積りの使用。会社の営業権または償却可能な無形資産の減損。主要な従業員を引きつけ、保持する当社の能力および重要なスキルへの依存。重要サプライヤーとのリレーションによる影響。製品およびサービスの品質問題。AIや生成AIの開発と活用、および当社のAIベースのテクノロジー製品と活用。政府系顧客とのビジネスによる影響。サード・パーティー流通チャネルおよびエコシステムへの依存。サイバーセキュリティーおよびプライバシー、AIに関する考慮。気候変動などの環境問題、税務問題による悪影響。訴訟手続きおよび捜査に関連したリスク。当社の年金制度。為替変動および顧客の資金調達リスク。市場流動性の変化および顧客の信用リスクが債権に与える影響。IBM株に関するリスク要因。当社のForm 10-Qs、Form 10-K、その他当社が米国証券取引委員会に提出した書類、あるいはそこに参照として添付された資料で論じられている、その他のリスク、不確実性、その他の要因。
本リリースに記載されている将来予測に関する記述は、それが作成された時点のものです。法律で義務づけられている場合を除き、当社は将来予想に関するいかなる記述も更新または改訂する義務を負いません。
本プレスリリースにおける情報の表示
生成AI関連ビジネスには、ソフトウェア取引収益と新たなSaaS年間契約価値、特定のオファリングに関連するコンサルティング契約高が含まれます。生成AI関連ビジネスの詳細は、本プレスリリースを含むForm 8-KのExhibit 99.2に記載されています。
一般に公正妥当と認められた会計原則(GAAP)に基づく当社の業績について追加情報を投資家に提供するため、当社は本プレスリリースにおいて以下の非GAAP情報も表示しています。これらは投資家にとって有用な情報であると当社は考えています。
IBMの業績:
- 為替変動の影響を調整(為替変動の影響を除くなど)
- 営業ベース(非GAAP)の1株あたり利益、および関連する損益計算書項目を表示
- フリー・キャッシュ・フロー
- IBMファイナンシング事業における売上債権を除いた事業活動による純現金収入
- 調整後EBITDA
為替変動の影響を除いた指標を使用する根拠は、本プレスリリースを含むForm 8-KのExhibit 99.2に記載されており、本日SECに提出されます。
以上
当報道資料は、2025年7月23日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文はこちらを参照ください。
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