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日本IBM シニア・データサイエンティストであり、AI倫理委員会の主要メンバーの河津 宏美が受賞
米国で30年以上にわたって、世界のトップ企業や政府の各組織と協力し、STEM分野におけるマイノリティーの認知向上のために活動してきたCareer Communications Group, Inc. (CCG)が実施する「Women of Color STEM Conference」において、日本IBMのシニア・データサイエンティストであり、AI倫理委員会の主要メンバーである河津 宏美が、「Outstanding Technical Contribution Award」を受賞しました。
■受賞者
日本IBM シニア・データサイエンティスト AI倫理委員会 河津 宏美
日本 IBM に入社後、ハードウェア開発部門にて、ストレージのバックエンドサポートに従事。2014 年にケニアの医療事情改善に向けたコンサルティング、データ分析のボランティアに参加。2015 年にソフトウェアサービス部門に異動し、データサイエンスサービスのデリバリーに従事。特に運用まで考慮した AI モデルの開発・導入支援に注力。2023 年にデータサイエンスサービス部門のマネージャーに着任。博士(工学)。
■受賞内容
「Outstanding Technical Contribution Award」は、STEM分野で著しい成果をあげ、社会全体により良い影響や価値を提供している技術者やビジネスリーダーに贈られる賞です。
河津は、ヘルスケア領域の業務効率化や生産性向上を目的としたプロジェクトにシニア・データサイエンティストとして携わるほか、2018年にIBM内で発足したAI倫理委員会の日本における主要メンバーとして、AI活用におけるガバナンス体制を整える取り組みを主導しています。
企業でのAI活用が活発化する中、透明性、公平性、堅牢性、プライバシー、説明可能なAIの原則を中心としたAIリスク評価フレームワークの開発・運用を推進し、お客様にご提案するAIプロジェクトのリスク審査に従事しています。リスク審査は、AI活用にブレーキをかけることを目的としたものではなく、AI活用を前進させるための適切なガードレールの設置を目的としたものです。AI技術が安全で公正かつ有益であることを促進し、潜在的なリスクから社会を守るための重要な一歩を主導したとして、評価されました。
また、2023年12月にはAIリスクとその対策を説明した「AIリスク教本」を共著し、企業の枠を超えてAIリスクの認知と緩和拡大に寄与している点も合わせて評価され、受賞に至りました。
■受賞式
10月上旬に米国ミシガン州デトロイトで開催された授賞式の様子は、下記のYouTubeよりご覧いただけます。
URL:https://www.youtube.com/live/fKJIaVwMdII?si=ucnLkOKa0m0lJkIW
(※河津の紹介、登壇は2:21:14頃から)
■掲載先
2024 Women of Color | CONFERENCE - VOL. 24, NO. 2(P. 8-9、48-49):https://issuu.com/rjkennedy/docs/woc_vol24_no2