ニュースリリース

RapidusとIBM、2nm世代半導体のチップレットパッケージ技術に関するパートナーシップを締結

2024年06月 4日

Rapidus株式会社(本社:東京都千代田区麹町4丁目1番地、代表取締役社長:小池淳義)とIBM(NYSE:IBM)は本日、2nm世代半導体のチップレットパッケージ量産技術確立に向けたパートナーシップを締結したことを発表しました。これによりRapidusは、IBMから高性能半導体向けのパッケージ技術に関する供与を受け、技術確立の協業を進めてまいります。

 

本件は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「2nm世代半導体のチップレットパッケージ設計・製造技術開発」の枠組みにおける国際連携の一部として行われます。本パートナーシップの一環として、Rapidusの技術者は、IBMが北米に有するパッケージの研究開発製造拠点において協働します。

 

IBMは長年にわたり、高性能コンピュータシステム用半導体パッケージに関する研究開発製造の技術を蓄積してきました。また、日本の半導体メーカーや半導体およびパッケージ製造装置・材料メーカーとの共同開発パートナーシップに関しても豊富な実績を持ちます。Rapidusは、その専門性を活用することで、最先端のチップレットパッケージ技術の早期確立を目指します。

 

Rapidus代表取締役社長の小池淳義は次のように述べています。「2nm半導体の共同開発に続き、チップレットパッケージの技術確立に関してもIBMとパートナーシップを締結し、本日公式に発表できることを大変嬉しく思います。この国際連携を最大限に活用し、日本が半導体パッケージのサプライチェーンにおいても現在以上に重要な役割を果たせるよう、取り組みを進めてまいります。」

 

IBMシニア・バイス・プレジデントでIBM Researchディレクターのダリオ・ギル(Darío Gil)は、次のように述べています。「IBMは、数十年にわたる先進的パッケージング技術における革新の実績を背景に、最先端のチップレット技術の開発にむけてRapidus社との協業を拡大できることを光栄に思います。この協業を通じて、最先端のノード製造プロセス、設計、パッケージングの開発を支援するとともに、新しいユースケースの開発や半導体人材の支援にも取り組んでいきます。」