ニュースリリース

IBM、スカイアーチネットワークスを買収し、日本におけるマルチクラウド・ハイブリッドクラウドの包括的なクラウド・サービス・プロバイダーとしてお客様の変革とビジネス成長をさらに支援

2024年05月29日

[東京 – 2024529日 発]

 

IBMは本日、アマゾン ウェブ サービス(AWS)の環境構築から運用監視、セキュリティーまで、総合的なサービスを提供する日本のクラウド・インテグレーター企業である株式会社スカイアーチネットワークス(本社:東京都港区、代表取締役社長:江戸達博、以下「スカイアーチネットワークス」)を買収する最終契約を締結したことを発表しました。本買収により、IBM Consultingは、日本において今後さらなる成長が見込まれるパブリッククラウド・サービス市場において、AWS アドバンストティアサービスパートナーであるスカイアーチネットワークスが有する専門知識と優れた実績と、IBM Consultingがこれまで手がけてきたハイブリッドクラウド向けアプリケーション管理サービスを組み合わせることで、マルチクラウド・ハイブリッドクラウドの包括的なクラウド・サービス・プロバイダーとして、クラウドの特性をフル活用した次世代のエンタープライズ・システムを支え、お客様の変革とビジネス成長をさらに支援します。

IBMは、2020年4月にアービンド・クリシュナ(Arvind Krishna)がCEOに就任して以降、40社以上を買収しており、うち16社はIBM Consultingに関するものです。このたびのスカイアーチネットワークスの買収は、IBMにとって日本で初の買収事例であり、IBMの日本市場におけるAWS事業拡大への注力を示すものです。

 

日本におけるクラウド市場規模は、2027年には2022年比約2.3倍の13兆2,571億円になると予測*されており、PaaS利用企業のうちAWSを利用している企業が6割**を占めています。

年々増大する需要に対し、IBM Consulting では、AWS環境構築や運用監視などAWSに特化した専門人材の強化が必須であると考えていました。

 

スカイアーチネットワークスは2001年にサーバー管理ビジネスを立ち上げ、近年はAWSに特化した「クラウド構築・運用代行サービス」で実績を伸ばしています。AWSアドバンストティアパートナーであるスカイアーチネットワークスは、AWS マネージドサービスプロバイダー(MSP)プログラムAWSレベル1 MSSPコンピテンシーパートナーなど13のAWSに関する認定と多くのAWS認定資格者を有するなど、高い技術力と実績を備えた日本市場では希少な企業の1社に位置付けられています。運用管理・保守の一部を担う「AWS環境構築」、自動化などにより開発者の生産性を高める「AWS運用監視」や「AWS内製化支援」を専門とするスキルを備えた約160名の社員が在籍し、ソフトウェア、メディア・エンターテインメント、流通、金融サービスといった幅広い領域のお客様にサービスを提供しています。

今回の買収により、スカイアーチネットワークスが強みとする「AWSサービスの再販」から、「AWS環境構築」や「AWS運用監視」と、IBM Consultingが手掛けるアプリケーション開発やモダナイゼーション、運用保守から構成される「アプリケーション・マネージド・サービス」を統合することで、IBM Consultingは、次世代のエンタープライズ・システムに必要なサービスを、包括的に提供することが可能となります。

 

今後、スカイアーチネットワークスはIBM ConsultingにおけるAWS専門組織の一員として、基幹システムのモダナイゼーションの推進、AWS環境でのSaaSの活用 (SAP on AWS等) を通じて、日本でのAWS プレミアティアパートナー認定の獲得に加え、オートメーションと生成AI活用による次世代型マネージド・サービスを提供していきます。

 

日本アイ・ビー・エム株式会社 取締役副社長執行役員 コンサルティング事業本部長の加藤 洋は、次のように述べています。

「スカイアーチネットワークスの買収により、マルチクラウド・ハイブリッドクラウド環境での包括的なサービス提供が可能になり、AWS事業をさらに強化できることを喜ばしく思います。スカイアーチネットワークスの優れた技術とチームが加わることでイノベーションのスピードが加速し、クラウド・ソリューションのポートフォリオが拡充され、お客様への提供価値が向上します。日本IBMとスカイアーチネットワークスは、ともに新たなビジョンを追求し、お客様の変革を推進し、お客様ビジネス成長に寄与していきます。」

 

株式会社スカイアーチネットワークス 代表取締役社長の江戸 達博は、次のように述べています。

「このたびの買収により、両社が手がけるAWS事業が加速度的に拡大することを確信しています。IBMには、先進テクノロジーを活用したコンサルティングの実績と、Red Hatをはじめ多くの技術的ネットワークと知見があります。また、スカイアーチネットワークスはさまざまな業界のお客様にAWSを中心としたクラウド導入から運用まで一貫して支援しており、これまでのプロジェクト総数は1万件を超えています。それら両社の強みを合わせて、日本企業のデジタル変革にさらなる貢献ができると考えています。」

 

今回の買収は、慣習的な取引完了条件および規制当局の承認に従い、2024年6月に完了する予定です。買収完了後、スカイアーチネットワークスは日本IBMの子会社となります。

 

日本アイ・ビー・エム株式会社について

日本IBMは、世界175カ国以上でビジネスを展開するIBMコーポレーションの日本法人で、基礎研究をはじめ、ビジネス・コンサルティングから、ITシステムの構築、保守まで一貫したサービスの提供を通じて、お客様の企業変革やデジタル・トランスフォーメーションを支援しています。詳細については、https://www.ibm.com/jp-ja/ をご参照ください。

 

株式会社スカイアーチネットワークスについて

スカイアーチネットワークスは、AWSアドバンストティアサービスパートナーに認定されている、ITインフラ、クラウドサービス、セキュリティ、データ分析などの統合的なサービスを提供し、企業のIT環境を効率的かつセキュアに管理する次世代型MSPおよびクラウドインテグレーターです。インフラ設計、構築、サービス開発、運用はもちろんのこと、セキュリティ対策やクラウド運用コスト削減、内製化支援、クラウド人材育成や採用代行、人材紹介まで幅広くご支援しています。AWSからはグループ全体で700を超える認定資格と国内トップレベルの20を超える各種認定を取得しています。

 ※2024年2月現在、10,000件以上のプロジェクト実績

 

 

*: IDC Japan 株式会社 「国内クラウド市場予測を発表」(2023年6月27日)

https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ50993923

 

**: 株式会社MM総研「国内クラウドサービス需要動向調査」(2022年8月24日)

https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=549

 

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