ニュースリリース

MIS、IBM watsonx.aiを活用した学生の成長を支援するプラットフォームを教育機関向けに提供開始

AIによる数値データや文章解析で学生生活のQOLを向上し、退学リスク減少を目指す
2024年05月 1日

2024年5月1日

株式会社エム・アイ・エス
日本アイ・ビー・エム株式会社

 

株式会社エム・アイ・エス(本社 石川県金沢市、代表取締役 福村 陽夫、以下、MIS)は、日本アイ・ビー・エム株式会社(本社 東京都港区、代表取締役社長 山口 明夫 以下、日本IBM)が提供するIBM®️watonx.aiを活用し、学生の成長を支援するプラットフォームである「AI Progress Monitor for Education」を開発しました。主に私立の高等学校・専門学校から大学までの教育機関を対象としたサービスで、本年5月8日より、MISが提供を開始します。


少子化による学生数の減少に加え、コロナ禍などによる生活習慣や接点の多様化により、大学や高等専門学校などの教育機関では、個々の学生に寄り添ったきめ細かい支援が求められています。特に学生へのアドバイスのミスマッチは、学生の学習意欲の低下や学生自身の成長機会の損失、ひいては中途退学にもつながり、学校経営にも影響します。MISは、2020年から学生の授業に対する姿勢や成績、課外活動などを学生本人や保護者へレポートするシステムを大学向けに開発してきました。


こうした背景を受け、MISは、IBM watsonx.aiを活用し、IBM Cloud上で実装する、学生向けの成長支援プラットフォーム「AI Progress Monitor for Education」を開発しました。本サービスは、入学時にデータ活用の同意を得た学生の基本情報に加え、内申書や入試情報などの入学前の情報や、入学後の授業の履修や出欠、進路状況、アンケート回答、面談情報などから、課題を抱えた学生について兆候と原因をAIが分析し、中退確率の予測や中退真因の抽出を提供します。この結果は、全校並びに学部単位で把握できるほか、中退リスクのある学生に対し兆候を把握することで、学生に対する早期の教学支援やカウンセリングの実施など、中退の防止を目指します。また、学生に対しては、一人ひとりの状況に応じたカウンセリングなどを通じ、キャリア形成など将来への構想を練る機会を得ることで、学生生活の質(QOL)の向上と安心感の醸成を支援します。

なお、サービスの提供に向け、MISは自社のテスト環境下において過去の大学や専門学校の学生約5,400名分のデータを使い、中退確率予測を抽出しました。結果、過去データから予測された確率精度は90%と、精度の高さが実証されています。


今後、MISは学生のキャリアプランのサポート機能の拡張に向け、過去データの動向から卒業生の成長パターンをベースに、就職活動のヒントとなる業種業態のアドバイザリー機能の開発などを目指していきます。新サービスの基盤に導入されたIBM watsonx.aiは、ビジネスに対応するAIおよびデータ・プラットフォームであるIBM watsonxの主要コンポーネントの1つです。

 

IBM、ibm.com、IBM Watson、watsonxは、米国やその他の国におけるInternational Business Machines Corporationの商標または登録商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、ibm.com/trademarkをご覧ください。

 

 

Release Categories