ニュースリリース

IBM、2024年度第1四半期の連結決算を発表

ソフトウェア事業の収益の成長が加速、売上総利益率が拡大しキャッシュ創出が好調 HashiCorp社の戦略的買収を発表
2024年04月25日

2024年4月25日

 

[米国ニューヨーク州アーモンク – 2024年4月24日(現地時間)発]

IBMは本日(現地時間)、2024年度第1四半期の連結決算を発表しました。

 

IBM会長兼最高経営責任者(CEO)のアービンド・クリシュナ(Arvind Krishna)は、次のように述べています。「ハイブリッドクラウドとAI戦略の推進により、堅調な収益とフリー・キャッシュ・フローの成長で2024年を開始することができました。お客様の企業向けAIへの関心と需要は、引き続き私たちのビジネスを牽引しています。watsonxおよび生成AI関連のビジネスは力強く、前四半期比で成長し、2023年半ばにwatsonxを発表して以来、10億ドルを超える成果を上げています。その結果、通期では、引き続き1桁台半ばの成長モデルに沿った収益および約120億ドルのフリー・キャッシュ・フローを見込んでいます。今日のハイブリッドクラウドとAI主導のテクノロジー環境における当社のポジションを強化するため、HashiCorp社を買収する意向も発表しました。IBMとHashiCorp社のポートフォリオを組み合わせることで、お客様は複雑化するアプリケーションとインフラストラクチャーを管理し、AI時代に向けた包括的なハイブリッドクラウド・プラットフォームを構築できるようになります」

 

戦略的買収

IBMは本日、HashiCorp社を、1株当たり現金35ドル、総額64億ドルで買収する意向を発表しました。この買収により、AI時代に向けた包括的なエンドツーエンドのハイブリッドクラウド・プラットフォームを構築できます。この買収は、HashiCorp社の株主による承認、規制当局の承認、およびその他の慣習的な取引完了条件に従い、2024年末までに完了する予定です。

 

第1四半期のハイライト

  • 収益
  • 第1四半期の収益は1%増、為替変動の影響を除いた場合は3%増の145億ドル
  • ソフトウェア事業による収益は5%増、為替変動の影響を除いた場合は6%増
  • コンサルティング事業による収益は横ばい、為替変動の影響を除いた場合は2%増
  • インフラストラクチャー事業による収益は1%減、為替変動の影響を除いた場合は横ばい

 

  • 利益率
  • 売上総利益率(GAAPベース):53.5%(80ポイント増)、営業利益率(非GAAPベース)54.7%(100ポイント増)
  • 税引前利益率(GAAPベース):7.4%(横ばい)、営業利益率(非GAAPベース)11.5%(130ポイント増)

 

  • フリー・キャッシュ・フロー
  • 事業活動による純現金収入は4億ドル増の42億ドル、フリー・キャッシュ・フローは6億ドル増の19億ドル
  • 過去12ヶ月の純現金収入は事業活動による純現金収入は143億ドル、フリー・キャッシュ・フローは118億ドル

 

IBMシニア・バイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)のジェームズ・カヴァノー(James Kavanaugh)は、次のように述べています。「当四半期も、引き続き事業基盤となる、収益の成長、利益率の拡大、利益業績の改善、生産性の向上、営業力の強化などに注力してきました。こうした基本要素と強力なキャッシュの創出は、有機的な投資や本日発表したHashiCorp社の戦略的買収による投資の両方を可能にします。同時に、当社は配当を通じて株主に価値を継続的に還元していきます」

 

第1四半期のセグメント別業績

  • ソフトウェア事業の収益は5.5%増、為替変動の影響を除いた場合は5.9%増の59億ドル
  • ハイブリッド・プラットフォーム&ソリューションは6%増、為替変動の影響を除いた場合は7%増
    • Red Hatは9%増
    • オートメーションは13%増
    • データ&AIは1%増
    • セキュリティーは3%減
  • トランザクション処理は3%増、為替変動の影響を除いた場合は4%増

 

  • コンサルティング事業の収益は0.2%減、為替変動の影響を除いた場合は1.7%増の52億ドル
  • ビジネス・トランスフォーメーションは1%増、為替変動の影響を除いた場合は3%増
  • テクノロジー・コンサルティングは1%増、為替変動の影響を除いた場合は3%増
  • アプリケーション・オペレーションは3%減、為替変動の影響を除いた場合は1%減

 

  • インフラストラクチャー事業の収益は0.7%減、為替変動の影響を除いた場合は0.2%増の31億ドル
  • ハイブリッド・インフラストラクチャーは5%増、為替変動の影響を除いた場合は6%増
    • IBM z Systemsは4%増、為替変動の影響を除いた場合は5%増
    • 分散インフラストラクチャーは6%増、為替変動の影響を除いた場合は7%増
  • インフラストラクチャー・サポートは8%減、為替変動の影響を除いた場合は7%減

 

  • ファイナンシング事業の収益は1.6%減、為替変動の影響を除いた場合は1.5%減の2億ドル

 

キャッシュ・フローおよび財務状況

事業活動による第1四半期の連結ベースの純現金収入は4億ドル増の42億ドルとなりました。IBMファイナンシング事業における売上債権を除いた事業活動による純現金収入は23億ドルでした。フリー・キャッシュ・フローは6億ドル増で、19億ドルでした。過去12ヶ月のIBMファイナンシング事業の売上債務を除いた事業活動による純現金収入は143億ドルでした。IBMのフリー・キャッシュ・フローは118億ドルとなりました。当社は第1四半期に配当として15億ドルを株主に還元しました。

 

2024年第1四半期末の手元現金は、2023年末から58億ドル増の193億ドル(有価証券を含む)でした。IBMファイナンシング事業の債務99億ドルを含めた債務総額は595億ドルとなり、2023年末から30億ドル増加しています。

 

2024年度通期見通し

  • 収益:為替変動の影響を除いた場合の収益成長率は、引き続き1桁台半ばとなる見込みです。現在の為替レートでは、為替による影響は1.5から2ポイントのマイナスになると予想しています。
  • フリー・キャッシュ・フロー:約120億ドルを見込んでいます。

 

将来予測に関する記述および注意事項 

本リリースに含まれる記述は、歴史的情報および考察を除き、米国の1995年私的証券訴訟改革法の定義における「将来予測に関する記述」に該当する可能性があります。将来予測に関する記述は、将来の事業および業績に関する当社の現時点での想定に基づいています。これらの記述には、実際の結果を大きく異なるものにする可能性のある、多くのリスクや不確実性、その他の要因が含まれています。その例としては以下を含みますが、これに限定されません。経済環境の悪化および顧客の支出予算の低下。当社のイノベーションの取り組みの失敗。当社の評判の失墜。成長機会への投資によるリスク。当社の知的所有権ポートフォリオが競合他社による製品オファリングを阻止できないこと、および当社が必要なライセンスを取得できないこと。当社が買収、提携および売却を成功させる能力(企業統合の困難さ、目標の未達成、負債の引受け、債務水準の上昇を含む)。財務成績の変動。現地の法律、経済、政治、保健およびその他の状況による影響。会社が成長および生産性の目標を達成できないこと。内部統制の失敗。会社の会計上の見積りの使用。会社の営業権または償却可能な無形資産の減損。主要な従業員を引きつけ、保持する当社の能力および重要なスキルへの依存。重要サプライヤーとのリレーションによる影響。製品の品質問題。政府系顧客とのビジネスによる影響。サード・パーティー流通チャネルおよびエコシステムへの依存。サイバーセキュリティーおよびデータ・プライバシーに関する考慮。気候変動や環境問題、税務問題による悪影響。訴訟手続きおよび捜査に関連したリスク。当社の年金制度。為替変動および顧客の資金調達リスク。市場流動性の変化および顧客の信用リスクが債権に与える影響。Kyndryl Holdings, Inc.の分社が非課税の要件を満たさないリスク。IBM株に関するリスク要因。当社のForm 10-Qs、Form 10-K、その他当社が米国証券取引委員会に提出した書類、あるいはそこに参照として添付された資料で論じられている、その他のリスク、不確実性、その他の要因。本リリースに記載されている将来予測に関する記述は、それが作成された時点のものです。法律で義務づけられている場合を除き、当社は将来予想に関するいかなる記述も更新または改訂する義務を負いません。 

本リリースに記載されている戦略的買収に関する記述には、取引の完了日、取引に必要な規制当局の承認の範囲および取得に必要な時間、期待される利益、IBM の事業に対する影響、シナジー効果、および統合による将来の業績に関する予測が含まれる場合があります。

 

本プレスリリースにおける情報の表示 

一般に公正妥当と認められた会計原則(GAAP)に基づく当社の業績について追加情報を投資家に提供するため、当社は本プレスリリースにおいて以下の非GAAP情報も表示しています。これらは投資家にとって有用な情報であると当社は考えています。 

 

IBMの業績:

  • 為替変動の影響を調整(為替変動の影響を除くなど)
  • 営業ベース(非GAAP)の1株あたり利益、および関連する損益計算書項目を表示
  • フリー・キャッシュ・フロー
  • IBMファイナンシング事業における売上債権を除いた事業活動による純現金収入
  • 調整後EBITDA

 

当報道資料は、2024年4月24日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。

https://newsroom.ibm.com/2024-04-24-IBM-RELEASES-FIRST-QUARTER-RESULTS

以上

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