2023年6月2日

[2023年5月17日 米国ニューヨーク州アーモンク 現地時間発]

IBMは、ONUGイベントにおいて、企業がハイブリッド・マルチクラウド・インフラストラクチャーを管理できるようにするSaaS製品であるIBM Hybrid Cloud Meshを発表しました。IBM Hybrid Cloud Meshは、「Application-Centric Connectivity」の概念に基づき、パブリッククラウドとプライベートクラウド間におけるアプリケーション接続のプロセス、管理、監視を自動化し、ハイブリッド・マルチクラウドや異種環境におけるモダナイズした企業インフラの運用を支援します。

現代のエンタープライズは、ユーザー、アプリケーション、データが複数の場所や環境に分散できる超分散型の世界で運営されています。IDCが実施した2022年の調査では、企業データの76％がエッジで生成・処理されることが判明しています。そのため、企業はネットワークのパラダイムを改善し、ワークロードやサービスへの安全で動的なアクセスを提供しながら、きめ細かな可視性と制御を維持する機能を提供する製品を必要としています。

IBM Hybrid Cloud Meshは、異種環境にまたがるアプリケーションやサービスを簡単かつセキュアで、スケーラブルでシームレスに作成する機能を提供し、ハイブリッドおよびマルチクラウド・アプリケーション展開の可能性を拡大します。今年後半に一般提供予定のIBM Hybrid Cloud Meshは、IBMのグループ企業であるNS1のDNSトラフィック・ステアリング機能も活用し、クラウドとエンドユーザー間の最適な接続を見つけ出し、あらゆる接続地点でパフォーマンス、コスト、可用性を最適化したアプリケーションを提供します。

IBM Hybrid Cloud Meshの2023年後半の一般公開に先立ち、IBMは早期アクセス・プログラムを通じてお客様にこの製品を体験いただく機会を提供します。早期アクセス・プログラムでは、IBM Hybrid Cloud Meshがどのように接続性への統一したアプローチを提供し、組織のアプリケーション展開時間の短縮とエンドユーザー・エクスペリエンスの向上に役立つのか、より詳しい情報を提供します。また、DevOps チームおよび CloudOps チームにアプリケーションのパフォーマンス、可視性、制御、セキュリティーに関連する問題を解決するための統合されたエクスペリエンスとツールセットを提供し、情報技術 (IT) チームがネットワークを制御できるよう、 IBM Hybrid Cloud Meshがどのように設計されているかについても知ることができます。

はじめてクラウドを導入する企業や、すでに複数のクラウドにまたがるグローバルな分散型アプリケーションを構築している企業のいずれに対しても、IBM Hybrid Cloud Meshは、自動化、インテリジェント化、シームレスな運用のために最適化され、かつパブリッククラウド上で稼働するネットワークの活用を加速させるための詳細な洞察を提供します。

IBM Hybrid Cloud Meshを用いた接続サービスを提供することで、ハイブリッド・マルチクラウド・ネットワークの制御や可視性がますます限定される中で、お客様のインフラチーム・運用チームがそれらのネットワークのデプロイ、管理、セキュリティーの確保で感じる可能性がある大きな負担に対処することができます。

IBM Hybrid Cloud Meshの発表は、組織のデジタル・トランスフォーメーションを支援し、技術革新の活用によって市場での競争を支援するとともに、インテリジェントな自動化ソリューションの力を活用して企業のニーズに予測レベルで応えるというIBMのミッションを具現化しています。

本年IBMが買収したNS1社は、ネットワーク・オートメーションのSaaSソリューションのプロバイダーです。企業がコンテンツ、サービス、アプリケーションを数百万人のユーザーに提供しながら、パフォーマンス、信頼性、セキュリティー、コストを最適化できるよう設計されており、IBM Hybrid Cloud Meshがアプリケーション中心の接続（application-centric connectivity）を提供する上で重要な役割を果たします。

当社は、企業のためのハイブリッド・マルチクラウド・オートメーション・ソリューションの構築に引き続き取り組みます。IBM Hybrid Cloud Meshの詳細については、こちらを参照し、IBM Hybrid Cloud Mesh 早期アクセス・プログラムに「Try the sandbox」からお申し込みください。

以上

当報道資料は、2023年5月17日（現地時間）にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文はこちらを参照ください。

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