ニュースリリース

IBM、2022年度第1四半期の連結決算を発表

ハイブリッドクラウドへの注力により、ソフトウェア事業とコンサルティング事業が2桁成長し、堅調な利益を創出
2022年04月20日

2022年4月20日

 

[米国ニューヨーク州アーモンク - 2022年4月19日(現地時間)発] IBMは本日(現地時間)、2022年度第1四半期の連結決算を発表しました。

 

IBM会長兼最高経営責任者(CEO)のアービンド・クリシュナ(Arvind Krishna)は、次のように述べています。「第1四半期は、ソフトウェアとコンサルティングの両事業において、ハイブリッドクラウドおよびAIの需要が成長を牽引しました。今回の決算は、さらにビジネスを集中させていくという戦略を当社が着実に実行していることを示しています。当社は堅調な一年に向けてスタートし、当社のビジネスモデルの高い水準で収益が成長しています」

 

第1四半期のハイライト

・収益
 - 第1四半期の収益は8%増、為替変動の影響を除いた場合は11%増(Kyndrylへの外部売上増による5ポイント以上を含む)の142憶ドル
 - ソフトウェア事業による収益は12%増、為替変動の影響を除いた場合は15%増(Kyndrylへの外部売上増による8ポイント以上を含む)
 - コンサルティング事業による収益は13%増、為替変動の影響を除いた場合は17%増
 - インフラストラクチャー事業による収益は2%減、為替変動の影響を除いた場合は増減なし(Kyndrylへの外部売上増による8ポイント以上を含む)
 - ハイブリッドクラウドの収益
 -  2022年度第1四半期は14%増、為替変動の影響を除いた場合は17%増の50憶ドル
 - 過去12カ月間は17%増の208憶ドル

 

・フリー・キャッシュ・フロー
 - 事業活動による連結ベースの純現金収入は32憶ドル、フリー・キャッシュ・フローは12憶ドル

 

IBMシニア・バイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)のジェームズ・カヴァノー(James Kavanaugh)は、次のように述べています。「第1四半期に当社は、当社の中期モデルと整合を取りながら、ビジネスの基盤を引き続き改善してきました。当社は、付加価値の高いビジネスの組み合わせや、重要な経常収益の基盤、および堅調な現金創出を通じ、より成長を加速し、利益率を伸ばしています」

 

第1四半期のセグメント別業績

  • ソフトウェア事業(ハイブリッド・プラットフォーム&ソリューション、トランザクション処理を含む):収益は12.3%増、為替変動の影響を除いた場合は15.4%増(Kyndrylへの外部売上増による8ポイント以上を含む)の58億ドル
     - ハイブリッド・プラットフォーム&ソリューションは7%増、為替変動の影響を除いた場合は10%増(Kyndrylへの外部売上増による約1.5ポイントを含む)
     -  Red Hatは18%増、為替変動の影響を除いた場合は21%増
     - オートメーションは3%増、為替変動の影響を除いた場合は5%増
     - データ&AIは2%増、為替変動の影響を除いた場合は4%増
     - セキュリティーは5%増、為替変動の影響を除いた場合は8%増
     - トランザクション処理は26%増、為替変動の影響を除いた場合は31%増(Kyndrylへの外部売上増による約28ポイントを含む)
     - ソフトウェア部門のハイブリッドクラウドの収益は22%増、為替変動の影響を除いた場合は25%増
     
  • コンサルティング事業(ビジネス・トランスフォーメーション、テクノロジー・コンサルティング、アプリケーション・オペレーションを含む):収益は13.3%増、為替変動の影響を除いた場合は17.4%増の48億ドル
     - ビジネス・トランスフォーメーションは15%増、為替変動の影響を除いた場合は19%増
     - テクノロジー・コンサルティングは14%増、為替変動の影響を除いた場合は19%増
     - アプリケーション・オペレーションは10%増、為替変動の影響を除いた場合は14%増
     - コンサルティング部門のハイブリッドクラウドの収益は24%増、為替変動の影響を除いた場合は29%増
     
  • インフラストラクチャー事業(ハイブリッド・インフラストラクチャー、インフラストラクチャー・サポートを含む):収益は2.3%減、為替変動の影響を除いた場合は0.3%増(Kyndrylへの外部売上増による8ポイント以上を含む)の32億ドル
     - ハイブリッド・インフラストラクチャーは5%減、為替変動の影響を除いた場合は2%(Kyndrylへの外部売上増による8ポイント以上を含む)
     -  IBM®︎ z Systemは19%減、為替変動の影響を除いた場合は18%減
     - 分散インフラストラクチャーは5%増、為替変動の影響を除いた場合は8%増
     - インフラストラクチャー・サポートは増減なし、為替変動の影響を除いた場合は4%(Kyndrylへの外部売上増による8ポイント以上を含む)
     - インフラストラクチャー部門のハイブリッドクラウドの収益は20%減、為替変動の影響を除いた場合は18%減
     
  • ファイナンシング事業(クライアントおよび商用ファイナンシングを含む):収益は26.2%減、為替変動の影響を除いた場合は24.5%減の2億ドル

 

キャッシュ・フローおよび財務状況
当社は第1四半期に事業活動により連結ベースで32億ドル(IBMファイナンシング事業における売上債権を除くと16億ドル)の純現金収入を上げました。第1四半期のフリー・キャッシュ・フローは12億ドルとなり、これには2020年度末に実施した組織構造上の措置による、現金面での影響が含まれています。

 

2022年度第1四半期末のIBMの手元現金は、2021年末から32億ドル増加した108億ドルとなり、ここに有価証券が含まれます。ファイナンシング事業の債務122億ドルを含めた債務総額は、542億ドルとなり、2021年末から25憶ドル増となりました。当社は第1四半期に、配当により15億ドルを株主に還元しました。

 

2022年度通期予測

  • 収益の拡大:当社は為替変動を考慮しない場合の収益増加を、1桁台半ばのレンジで高い水準になると予測しています。また当社は、Kyndrylへの外部売上増により、追加で3.5ポイント増となることを予測しています。2022年4月中旬の為替レートで、通貨は3ポイントから4ポイントの逆風になることが予想されます。
  • フリー・キャッシュ・フロー:当社は引き続き、100億ドルから105億ドルの連結フリー・キャッシュ・フローを見込んでいます。

 

将来予測に関する記述および注意事項
本リリースに含まれる記述は、歴史的情報および考察を除き、米国の1995年私的証券訴訟改革法の定義における「将来予測に関する記述」に該当する可能性があります。将来予測に関する記述は、将来の事業および業績に関する当社の現時点での想定に基づいています。これらの記述には、実際の結果を大きく異なるものにする可能性のある、多くのリスクや不確実性、その他の要因が含まれています。その例としては以下を含みますが、これに限定されません。経済環境の悪化および顧客の支出予算の低下。当社のイノベーションの取り組みの失敗。当社の評判の失墜。成長機会への投資によるリスク。当社の知的所有権ポートフォリオが競合他社による製品オファリングを阻止できないこと、および当社が必要なライセンスを取得できないこと。当社が買収、提携および売却を成功させる能力(企業統合の困難さ、目標の未達成、負債の引受け、債務水準の上昇を含む)。財務成績の変動。現地の法律、経済、政治、保健およびその他の状況による影響。会社が成長および生産性の目標を達成できないこと。内部統制の失敗。会社の会計上の見積りの使用。会社の営業権または償却可能な無形資産の減損。主要な従業員を引きつけ、保持する当社の能力および重要なスキルへの依存。重要サプライヤーとのリレーションによる影響。製品の品質問題。政府系顧客とのビジネスによる影響。サード・パーティー流通チャネルおよびエコシステムへの依存。サイバーセキュリティーおよびデータ・プライバシーに関する考慮。気候変動や環境問題、税務問題による悪影響。訴訟手続きおよび捜査に関連したリスク。当社の年金制度。為替変動および顧客の資金調達リスク。市場流動性の変化および顧客の信用リスクが債権に与える影響。Kyndryl Holdings, Inc.の分社が非課税の要件を満たさないリスク。IBM株に関するリスク要因。当社のForm 10-Qs、Form 10-K、その他当社が米国証券取引委員会に提出した書類、あるいはそこに参照として添付された資料で論じられている、その他のリスク、不確実性、その他の要因。本リリースに記載されている将来予測に関する記述は、それが作成された時点のものです。法律で義務づけられている場合を除き、当社は将来予想に関するいかなる記述も更新または改訂する義務を負いません。

 

 

本プレスリリースにおける情報の表示
2021年11月3日、IBMはKyndrylの分社を完了しました。特に明記のない限り、業績は継続事業ベースで堤示されています。

 

一般に公正妥当と認められた会計原則(GAAP)に基づく当社の業績について追加情報を投資家に提供するため、当社は本プレスリリースにおいて以下の非GAAP情報も表示しています。これらは投資家にとって有用な情報であると当社は考えています。

 

IBMの業績:

  • 為替変動の影響を調整(為替変動の影響を除くなど)
  • 営業ベース(非GAAP)の1株あたり利益、および関連する損益計算書項目を表示
  • 連結ベースのフリー・キャッシュ・フロー
  • 分社後のベースライン・フリー・キャッシュ・フロー

 

 

                                                                               以上
 

当報道資料は、2022年4月19日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。

https://newsroom.ibm.com/2022-04-19-IBM-RELEASES-FIRST-QUARTER-RESULTS(英語)

 

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