ニュースリリース

IBM、非営利団体を対象とした 2年間の無償グローバル環境保護プログラムを開始

世界各地で活動する非営利団体へクリーンエネルギーをテーマとした2022年度のRFP(提案依頼書)を募集 プログラムのパイロット・プロジェクトには、The Nature Conservancy India、Heifer International、Plan21 Foundationが参加
2022年02月25日

2022年2月25日

 

[米国ニューヨーク州アーモンク- 2022年2月17日(現地時間)発] -- IBMは本日、気候変動や異常気象、環境汚染などの環境問題の影響を特に受けている人々のために活動している非営利団体や政府機関の事業強化・拡大を目指し、ハイブリッドクラウドやAIなどのIBMのテクノロジーならびにエキスパートのエコシステムを活用した全世界で行う、無償の社会貢献プログラムであるIBM Sustainability Accelerator(IBM サステナビリティー・アクセラレーター)を開始したことを発表しました。

 

IBM CSRおよびESG担当 バイス・プレジデントのジャスティナ・ニクソン(Justina Nixon)は次のように述べています。「IBMでは科学、テクノロジー、そしてイノベーションを結集することで環境問題の解決、そして環境危機にさらされているコミュニティーに貢献できると信じています。環境問題による影響を最も受ける人々の生活を改善するという目標に対し、専門知識やテクノロジーを組み合わせることで、持続的かつスケーラブルな結果をもたらすことが期待できます」

 

 

プログラムについて:

IBM サステナビリティー・アクセラレーターは、選定された組織を2年間にわたり2つのフェーズで支援していきます。

 

フェーズI:アクセラレーターの取り組みは、デザイン思考およびアジャイル手法を応用し、有意義なイノベーションの実現の加速と持続的なカルチャーの変革を促すIBMの方法論である、IBM Garageから始まります。このプロセスで、IBMのエキスパートが参加組織と共にニーズを特定し、社会的課題の解決を支援するテクノロジーを設計、開発、展開し、継続的に改善するための明確なロードマップを確立していきます。

 

フェーズII:第2フェーズでは、参加組織がコミュニティーと環境への影響に関する目標を達成できるように、業界横断的なIBMのエキスパートがIBMのリソースおよびテクノロジーを厳選します。活用するテクノロジーには、IBMのAIであるIBM WatsonIBM Cloud 、Environmental Intelligence Suiteなどが含まれる予定です。さらに、IBM サステナビリティー・アクセラレーターの参加組織は、月々のIBM Cloudクレジット(無料利用枠)、気象データ・クレジット、メンターシップ、IBMパートナーのエコシステムへのアクセスなどの特典を受けることができます。また、最適な実装を促進して長期的な影響を拡大させ、主な社会的成果を促すために、ソリューションのパイロット展開もIBMのエキスパートが支援します。

 

選定のプロセスについて:

IBMは毎年1つのテーマを定めてRFPを募集し、同テーマに関連した組織や団体のプロジェクト選考を行います。

 

プログラムの正式スタートに伴い、非営利団体による「クリーンエネルギー」をテーマとしたRFPの募集を開始します。RFPの提出期限は2022年4月30日とし、提出ポータルからの応募になります。

 

IBMサステナビリティー・アクセラレーターのパイロット・プロジェクトを昨年実施し、以下の3団体が参加しました。3団体とも持続可能な農業をテーマとしたプロジェクトを開始し、昨年12月にフェーズIを完了しました。

 

  • The Nature Conservancy Indiaインドにおける農業の持続可能性と公衆衛生を向上させ、気候変動の影響を軽減することを目指して、北インドにおける作物残渣(ざんさ)の焼却をなくすための公開情報プラットフォームを構築しています。
  • Heifer International:IBMと連携してスケーラブルで安価なデジタル・ソリューションを開発し、マラウイ現地の農民協同組合に天候および作物収量の予測を提供することで収穫量および所得の増加の支援を目指しています。
  • 持続可能な人材開発のためのPlan21 Foundation:ラテンアメリカ地域における小規模農家の生産性や所得の増加および消費者の意識向上、責任ある市場の発展への貢献を目指し、より持続可能に作物を管理できるよう支援しています。

 

ハート・オブ・テック創業者のキャロライナ・ミラネージ(Carolina Milanesi)氏は次のように述べています。「クラウドやAI、5G、量子コンピューターのいずれも、気候変動のような大きな社会問題の解決に寄与するために活用できます。しかし、これらを最も必要としている人々は、テクノロジーへのアクセスが最も乏しい層であることが多いのです。取り残されることなく、彼らのために優先して取り組んでいくことがIBMをはじめとしたテクノロジー企業の責任です」

 

The Nature Conservancy Indiaの作物残渣管理 プロジェクト・リーダーのマノジ・シン(Manoj Singh)氏は次のように述べています。「The Nature Conservancy Indiaは、今後もIBMと協力して、IBMのエキスパートの素晴らしいネットワークと最先端のテクノロジーと私たちのプロジェクトの実行力と研究の専門知識を活用して、北インドにおける作物残渣の焼却という重要な問題に取り組んでいきたいと考えています。私たちの協業は、自然と人間の共存を目指す"燃やさない農業"の実現に向けた新たな一歩です。この重要な協業がもたらす影響に期待しています」

 

Heifer Malawiのイノベーションおよびイニシアチブリードのエリザベス・マゴンボ・カバゲ(Elizabeth Magombo-Kabaghe)氏は次のように述べています。「Heifer InternationalとIBMは、マラウイとホンジュラスでの協業を通じて、小規模農家のデジタル・デバイドを解消する支援をしています。私たちは、サステナビリティー・アクセラレーター・イニシアチブを通じてIBMと協力し、農家がデジタル・ツールを活用して持続的な生活収入を得られるよう支援していくことを楽しみにしています。私たちの活動は、世界中の人々の生活を支える農家や農村の生産性向上、市場へのアクセス、生活の改善に貢献するでしょう」

 

Plan21 Foundationのファビアン・ロマン(Fabián Román)氏は次のように述べています。「Plan21 Foundationは、IBMサステナビリティ・アクセラレーターに選ばれた最初のパートナーとして、IBMと一緒に持続可能な農業実現への旅に出ることを非常に楽しみにしています。私たちは、参加組織の現場の現実を考慮したIBM Garageを通じ、ユーザーを中心としたIBMのデザイン思考のアプローチを高く評価しています。これにより農家の現実、仕事の状況、ニーズを考慮して、農家が使えるユーザー・フレンドリーな技術ツールを設計・構築することが可能になります」

 

当報道資料は、2022年2月17日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。https://newsroom.ibm.com/2022-02-17-IBM-launches-2-year-global-pro-bono-environmental-program-for-non-profits

 

関連リンク

サステナビリティー・ソリューション(日本語) : https://www.ibm.com/jp-ja/impact/sustainability

 

以上

 

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