ニュースリリース
IBMとSAP、セキュアな環境で業務をモダナイズするため、金融機関のクラウド導入の加速を支援
2021年8月3日
[米国ニューヨーク州アーモンクおよびドイツ・ヴァルドルフ - 2021年7月28日(現地時間)発/CNW/] - IBM(NYSE:IBM)とSAP SE(NYSE:SAP)は本日、SAPが自社の金融およびデータ管理ソリューションの2つをIBM Cloud for Financial Servicesに搭載し、金融サービス業界におけるIBM Cloudの採用の加速を支援する意向であることを発表しました。このコラボレーションは、企業が業界の厳しいコンプライアンス、セキュリティー、およびレジリエンシー要件に取り組むのを支援するとともに、金融サービス機関のビジネス・トランスフォーメーションおよびイノベーションをサポートすることを目的としています。
銀行や保険会社が、革新的なサービスを提供する必要性と、業界の厳しいセキュリティーおよびコンプライアンス要件を満たすことのバランスを取るようになっているのに伴い、ハイブリッドクラウド環境がますます重要になっています。業界全体のイノベーションに拍車をかけるため、IBMはIBM Cloud for Financial Servicesの提供を開始しました。IBM Cloud for Financial Servicesは組み込みのセキュリティーやコンプライアンス管理の機能を持ち、企業が、IT全体を見据えたモダナイゼーション、トランスフォーメーション、およびイノベーションの妨げとなっているリスクと規制の障壁を軽減できるよう支援します。
IBM Cloud for Financial Servicesは、金融サービス機関が各自のテクノロジー・パートナーやFinTech企業と取引を行うための、高度に保護された専用環境を提供します。IBM Cloud for Financial Servicesに搭載されたSAPオファリングを利用することで、お客様は各自の規制およびコンプライアンス基準に対応することができます。今なお拡大している100社を超えるパートナーのエコシステムとFinTech企業にサポートされているこのクラウド・プラットフォームは、金融機関向けのサプライチェーンのリスクに対処し、新たな収益の機会が生まれることにより、お客様のビジネス・トランスフォーメーションを加速させられるように設計されています。
IBMとSAPは、パートナーシップを継続する中、何百社という企業がオープンなハイブリッドクラウド・アプローチを利用して、業務のデジタル化を支援してきました。SAPはIBMのエコシステムに参加して、IBM Cloud for Financial Services上で、金融リスク、業務、および総支出管理オファリングを提供する意向です。
「金融サービスなどの規制産業が急速にクラウドへ移行することで、業務上および技術上の新たな課題に取り組むことが必要になります。IBM CloudとSAPの機能の組み合わせは、世界中の銀行や保険会社が、各自のデジタル化への道のりを加速させ、世界規模でビジネスを拡大するのに役立ちます」と、SAPの金融サービス部門責任者のボブ・カミングス(Bob Cummings)氏は述べています。
「拡大を続ける私たちのエコシステムに、SAPといったパートナーを継続して追加していくことで、業界のクラウド採用における真の変革を推進し、最終的にはサプライチェーン全体のリスク軽減を支援するという目的に一歩近づきます。私たちは、金融機関がIBM Cloud for Financial Services上のSAPソリューションによってモダナイゼーションを成し遂げ、イノベーションを推進して業務を効率化するのを支援します」と、IBM Cloud for Industriesのゼネラル・マネージャーであるジョエル・スピース(Joel Spieth)は述べています。
SAPが予定しているIBM Cloud for Financial Services上のオファリングは、搭載時には、金融サービス機関とそのパートナー、およびFinTech企業に以下を提供します。
- SAP S/4HANA®ソリューションをはじめとするSAPのインテリジェント・スイート:そのインテリジェントエンタープライズ・フレームワークにより、SAPは、銀行が既存顧客により上質なサービスを提供できるようにするために設計された、統合アプリケーション、インテリジェント・テクノロジー、およびデジタル・プラットフォームを提供します。
- SAP® Adaptive Server EnterpriseをはじめとするSAPの戦略的データ管理向けソリューションとSAP IQソフトウェア:インメモリー・テクノロジーの長所をこれらのソリューションと組み合わせることにより、SAPは、ビジネスの俊敏性を実現するための強固なデータ・プラットフォームを提供します。
SAPとIBMは両社合わせて、数百社に及ぶお客様があり、5,500品目を超える個別の製品を保有しています。両社は、企業における自社ビジネスのモダナイゼーションを支援することと、最先端テクノロジーを最大限に活用することに焦点を当てています。
IBM Cloud for Financial Servicesに関する詳しい情報は、https://www.ibm.com/jp-ja/cloud/financial-servicesをご覧ください。
IBMの将来の方向性および趣旨に関する記述は、予告なく変更または撤回される場合があり、単に目標と目的を示すものです。
SAPについて
SAPの戦略は、すべての企業がインテリジェントエンタープライズとして事業活動を行えるように支援することです。エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアの市場リーダーとして、私たちはあらゆる規模およびあらゆる業界の企業が、ベストな状態で事業活動を行えるように支援しており、世界の取引収益の77%がSAP®システムに関係しています。私たちの機械学習、モノのインターネット(IoT)、および先進アナリティクス・テクノロジーは、お客様の企業をインテリジェントエンタープライズへと変えるのに役立ちます。SAPは、人々および組織に深いビジネス・インサイトをもたらすのを支援し、それらが各自の競争で常に先頭に立ち続けるのに役立つコラボレーションを促進します。私たちは企業向けのテクノロジーを簡素化して、企業が私たちのソフトウェアを何の障害もなく好きなように消費できるようにします。私たちが提供する一連のエンドツーエンドのアプリケーションおよびサービスは、全世界の25の業界にわたる企業および公共機関のお客様が、利益の出る事業活動を行い、絶えず環境に適応し、状況を改善していくことを可能にします。お客様、パートナー、従業員、およびソート・リーダーのグローバル・ネットワークにより、SAPは世界がより良くなって人々の生活が向上するように支援します。詳しくは、https://www.sap.comをご覧ください。
過去の事実ではない本プレスリリース内のいかなる記述も、1995年米国民事証券訴訟改革法で定義された「将来の見通しに関する記述」に該当するものです。フォーム20-Fでの直近の年次報告書も含めて、将来の見通しに関する記述はすべて、SAPが米国の証券取引委員会(SEC)に提出した書類に記述された、実際の結果が期待と大きく異なるものになる原因となり得るさまざまなリスクや不確実性の影響を受ける可能性があります。SAPはそれらの将来の見通しに関する記述を更新する義務を負っておらず、またそうした記述はそれぞれその時点でのことを言っているにすぎませんので、そうした将来の見通しに関する記述に過度に依存することのないよう、SAPから読者の皆様に注意喚起いたします。言及されているその他すべての製品名およびサービス名は、それぞれの企業の商標です。
SAPおよびここで言及されているSAPのその他の製品およびサービス、ならびにそれらの製品やサービスのそれぞれのロゴは、ドイツおよびその他の国におけるSAP SEの商標または登録商標です。商標に関するさらに詳しい情報および注意事項については、https://www.sap.com/copyrightをご覧ください。
当報道資料は、2021年7月28日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2021-07-28-IBM-and-SAP-to-Help-Financial-Institutions-Accelerate-Cloud-Adoption-to-Modernize-Operations-in-a-Secured-Environment(英語)
IBM、IBMロゴ、ibm.com、は、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。 現時点での IBM の商標リストについては、https://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。
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