IBMとマスターズ・トーナメント、マスターズのデジタル・プラットフォーム上で世界中のゴルフファンにIBM Watsonを活用した新しいパーソナライズされた体験を提供
オーガスタのコミュニティーにおける経済機会と社会的平等の促進に向け、教育とデジタルのスキル提供に焦点をあてた協業を開始
• IBM、IBM WatsonのAIとハイブリッドクラウドを活用した新機能「My Group」を提供。トーナメント期間中、世界中のゴルフファンはお気に入りの選手の全ショットを視聴可能に
• IBM、ジョージア州オーガスタのハリスバーグおよびレイニー・ウォーカー地区の再開発プロジェクトに関するパートナーシップを発表、資金提供や教育を通じて同地区の活性化を支援

11月24日

[米国ニューヨーク州アーモンク - 2020年11月11日(現地時間)発]

IBMと、IBMと独占的デジタル・パートナーであるマスターズ・トーナメントは、2020マスターズ・トーナメントのデジタル視聴体験を変革し、ファンのエンゲージメントを新次元へと高める革新的なデジタル機能 「My Group」 を発表しました。この新機能により、世界中のファン一人ひとりにパーソナライズされた選手のグループを作成し、2020年のマスターズ・トーナメントに参加しているお気に入りのゴルファー全員の全ショットを、全ホールで視聴することを可能にしました。My Group機能は、Red Hat OpenShiftを採用したIBMのハイブリッドクラウド環境で稼働し、マスターズ・トーナメントのアプリやMasters.com上で、全世界から利用可能です。

また、IBMは、AT&Tおよびバンク・オブ・アメリカと共同で、オーガスタ・ナショナル・ゴルフ・クラブとジョージア州オーガスタのハリスバーグおよびレイニー・ウォーカー地区の再開発プロジェクトを開始します。IBMと各パートナーがそれぞれ250万ドル、合計1000万ドルが拠出され、この資金で革新的なコミュニティー・センターやCSRA青少年クラブの新本部の建設といった、変革プロジェクトにおける本フェーズの資金の大半を賄います。IBMはさらに、次世代に向けて地域の収入と経済的機会を向上させることを目標とし、需要の高いデジタルのスキルを迅速に提供する選択方式型の教育に必要なリソースと専門知識も提供します。

ハイブリッドクラウド環境でWatsonを活用した My Group 機能

My Group機能を使用することで、プロ・ゴルフ界では初めて、ファンがアプリ内でお気に入りの選手を「フィーチャー・グループ」として作成することができ、トーナメント期間中、選択した選手の全ショットの映像が視聴できるようになりました。2020 年のマスターズには世界数十カ国から90名以上の選手が出場しましたが、My Group機能が提供するパーソナライズされたビデオ・フィードを通じて、ファンは全選手のラウンドをほぼリアルタイムで視聴可能になりました。My Group機能では、トーナメント・リーダーのハイライトや最新情報のほか、他の選手の必見ショットも随時配信しています。My Group機能によるカスタマイズされた視聴体験を実現する一環として、IBMはWatsonのAI機能 を活用して、優れたプレーのハイライトを選別し、カスタマイズされた視聴体験を世界中の何百万人もの人々に届けています。

今年のトーナメントで使用される技術は、ゴルフの統計データ、ボールの追跡データ、ファンの歓声などのデータを分析してきた従来の大会用に開発された、IBM Watsonを活用したソリューションをベースにしています。2019年のトーナメント期間中、選手のショットを撮影した2万本近くの動画クリップが収集され、Watsonによって分析されました。今年は、前年度の大会のデータを基に、新しいAIモデルを開発しました。このデータには、ショットの興奮度ランキングや、選手のID、ラウンド、ホール、スコア、ショットの長さなどを追跡した統計などが含まれています。合計16の異なるAI分析モデルを訓練し、My Group機能の利用者に、人気選手や上位選手に関するパーソナライズされたコンテンツや重要なコンテンツが提供されます。

トーナメントを熟知しているファンにとって、「マスターズの雄叫び」は重要なショットに関する象徴的な指標です。今年は、ファンが現地にいないため、放送局やデジタル・コンテンツ・チームは、最も重要なショットを迅速かつ正確に特定するという新たな課題に直面しました。そのような状況下で、Watson StudioとWatson StudioのWatson AutoAIや機械学習の機能を使用し、過去の画像データを基に、Watsonによる今年の「必見ショット」を選定するための仮説的なファンの興奮度スコアの生成に取り組みました。これらの興奮度ランキングのモデルは、過去のビデオと類似した状況のライブショットを、ファンが視聴するMy Group機能のハイライトとして表示するかどうかを自動的に判断するために使用されました。この情報は、新機能のMy Groupのほか、「Round in 3 Minutes(3分でラウンド早わかり)」のハイライト動画やマスターズのアプリ、Masters.comなどでも利用されました。

IBMは今回初めて、業界で最も包括的なエンタープライズKubernetes基盤であるRed Hat OpenShiftによって実現されるハイブリッドクラウドを活用して2020年の マスターズを支援し、オンプレミスのデータとワークロードを複数のパブリッククラウドとプライベートクラウド上でシームレスに運用します。これまで、多くのワークロードがすでにクラウドで運用されていましたが、パブリッシング、採点、トーナメントのステージングといった一部のワークロードは、遅延の理由からオンプレミス上で行われていました。パンデミックの影響により、より多くのデータとワークロードをクラウドに格納して効率化を図る必要があったため、IBMはマスターズ・トーナメントと緊密に連携してこれらのワークロードをIBMのパブリッククラウドであるIBM Cloud に移行し、ハイブリッドクラウド・アーキテクチャーを使用してそれらを統合しました。Red Hat Enterprise Linux上に構築されたRed Hat OpenShiftの柔軟性と高拡張性により、大規模なトーナメント向けのテクノロジーとMy Groupのような機能の両方が、IT環境全体で一貫した基盤上での運用が可能になります。

IBM Cloud and Data Platformsのシニア・バイス・プレジデントであるロブ・トーマス(Rob Thomas)は次のように述べています。「スポーツのデジタル体験が今ほど重要になったことはありません。マスターズのアプリやウェブサイトのMy Group機能を通じて、IBMのハイブリッドクラウドやAI技術の力を発揮できることを誇りに思います。そして、世界中にいる多くのマスターズファンに、この魔法のトーナメントという歴史ある伝統を楽しんでいただけることを光栄に思います。」

ハリスバーグおよびレイニー・ウォーカー地区再開発プロジェクト: 教育、経済機会、社会的平等促進に向けて

人口20万人都市であるオーガスタは、オーガスタ・ナショナル・ゴルフ・クラブの本拠地であり、1934年からからマスターズ・トーナメントが開催されています。ゴルフ・クラブから数マイルの距離には、ハリスバーグやレイニー・ウォーカーのような注目すべき地区がありますが、現在まで十分な支援が提供されていませんでした。この再開発プロジェクトは、これらの地域に新しい持続的な機会を提供することを意図しています。特にIBMは、革新的なプログラムである、Pathways in Technology Early College High School (P-TECH) のジョージア州における第1弾を、同地区で来年開始することを目標としています。P-TECHは、主に十分な支援が提供されていないコミュニティーにおいて教育や人材育成の機会を創出するための画期的な公教育モデルであり、現在、世界27の国と地域で実施されています。また、IBMは2021年にも、同地域の高校でSTEM(Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学))教育や、社会人として必要となるスキルのトレーニングを実施する予定です。

IBM Transformation and Cultureのシニア・バイス・プレジデントであるオベッド・ルーサント(Obed Louissaint)は次のように述べています。「教育は、経済的機会と社会的平等の両方にとっての礎であると考えています。P-TECHは、支援が行き届いていない地域に住む人々に重要なキャリアを築くためのスキルを提供することで、ビジネスと社会の両方のニーズに対応していくことを目的としています。ハリスバーグおよびレイニー・ウォーカー地区の再開発プロジェクトによって、社会経済的な影響を永続的に与えることができ、また、デジタル時代がより包摂的な時代であることが確かなものになることを望んでいます。」

IBMは20年以上にわたってマスターズのデジタル・パートナーを務めており、世界中のゴルフファンに比類のない体験を提供できるよう緊密に連携しています。今年提供する新しいサービスは、トーナメントの歴史と伝統を強調かつ共有しながらも、有意義なデータ駆動型の洞察を提供するという、革新的な経験を創出するための最新の協業事例です。世界最大級のデジタル・デザイン・エージェンシーであるIBM iXチームは、IBM Garage Methodologyを使用してデザイン思考とアジャイル開発を適用し、200カ国以上にまたがる1300万人におよぶ視聴者に、パーソナライズされたデジタル体験を提供します。この手法をマスターズに適用することは、IBMが世界中のお客様を支援し、革新を生み出すために行っている業務と類似するものと言えます。

IBMは、テニス(全米オープンとウィンブルドン)、ゴルフ(マスターズ・トーナメント)、アメリカン・フットボール(ESPN Fantasy Football)、グラミー賞など、さまざまなスポーツ団体、チーム、イベントの長年にわたるパートナーを務めています。最近発表されたeスポーツにおけるOverwatch Leagueとのパートナーシップを含むIBMのパートナーシップを通じ、IBMはハイブリッドクラウドの柔軟性やAIを活用したソリューションを用いることで、世界中のファンや選手、コーチのためのスポーツ体験やエンターテイメント体験を再構築していきます。

マスターズは11月12日から15日まで、ジョージア州オーガスタにあるオーガスタ・ナショナル・ゴルフ・クラブで開催されました。本発表に関するテクノロジーを体験するには、Masters.comまたはマスターズのモバイルデバイス用アプリ(App StoreおよびGoogle Play Storeで入手可能)にアクセスしてください。

以上

IBMについて

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当報道資料は、2020年10月29日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2020-11-11-IBM-and-the-Masters-Tournament-Bring-New-Watson-Powered-Personalized-Experience-to-Golf-Fans-Worldwide-on-Masters-Digital-Properties-Partner-to-Foster-Economic-Opportunity-and-Social-Equality-in-Augusta-Community-with-focus-on-Education-and-Dig(英語)

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