ニュースリリース
IBM、2020年度第2四半期の連結決算を発表
クラウドの収益成長が加速し、売上総利益率が増加、良好な財務状況と高い流動性を確保
2020年7月21日
[米国ニューヨーク州アーモンク 2020年7月20日(現地時間)発]
IBMは本日(現地時間)、2020年度第2四半期の連結決算を発表しました。
IBMの最高経営責任者(CEO)であるアービンド・クリシュナ(Arvind Krishna)は、次のように述べています。「当社のお客様は、前例のないビジネスの混乱の中で、オープンテクノロジーに基づくIBMのハイブリッド・クラウド・プラットフォームの価値をご認識いただいています。当社は拡大するパートナーのエコシステムとともに、お客様、そして世界のイノベーションの長期的な基盤となるハイブリッドクラウド・プラットフォームの構築に全力を注いでいます。」
第2四半期の業績ハイライトは以下の通りです。
- 潜在株式調整後の継続事業による1株あたり利益はGAAPベースで1.52ドル
- 営業ベース(非GAAP)は2.18ドル
- 第2四半期の収益は5.4%減の181億ドル(事業売却と為替変動の影響を調整した場合は1.9%減)
- クラウド&コグニティブ・ソフトウェア事業は3%増(為替変動の影響を調整した場合は5%増)
- システム事業は6%増
- クラウド事業の総収益は30%増(事業売却と為替変動の影響を調整した場合は34%増)の63億ドル
- 過去12カ月間のクラウド事業の収益は20%増(事業売却と為替変動の影響を調整した場合は23%増)の235億ドル
- Red Hatの収益は過去の業績との比較可能性を考慮して調整すると17%増(為替変動の影響を調整した場合は18%増)
- GAAPベースの売上総利益率は100ベーシス・ポイント成長して48%。営業ベース(非GAAP)の売上総利益率は160ベーシス・ポイント成長して49%
- 過去12カ月間の事業活動による純現金収入は151億ドル、フリー・キャッシュ・フローは115億ドル
IBMシニア・バイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)のジェームズ・カヴァノー(James Kavanaugh)は、次のように述べています。「変化の激しい現在においても当社は、堅実な財務管理によって売上総利益率の拡大を実現するとともに、堅調なフリー・キャッシュ・フローを生み出し、資産の流動性を向上できました。当社には事業に継続して投資する財務の柔軟性があり、配当方針を通じて株主の皆さまに価値を還元していきます。」
キャッシュ・フローおよび財務状況
当社は第2四半期に事業活動により36億ドル(グローバル・ファイナンシング事業における売上債権を除くと30億ドル)の現金収入を上げました。第2四半期のフリー・キャッシュ・フローは23億ドルとなりました。当社は配当により株主に15億ドルを還元しました。
2020年第2四半期末のIBMの手元現金は、2019年12月31日から52億ドル増の143億ドルで、これには有価証券が含まれます。グローバル・ファイナンシング事業の債務219億ドルを含めた債務総額は647億ドルとなりました。
第2四半期のセグメント別業績
セグメント別業績にはIBMのハイブリッド・クラウド・プラットフォームの採用拡大が反映されている一方、お客様は引き続き、現金を保持し事業の安定性を維持することを優先させています。
- クラウド&コグニティブ・ソフトウェア事業(クラウドおよびRed Hatを含むデータ・プラットフォーム、コグニティブ・アプリケーション、トランザクション処理プラットフォームを含む)-- 収益は、3%増(為替変動の影響を調整した場合は5%増)の57億ドルで、中でもクラウド&データ・プラットフォームはRed Hatに牽引されて29%増(為替変動の影響を調整した場合は30%増)でした。コグニティブ・アプリケーションおよびトランザクション処理プラットフォームの収益は減少しました。クラウドの収益は2倍以上に成長しています。
- グローバル・ビジネス・サービス事業(コンサルティング、アプリケーション・マネージメント、グローバル・プロセス・サービスを含む)の収益は、アプリケーション・マネージメントとコンサルティングの減少が影響して、7%減(為替変動の影響を調整した場合は6%減)の39億ドルでした。クラウドの収益は12%増(為替変動の影響を調整した場合は13%増)となりました。売上総利益率は240ベーシス・ポイント成長しました。
- グローバル・テクノロジー・サービス事業(インフラストラクチャーおよびクラウド・サービスとテクノロジー・サポート・サービスを含む)の収益は8%減(為替変動の影響を調整した場合は5%減)の63億ドルでした。クラウドの収益は18%増(為替変動の影響を調整した場合は20%増)でした。
- システム事業(システム・ハードウェアおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアを含む)-- 収益は、IBM Zが69%増(為替変動の影響を調整した場合は68%増)と好調だったことに支えられ、6%増の19億ドルでした。ストレージ・システムの収益は2%増(為替変動の影響を調整した場合は3%増)となりました。パワー・システムは減少しました。クラウドの収益は22%増です。売上総利益率は430ベーシス・ポイント成長しました。
- グローバル・ファイナンシング事業(ファイナンシングおよび中古機器の販売を含む)の収益は、25%減(為替変動の影響を調整した場合は23%減)の2億6,500万ドルでした。この収益は、OEM向けファイナンシングの段階的縮小を反映しています。売上総利益率は360ベーシス・ポイント成長しました。
2020年の年度累計
連結ベースの潜在株式調整後の1株あたり利益は、前年同期の4.58ドルから38%減の2.83ドルになりました。連結純利益は前年同期比38%減の25億ドルでした。2020年6月30日を期末とする6カ月間の収益は、前年上半期の373億ドルから4%減(為替変動の影響を調整した場合は1%減)の357億ドルでした。
継続事業による営業ベース(非GAAP)の潜在株式調整後の1株あたり利益は、前年度の5.42ドルから26%減の4.02ドルとなりました。2020年6月30日を期末とする6カ月間の営業ベース(非GAAP)の純利益は、前年同期の48億ドルから26%減の36億ドルとなりました。
以上
当報道資料は、2020年7月20日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2020-07-20-IBM-Reports-2020-Second-Quarter-Results (英語)
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