IBMがWDG Automation買収により、
AIを組み込んだ企業向けオートメーション機能を促進
AIを利用した新しいRPAにより、企業はより多くの作業を迅速に完了でき、
従業員はより価値の高い作業に集中できるように

[米国ニューヨーク州アーモンク - 2020年7月8日(現地時間)発] -- IBMは、ブラジルのロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)のソフトウェア・プロバイダーであるWDG SOLUÇÕES EM SISTEMAS E AUTOMAÇÃO DE PROCESSOS LTDA(以下、「WDG Automation」)の買収において、最終合意に達したことを発表します。この買収により、ビジネス・プロセスからIT運用に至るまで、AIを組み込んだIBMの自動化能力がより前進します。(金銭的条件は明らかにされていません。)

現代のデジタル時代において、企業は新しいビジネス・モデルの創出、新しいサービスの提供、およびコスト削減における新しい方法を模索しています。新型コロナウイルス感染症で先行きが不透明になる中、この変革を推進する必要性はさらに高まっています。IDCの予測によると、2025年までに、AIを活用する企業の知識労働者の生産性が現在の2倍になるため、応答時間が短縮し、製品のイノベーションが大いに成功し、顧客満足度が向上することが示唆されましたi

AIを組み込んだ自動化をビジネス・プロセスやIT運用に適用することで、問題の特定から対応までの時間の短縮が可能となります。たとえば、予期しないITインシデントや停止は、収益と評判の両方で企業にとってマイナスとなってしまう可能性があるため、対応までの時間短縮は重要です。

ビジネス・プロセスやIT運用全体において、IBMのAIを組み込んだ既存の自動化機能にWDG AutomationのRPA機能を組み込むことにより、最高執行責任者(COO)や最高情報責任者(CIO)といったビジネス・リーダーは、ソフトウェア・ロボットによるインテリジェントな自動化を幅広く利用することができるようになります。また、RPAやアナリティクスやAIはエンタープライズ・ワークフローにさらなるインテリジェンスをもたらし、ビジネスの適応性と回復力を向上するため、今回の買収により、IBM Servicesはお客様の運用の変革をさらに促進します。またIBMの機能拡張により、お客様の組織全体に自動化を浸透させることができます。

今回の買収のニュースにより、企業は効果的にリエンジニアリング、運用の最適化および標準化を行いながら、余剰または不要なビジネス・プロセスやIT運用を排除できるようになります。また、多くの手順を踏むタスクなど、自動化すべき機会の詳細を特定し、すべてのツールや業務(カスタマー・サービス、IT、財務、人事、サプライチェーンなど)で正確で一貫したデータが使用されているかを確認できます。

IBM Cloud and Cognitive Softwareのクラウド・インテグレーション担当ゼネラル・マネージャー、デニス・ケネリー(Denis Kennelly)は次のように述べています。「IBMは、企業がAIをビジネス・プロセスやIT運用に適用する方法をすでに自動化しているため、企業は機会や問題を検出し、次のステップとソリューションを推奨できます。今回の発表により、IBMはさらに一歩前進し、日常業務だけでなく複雑なタスクに至るまで、お客様が組織内のより多くの部分で自動化を加速し、従業員がより価値の高い仕事に集中できるよう支援いたします。」

WDG Automationの創設者兼CEOのロブソン・フェリックス(Robson Felix)氏は次のように述べています。「デジタル時代において、自動化は非常に重要です。企業にとって、従業員がイノベーションの創出に集中するためにも、反復的、日常的な複数タスクの実行はどうしても避けられないからです。ブラジル企業の生産性向上を支援する統合プラットフォームにより、WDG AutomationがRPA市場において重要な役割を果たしていることを、非常に誇りに思っています。」

また、WDG Automationの共同創設者であるクリーバー・ロドリゲス・ジュニア(Kleber Rodrigues Junior)氏は次のように述べています。「IBMとの提携により、私たちの能力を幅広いお客様に利用していただけるようになるため、世界中の企業がビジネス変革に取り組む中で成長していくお手伝いができます。」

基本的なタスクと複雑なタスクを自動化するWDG AutomationRPA機能

WDG Automationは、ブラジルのサン・ジョゼー・ド・リオ・プレトに本社を構えるRPAのソフトウェア・プロバイダーです。WDG Automationは、主に中南米のお客様にRPA、インテリジェント・オートメーション(IA)、対話式音声応答(IVR)、チャットボットを提供しています。WDG Automationのテクノロジーは、ビジネス・ユーザーが、IT部門を必要とせずに、デスクトップ・レコーダーを使用して自動化するために設計されています。このようなソフトウェア・ロボットは、エンド・ユーザーまたは自動スケジューラーによる要求時に実行することができます。

IBMはビジネス・プロセスからIT運用に至るまでAIを組み込んだ包括的な自動化機能を提供する

今回の発表によって、IBM Cloud Pak for Automationをはじめとして、Red Hat OpenShift上のIBM Cloud Paksのオファリングの機能がさらに拡張されます。この買収の一環として、IBMは、WDG Automationの600を超える組み込み済RPA機能をIBM Cloud Pak for Automationに統合して、AIから得た洞察をもとに自動化されたアクションを実行できるよう企業を支援します。

任意のパブリッククラウド、プライベート・クラウド、オンプレミスで利用できるIBM Cloud Pak for Automationは、インテリジェントに自動化されたビジネス・プロセスとIT運用の設計、構築、実行において企業を支援するために、AIを組み込んだ一連の自動化ソフトウェア/サービスをお客様に提供します。これには、データ・キャプチャー、ワークフロー・オーケストレーション、意思決定管理、モニタリング、レポーティングが含まれます。WDG Automationにより、お客様は、よりきめ細かな自動化の機会をより速やかに特定し、ボットの配備を加速し、より広範なエンド・ツー・エンドのワークフローを効率化できるようになります。たとえば、請求書の処理中に、WDG Automationのクリック・マイニング機能は、IBM Cloud Pak for Automationに統合されるWDG Automationの組み込み済スクリプトを使用して、RPAの配備に優先順位を付けるために役立ちます。これにより、組み込まれたAIを使用して、より迅速かつスマートにRPAを配備することができます。

中国のENN Group、米国全域のPNC Bank、複数のカタール政府機関、英国のNHS Blood and Transplantなどの組織は、業務をデジタル化し、自動化するために、IBM Cloud Pak for Automationの機能をすでに利用しています。

業務の遂行に加えて、IBMは、IT運用を自動化する機能、特にWatson AIOpsとIBM Cloud Pak for Multicloud ManagementにWDG Automation RPAを統合することを計画しています。たとえば、IBM Watson AIOpsは、CIOがリアルタイムにITの異常を自ら検出し、診断し、これに対応する方法を自動化します。RPAは、Watson AIOpsに接続するすべてのツールにわたってループを解消し、データの一貫性を確保するために役立ちます。これにより、データの品質とAIの精度が改善され、関連する技術者の生産性が向上します。

IBMは、AIを組み込んだ自動化へ投資することにより、組織全体で運用を促進するワークフローの改善と再定義を支援します。IBM Servicesは、ビジネス・プロセスとIT部門に対してデジタル運用の迅速なプロトタイピングとスケーリング、管理を提供します。たとえば、調達から支払いまでのプロセスにおいて、ワークフロー・エンジンは、特定のタイプの請求書を取り扱う最適な方法がボットへのルーティングであると判断します。このようなインテリジェント・ワークフローは、商品とサービスの要請、購買、受け取り、支払いおよび会計のプロセス全体を自動化することによって、応答時間を短縮し、時間を節約して、請求書処理の担当者が他の業務に集中できるようにします。

WDG Automationのテクノロジーは、IBM Cloud Integrationの体系に加わり、オンプレミス、パブリック・クラウド、プライベート・クラウドの環境でIBM Cloud Pak for Automationを通じて利用できるようになります。

この取引は、慣習的な完了条件の対象となり、2020年第3四半期に完了する予定です。

詳しくは、www.ibm.com/blogs/solutions/jp-ja/why-ibm-acquired-this-rpa-provider/をご覧ください。

i  IBMの出資を受けたIDCホワイト・ペーパー「Architect Business Transformation with AI and Hybrid Multicloud」 Copyright 2020

当報道資料は、2020年7月8日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLをご参照ください。 https://newsroom.ibm.com/2020-07-08-IBM-to-Acquire-WDG-Automation-to-Advance-AI-Infused-Automation-Capabilities-for-Enterprises(英語)

IBM、ibm.comは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。