ニュースリリース
IBM、第30回年次環境報告書でCO₂排出量の削減を明示
"good tech"の実践が、お客様の環境課題への取り組みを支援
2020年7月15日
[米国ニューヨーク州アーモンク - 2020年7月14日(現地時間)発]
IBMコーポレーションは、本日公開したIBMの第30回年次環境報告書で、2005年以降、IBMの事業によるCO₂の排出量が39.7%削減されたことを公表しました。この成果は、2025年までにCO₂の排出量を40%削減するという現在のIBMの目標達成を予定よりも早めることになります。
また、2019年にIBMが消費した電力の47%は、再生可能エネルギーを利用しました。IBMは、2025年までに電力の55%を再生可能エネルギーから調達するという目標に向けて、順調に進んでいます。
IBMバイス・プレジデントで環境・製品安全担当のウェイン・バルタ(Wayne Balta)は次のように述べています。「IBMは、透明性こそが高い成果を導くと考え、30年前から環境レポートを発行してきました。長年にわたる継続的かつ着実な成果は、透明性の高い地道な報告とIBMの価値に裏付けされたものです。
2019年報告書の概要
- IBMは、世界中の約230カ所で、1,660の省エネルギープロジェクトを実施しました。これらのプロジェクトによって、136,000 MWhの年間エネルギー消費量の削減を達成しました。これは、2019年に当社が消費したエネルギーの合計の3.2%に相当し、当社の目標である3%を超えています。IBMは、1975年以降一貫して省エネルギー目標を掲げ、1992年より省エネルギー量の年次報告を開始しました。気候変動に対処するために、より少ないエネルギーで同じ業務を遂行することは、長期にわたるIBMの最優先事項となっています。
- IBMは、クライメート・リーダーシップ・カウンシル(Climate Leadership Council)の創設メンバーとなり、炭素の配当を伴う炭素税の超党派ロードマップを支援しています。
- IBMの事業部門および研究部門の技術専門家は、指数的に進歩している今日の情報技術(AI、アナリティクス、IoT、ブロックチェーンなど)とデータに基づいて困難な環境問題の解決を支援する新しい方法を開発し続けています。このような情報技術には、ビジネス・モデルを変革し、プロセスを改革し、業務を再創造する力があります。
これらのソリューションは、“good tech(優れたテクノロジー)”であり、可能なことを実行する技術であることを示しています。例えば、IBMリサーチは、太陽光発電システムの蓄電性能を改善するAIベースの予測・制御システムを開発しました。また、IBMは、個々の田畑や穀物の固有な要件に合わせた推奨事項のリアルタイムな提供に加えて、極めて局地的な天気予報を農家に提供するデジタル農業プラットフォームを構築しました。これは、穀物生産を増やし、水を節約し、肥料と農薬を減らすために役立っています。
カーボン・レポーティングの透明性
エネルギー消費量、CO₂の排出量、再生可能エネルギーに関する確実で明確な情報開示の為に、このレポートでは透明性の高いIBMの温室効果ガスに関する情報開示の長期的な取り組みを体系的に示しています。
ウェイン・バルタは、次のように続けました。「気候変動は、地球に対して重大な脅威となっており、直ちに対処しなければなりません。活動に対する幅広いサポートを得る、透明性の高いコミュニケーションが不可欠です。」
長期にわたる卓越性
IBMは、早期に独自の環境報告書を公表した多国籍企業であることに加えて、1990年代初頭から自発的な環境レポートに関して業界の枠を越える最初のガイドラインの策定を主導しました。各業界の企業と協力し、多くの団体から学び、CERES(Coalition for Environmentally Responsible Economies:環境に責任を持つ経済のための連合)から情報提供を受けて、IBMと9社の企業は、1994年にPERI(Public Environmental Reporting Initiative : 公共環境レポート・イニシアチブ)ガイドラインを発表しました。それ以降、これが多くの企業が取り組むガイドラインの始まりとなりました。
詳しくは、環境報告書とIBM社長のジム・ホワイトハーストのブログをご参照ください。
* 環境報告書:https://www.ibm.com/ibm/environment/annual/IBMEnvReport_2019.pdf (18.6MB, 英語)
* ジム・ホワイトハーストのブログ: https://www.ibm.com/blogs/think/2020/07/30-years-and-counting-why-ibms-environmental-report-matters-more-than-ever/ (英語)
以上
当報道資料は、2020年7月14日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
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