IBMおよびRed Hat、5G時代のエッジ・コンピューティング・ソリューションを発表
新たなオファリングやパートナー・エコシステムにより、企業や通信事業者がAIやIoT、アナリティクスといったワークロードをエッジで展開・管理可能に

2020年5月7日

[米国ニューヨーク州アーモンク - 202055日(現地時間)Think デジタル・カンファレンス発(英語)] IBMは本日、大規模なパートナー・エコシステムによって支えられ、5G時代のエッジ・コンピューティングへの移行を加速する通信会社や企業を支援する新たなサービスとソリューションを発表しました。この取り組みは、マルチクラウド環境に関するIBMの経験や専門知識と、史上最大規模のテクノロジー企業買収により昨年IBMの一部となったRed Hatの業界をリードするオープン・ソース・テクノロジーで構成されています。

モバイル・データに非常に魅力的なスピードと、伝送遅延を最小限に抑えた5Gワイヤレス通信ネットワークの展開は、世界中の組織のために、エッジ・コンピューティングの実用性を急速に高めます。新規のエッジ・サービス、IBMビジネス・パートナー、およびIBMのオープンなマルチクラウド・ソリューションを活用することで、企業は、5Gのポテンシャルを引き出し、緊急対応、ロボット外科手術、つながる車の安全機能など、重要な用途に対応することができます。これは、集中処理するクラウドに、ワークロードを送信しないことから数ミリ秒の遅延をおさえる利点があるためです。

IBM ハイブリッド・クラウド ゼネラル・マネージャーのデニス・ケリーは次のように述べています。「今日の不確実な環境において、お客様は、データセンターからエッジに至るまで、適応性と継続的な利用可能性を備えた、より革新的で応答性の高いユーザー・エクスペリエンスを創造することで差別化を図りたいと考えています。IBM は、Red Hat OpenShiftと当社の業界専門知識を組み合わせたハイブリッド・マルチクラウド・オファリングにより、エッジ・コンピューティングと 5G の可能性を最大限に引き出し、他社にはない方法で企業のニーズに対応できるようお客様を支援しています。」

IBMが提供する新しいオファリング(英語)は、Red Hat OpenShift上で稼働します。これは、データセンターから複数のパブリック・クラウド、エッジまでのあらゆる場所で動作し、業界をリードするエンタープライズ向けKubernetesプラットフォームです。 これにより企業は、異なるベンダーの大量のデバイスでのワークロード管理における複雑さを解消し、通信事業者はエッジ対応のサービスをお客様に迅速に提供するために必要な俊敏性を獲得することができます。また、AIやアナリティクスがエッジで動作することにより、より近い場所でインサイトを得ることができるなど、様々な業界のお客様が、エッジ・コンピューティングの恩恵を十分に受けることができます。

 

  • IBM®︎ Edge Application Manager – AI、アナリティクス、IoTなどのエンタープライズのワークロードを展開し、リモートで管理するための自律型管理ソリューション(英語)です。このソリューションにより、10,000台超のエッジ・デバイスを単一の管理者1が、管理できるようになります。このようなエッジ・デバイスの巨大ネットワークを1人でセキュアに管理できるようにIBMエンジニアが開発した画期的なオープン・ソース・プロジェクトのOpen Horizon(英語)を搭載する初のソリューションです。

 

IBM Telco Network Cloud Manager - Red Hat OpenShift上で稼働するIBMが提供する新たなソリューション(英語)で、仮想化とコンテナー化されたネットワーク機能を数分で編成し、インテリジェントなオートメーション機能を提供します。サービス提供事業者は、Red Hat OpenShiftとRed Hat OpenStack Platformの両方でワークロードを管理できるようになります。通信会社にとってこれは、5Gの採用が広がる中、今日のネットワークをモダナイズ(最新化)して俊敏性向上と効率化を図り、新たなサービスの提供方法を探求する上で重要となります。

 

 

  • エッジ・コンピューティングおよび通信ネットワーク・クラウド専任の新たなIBMサービス・チームは、IBMの深い専門知識を活用し、あらゆる業界で5Gおよびエッジ対応ソリューションを提供するお客様を支援します。

 

さらにIBMは、IBM Edge Ecosystem(英語)を発表します。このエコシステムには、多様なISVやGSI (システム・インテグレーター) などが参加し、IBMのテクノロジーを基盤として構築されたさまざまなソリューションで企業のエッジ・コンピューティングの機会を支援します。またIBMは、IBM Telco Network Cloud Ecosystem(英語)も構築し、幅広いネットワーク機能を提供する通信業界のパートナーを対象にして、プロバイダーによるネットワーク・クラウド・プラットフォームの配備を支援します。

機器メーカー、ネットワークおよびITプロバイダー、およびソフトウェア・プロバイダーで構成される上記のオープン・エコシステムには、CiscoDell TechnologiesJuniperIntelNVIDIASamsungPacket & EquinixHazelcastSysdigTurbonomicPortworx HumioIndra MinsaitEurotechArrow ElectronicsADLINKAcromoveGeniatechSmartConeCloudHedgeAltiostarMetaswitchF5 NetworksADVAなどの企業が参加しています。

すでにエッジ・コンピューティング・テクノロジーの展開をIBMと進めているお客様の1社がVodafone Businessです。IBMと連携し、石油採掘場、工場、倉庫、港湾、鉱山などの遠隔地における作業員の安全性および生産性の向上を支援しています。この新しいソリューションには、ボーダフォン・モバイル・プライベート・ネットワーク、IBM Edge Application Manager、Red Hat OpenShiftが組み合わされ、センサーやAI、予測分析、ビデオ分析を使用して、ミリ秒単位でインシデントを理解し、対応することで、作業員の安全を確保しています。

Vodafone BusinessのCEO、ヴィノッド・クマール氏は次のように述べています。「当社にとっての最重要事項は、お客様とその従業員が、リモートワークや遠隔地での作業であっても、常につながり、そして安全であるということです。ボーダフォン・モバイル・プライベート・ネットワークとIBMのエッジ・コンピューティング、AI技術により、企業は、オペレーションを監督することができます。それは、迅速な対応ができるかどうかによって、ニヤミスか災害かの違いを分けてしまうような遠隔地においても、です。」

Samsungは、IBMや通信プロバイダーのM1と協業し、シンガポールのインフォコム・メディア開発局(IMDA)向けに、5Gやエッジ・コンピューティングを利用したインダストリー4.0ソリューションの開発およびテストを行っています。

Samsung Electronics グローバルB2Bセールス担当EVPのKC チョイ氏は次のように述べています。「5Gとエッジは製造業における大規模なイノベーションを可能にします。5Gネットワークによってエッジ側の電話やデバイスに新たなAI駆動による、品質、生産性、安全性の改善をもたらします。」

しかし、製造現場の膨大なデバイスやセンサーの接続を、大規模かつ効果的に管理することは非常に複雑です。この課題に対処し、インダストリー4.0のイノベーションを大規模に実現するために、IBMのエッジ・コンピューティングおよびAIソリューションと、Samsungのエンド・ツー・エンド5Gネットワーク・プラットフォームおよびモバイル・デバイスを連携させています。当社はIBMと共に、製造プロセス全体で発生する可能性のある異常を発見できるよう、音声や動画のインサイトやAR(拡張現実)を活用した新しい5G対応ソリューションを提供していきます。」

Equinixは、IBM Cloud Paksのエコシステムをネットワークのエッジ側でも利用できるようにするリファレンス・アーキテクチャを構築しています。相互接続されたEdge Metalインフラストラクチャ(Packetのベアメタル技術を搭載)、Red Hat OpenShift、IBM Edge Application Managerを使用することで、企業はエッジ・アプリケーションを一度構築さえすれば、どこにでも展開することが可能です。

Equinixのベアメタル担当マネージング・ディレクターであるザック・スミス氏は次のように述べています。「IBMとのEdge Metal Private Betaでの協業は、企業が低レイテンシーのユースケースとしてハイブリッド・クラウドの力を活用できることを示す好例です。相互接続・自動化されたベアメタルと、IBMとRed Hatのエッジ・コンピューティングおよびハイブリッド・マルチクラウド・ソリューションを組み合わせることで、当社のお客様は、ネットワーク・エッジでの迅速なイノベーションに向けた青写真を描くことができます。また、EquinixのMetro Edge拠点は、リモートのオンプレミス拠点からの統合(エッジイン)やクラウドからの移行(クラウドアウト)を可能にします。また、データが生成され、アクションが実行される場所に十分に近いため、レイテンシーの削減、帯域幅の制約の回避、高いレベルの運用回復力を維持できるという利点があります。」

IBMのエッジ・コンピューティング・ソリューションと専門知識が、様々な業界におけるビジネス・イノベーション促進にどのように役立っているかについてはこちら(PDF, 206KB, 英語)をご参照ください。

 

IBMについて

詳しくは、https://www.ibm.com/cloud/(英語)をご覧ください。

 

IBM Think Digitalについて

Think Digital 2020において、IBMは、事業の状況および新型コロナウイルスの影響が残る中お客様が立ち直りとデジタル変革を推進するにあたりAIやクラウドなどの基幹技術が担う役割を議論しました。詳細スケジュールとライブストリームの議題については、https://www.ibm.com/events/think/watch(英語)をご覧ください。

Twitterのハッシュタグ#think2020および@ibmliveで、カンファレンスをフォローしてください。詳しくは、IBM Think 2020 Newsroom(https://newsroom.ibm.com/think(英語))をご覧ください。

IBMの将来の方向性および意図に関する記述は、予告なしに変更または撤回される場合があり、目標と目的のみを表します。

IBM、ibm.com、IBM Cloud PackならびMaximoには、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。

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