ニュースリリース
IBM、2019年の年間米国特許取得件数で首位に
[米国ニューヨーク州アーモンク - 2020年1月14日(現地時間)発] IBMの発明者は2019年、9,262件という記録的な数の米国特許を取得し、米国企業が取得した年間特許件数としては過去最高記録を樹立しました。これにより、IBMは年間米国特許取得件数において27年連続首位となりました。
IBMは2019年、AI、ブロックチェーン、クラウド・コンピューティング、量子コンピューティング、セキュリティーなどの主要な技術領域にわたって米国特許取得件数で業界をリードしました。
- IBMは、1,800件を超えるAI特許を取得しました。これには、関連する他のコンテンツを分析することにより、特定の話し言葉の表現や言い回しの裏にあるニュアンスや言外の意味を理解し推論することをAIシステムに学習させる方法などが含まれます。
- IBMはブロックチェーン特許取得の件数でもリードしています。これには、ブロックチェーン・ネットワークのセキュリティーを改善するための特許が含まれます。ある特許技術は「リプレイ・アタック」を阻止するのに役立ちます。「リプレイ・アタック」とは、攻撃者が任意のブロックチェーン上である取引のシグネチャー情報をコピーして、そのブロックチェーン上で許可されていない別の取引を実行することです。
- IBMの発明者はクラウド・テクノロジーに関して2,500を超える特許を取得しました。これには、クラウド・コンピューティング・プラットフォームおよびそれ以外のコンピューティング・プラットフォームを共同で管理する方法に関する特許などが含まれます。統合されたポータルを使用して、この技術は到来するクラウドやクラウド以外のタスクおよびリクエストを受信し、整理し、合理化することから、組織は容易にハイブリッド・クラウド・プラットフォームへ移行できます。
- IBMの量子コンピューティング・プログラムは2019年も大幅に拡大しました。IBMによる量子コンピューティングのイノベーションには、量子コンピューターを拡張して追加の量子ビットをサポートする方法や、分子のシミュレーションを行う画期的なアプローチを可能にすることなどが含まれます。
- IBMが2019年に取得したセキュリティー特許に関して、発明者は準同型暗号(事前に暗号解除しなくても暗号データを使用できる技術)の領域で草分け的な仕事をしています。IBMは、準同型メッセージのエンコード機能に対するシグネチャー・ベース・アプローチを開発した特許を取得しました。これは、データの真正性を確保するのに役立ちます。
IBMのエグゼクティブ・バイス・プレジデントであるジョン・ケリー(Dr. John Kelly III)は、次のように述べています。「とりわけIBM Researchにおいては、イノベーションの速度は加速し続けており、かつてない水準の速度となっています。AI、クラウド、量子コンピュータといったテクノロジーの進化はすべて、ビジネスと社会が直面する最も困難な課題を解決するために役に立つこととなります。世界中のあらゆる産業の企業が、ミッションクリティカルなアプリケーションを運用しながら持続的イノベーションを実現するために、IBMのテクノロジーを頼りとしています。発明を通じて世界を変える、才能あるIBM社員を誇りに思います。」
IBMは1920年以降、140,000件を超える米国特許を取得しています。今年は、全米45州と54の国と地域にわたる8,500人を超えるIBMの発明者が、IBMの特許取得に貢献しました。IBMの特許リーダーシップについて詳しくは、IBM Researchのディレクターであるダリオ・ギル(Dario Gil)のブログ(https://www.ibm.com/blogs/think/author/dario-gil/ (英語))をご覧ください。
* 2019年の特許データは、IFI CLAIMS Patent Services(http://www.ificlaims.com)から取得しました。
IBM、ibm.com、THINKは世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml (英語) をご覧ください。
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