ニュースリリース
日本IBM、「Call for Code チャレンジ2019」 日本最優秀ソリューションを発表
日本IBMは本日、世界中のエンジニア、ビジネスパーソンが参加する自然災害アプリ開発コンペティション「Call for Codeチャレンジ 2019」の日本最優秀ソリューションを開発したチームを発表しました。
日本最優秀賞を獲得したチームは、「災害時の行動フローの作成とそれに基づく行動支援システム」を「Node-RED Stater」と「Watson IoT Platform」と「Watson Text to Speech」を活用して構築した、慶應義塾大学大学院リーディングプログラムによる「KOUDOU Flow」です。KOUDOU Flowの調べによると、日本に住む多くの人が災害対策の必要性を理解しつつも、その半数程しか自宅付近の避難場所を把握しておらず、さらにその半数ほどの人しか、災害時の家族の安否確認をどのように行うかということを家族で話し合っていないことがわかりました。また、企業においては、多くの企業や団体が事業継続計画を用意しているものの、マニュアルを災害の種類、期間、近隣施設との連携等を考慮して更新し、社員への防災訓練の実施、全社的な防災意識の向上に対する施策を実施するために多大なるコストとワークロードがかかっているということがわかりました。
そのような災害対策に関する課題に着目して開発されたのが、KOUDOU Flowです。
ユーザーは、災害発生時に本アプリを起動する事で、次に何をすべきかを災害のタイプ別に表示され、現在の状況と次のアクションを容易に把握できるようになります。
また、緊急地震速報(EEW)のような公的な情報で本アプリを起動させることもでき、スムーズに行動マニュアルの実践に移ることが可能になります。
一方、企業や団体ユーザーは、災害ごとに簡単かつ自由に行動マニュアルを設定できます。アクションテンプレートを利用することで、簡単にマニュアルの準備と更新ができるようになり、また、本アプリを防災訓練に活用する事で、社員の防災意識向上につながります。BCPとの連携も可能で、様々な企業や団体での活用が可能です。
IBMのCode and Responseイニシアチブについて
Code and Response (英語) は、2,500万ドルが投資された4年間の配備イニシアチブであり、Call for Codeなどのコーディング・チャレンジの一環として開発されたオープンソース技術を、それらを最も必要としているコミュニティーに普及させることを目指しています。Code and Responseの目的は、ソリューションの構築、強化、テストおよび実装を大規模に行うためのリソースを提供することです。このイニシアチブは、命を助けるためにこれらの技術を役立てられるよう、IBMコーポレート・サービス・コーに所属するIBM社員ならびに政府および多国籍NGOパートナーから支援を受けています
以上
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