ニュースリリース
IBMが開発中の世界初金融サービス向けパブリック・クラウドにバンク・オブ・アメリカが最初のコラボレーターとして参加
[米国ニューヨーク州アーモンク - 2019年11月6日(現地時間)発]
IBM(NYSE:IBM)は本日、世界初の金融サービス向けパブリック・クラウドを設計したことを発表しました。IBMは、金融サービス機関やその取引先にこの金融サービス向けパブリック・クラウドへの参加を呼びかける予定です。バンク・オブ・アメリカはIBMのパブリック・クラウド上に構築されたこのプラットフォームを使用する提携コラボレーターになります。同行は重要なアプリケーションやワークロードをホストして、自行を利用する6,600万の顧客のニーズに応えます。
金融サービス向けパブリック・クラウドは、金融サービス機関が法規制順守、セキュリティー、レジリエンシーに対応するための要件に対処できるよう考案されています。これにより、金融機関は、このプラットフォームの要件を満たしたテクノロジー・ベンダーと取引できるようになります。このパブリック・クラウドは、金融サービスの規制ワークロードやマルチアーキテクチャー・サポートに加え、業界最高水準の暗号化認証を活用したプロアクティブ・セキュリティーおよび自動化セキュリティーに対応した予防制御や補償的な制御を提供する唯一の業界特化のパブリック・クラウドです。
プラットフォームの制御要件の開発を促進するため、IBMはバンク・オブ・アメリカと協業をしてきました。金融サービス向けパブリック・クラウドには、小規模のフィンテック企業から定評のあるベンダーまで、独立系ソフトウェア・ベンダー(ISV)やSoftware as a Service(SaaS)プロバイダーがこのプラットフォーム用に導入された制御により金融機関向け自社のコア・オファリングに専念できる可能性があります。
バンク・オブ・アメリカの最高オペレーション・アンド・テクノロジー責任者のキャシー・ベサント(Cathy Bessant)は以下のように述べています。
「金融サービス業界のクラウド活用促進に向けた非常に重要なコラボレーションの1つです。バンク・オブ・アメリカはこの業界初のプラットフォームを利用することで、パブリック・クラウドを使用し、データ・セキュリティー、レジリエンシー、プライバシー、顧客情報の安全性に関するニーズを意思決定の優先事項とすることができます。機密性の高い情報をホストティングするという懸念に対処する標準を設定することで、当行はこのパブリック・クラウドの安全性レベルを比類なき水準にまで引き上げるつもりです」
このIBMとの提携は、バンク・オブ・アメリカが7年計画で進めているクラウド・ジャーニーの次のステップであり、金融サービス業界固有の規制要件や順守要件に対処する機会を創出すると同時に、銀行利用者のセキュリティーとプライバシーに対する同行の確固たるコミットメントを反映するものです。
金融サービス向けパブリック・クラウドは、セキュリティに定評のあるIBM® Cloud上で実行される予定です。このIBM Cloudは、KubernetesやRed Hat OpenShiftを使用して企業が全社的に活用しているコンテナ化されたソフトウェアを管理するものです。アプリケーションの新規作成や機能拡張が容易に行えるように、APIを経由して利用できるWatsonをはじめとするクラウド・ネイティブ・サービスが190以上含まれています。
このプロジェクトは、フォーチュン50に選ばれた47の企業および世界10大金融機関とIBMとの関係を通じて培われたテクノロジーや金融サービスのノウハウを利用します。さらに、法規制に適合した環境を促進するために、IBMとバンク・オブ・アメリカはIBMのビジネス・ユニットの1つであり、金融サービスの規制順守コンサルティングのグローバル・リーダーでもあるプロモントリーと協業しています。
IBMのグローバル業界/お客様/プラットフォーム&ブロックチェーン担当シニア・バイス・プレジデントであるブリジット・ヴァン・クラリンゲン(Bridget van Kralingen)は以下のように述べています。
「この金融サービス向けパブリック・クラウドは、バンク・オブ・アメリカ、IBM、プロモントリーが規制に対処できるテクノロジー・エコシステムの開発を促すために継続して進める中心テーマです。私たちは協力して、お客様が解決するのに困難な法令順守の要件や、今日の金融サービス業界にサービスを提供するのに役立つように構築される標準化された拡張性の高い機能に対処できるよう、お客様をサポートしていきます」
また、プロモントリーの創設者兼CEOのユージーン・ラドウィグ(EuGene Ludwig)氏は以下のようにコメントしています。
「当社は、金融サービス機関がそれぞれの規制要件や期待に対処できる環境の創出をサポートしなければならないことを認識しています。バンク・オブ・アメリカ、IBM、プロモントリーは、金融サービス業界やベンダーにこのクラウド・プラットフォームの品質を確信させることができる立場にあります」
金融サービス向けパブリック・クラウドは、金融機関が各社のテクノロジー・ベンダーのセキュリティー、レジリエンシー、準拠性をより効率的に評価する機会の提供に役立ちます。金融サービス・ソフトウェア・プロバイダーは参加することで、プラットフォームのセキュリティー検証を通じたメリットを得ることもできます。このプラットフォームのポリシーを順守していることが実証されたISVまたはSaaSプロバイダーのみが、プラットフォームを通じたオファリングの提供資格を得ることができます。
IBM Public Cloudの詳細については、https://www.ibm.com/cloud/public (英語)をご覧ください。
当報道資料は、2019年11月6日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースを参考にしています。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2019-11-06-IBM-Developing-Worlds-First-Financial-Services-Ready-Public-Cloud-Bank-of-America-Joins-as-First-Collaborator(英語)
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