ニュースリリース
TBCASoft、日本IBMおよびソフトバンク、 キャリア間ブロックチェーン・ソリューションにより通信業界に変革をもたらす戦略的提携の構想を発表
TOKYO - 23 10 2019:
2019年10月23日
TBCASoft, Inc.
日本アイ・ビー・エム株式会社
ソフトバンク株式会社
米TBCASoft, Inc. (以下「TBCASoft」)、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下「日本IBM」)およびソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)の3社は、通信事業者向けのブロックチェーン・ソリューションを活用し、通信業界に変革をもたらす戦略的提携の構想について発表しました。これは、業界全体に新たなシナジーを生み出すキャリア間ブロックチェーン技術を活用して、通信事業者やその携帯電話ユーザーへ新しいサービスの提供を目指すもので、革新的なビジネスモデルの創出を促進します。
この構想に基づき、TBCASoftは技術とソリューションを、日本IBMはブロックチェーン技術、ブロックチェーン・ネットワークの導入と拡張のノウハウ、およびソフトウエア・ソリューションを、ソフトバンクは通信事業者としての知見を提供します。この3社は、TBCASoftとソフトバンクなどが設立した通信事業者のグローバル・ブロックチェーン・コンソーシアム「Carrier Blockchain Study Group(キャリア・ブロックチェーン・スタディー・グループ、以下「CBSG」)」を通して、通信事業者のブロックチェーン技術活用に向けて共同で取り組んでいきます。
3社は同じビジョンを共有しており、通信事業者はブロックチェーン技術の利点を十分に活用できると考えています。TBCASoftは、すでに世界の通信事業者18社が参加するキャリア間ブロックチェーン・ネットワークを構築しています。このネットワークは、国際決済、ID情報管理および通信のサプライ・チェーンなど、業界特有のユースケースをサポートするように設計されており、各業界の企業にとって大きなビジネス・チャンスにつながります。
CBSGにより実用化される最初のアプリケーションは、キャリア間決済システム(CCPS: Cross-Career Payment System)です。これにより旅行中の携帯電話ユーザーは、海外でも現地の店舗で自身のモバイル決済アプリケーションを使用できるようになります。TBCASoftのブロックチェーン技術は、異なる通信事業者間での取引記録や清算の最適化を図るものであり、オーバー・ザ・トップ(OTT: over-the-top)決済ソリューションとも呼ばれます。CCPSにより、異なるOTT決済ネットワーク間での相互運用が実現し、携帯電話ユーザーは既存の決済加盟店ネットワークを簡単に利用できます。
日本IBMはTBCASoftと密に連携し、コンソーシアムの戦略策定を支援しています。また、この新たな戦略的提携を通し、世界の約8割の通信事業者と協業する経験を生かしてエコシステムの拡張を支援していきます。また通信事業者がより柔軟に利用できるよう、TBCASoftはそのブロックチェーン基盤に「IBM Blockchain Platform」を使用し、複数のクラウド環境で利用可能なオープン・テクノロジーを提供する計画です。
ソフトバンクは、CBSGを設立したうちの1社であり、CCPSを最初に採用した企業です。日本の通信業界をリードする企業として、通信事業者としての知見を提供し、戦略的サポートや技術支援を行うことで、CCPSの実用化を可能にします。またソフトバンクは、2020年にこの決済システムを首都圏中心に本格導入することを目指します。
TBCASoftの創設者 兼 CEOであるLing Wuは、次のように述べています。
「私たちは、キャリア間キャリア・ブロックチェーン・ソリューションの世界的な先駆者として、CBSGにおいて大手通信事業者と過去3年間緊密に連携し、CCPSプラットフォームの採用を推進してきました。 CCPSのテクノロジープロバイダーとして、このプラットフォームの勢いの強さと、それが通信業界を変革する戦略の重要な柱として位置付けられていることを大変楽しみにしています。この戦略的提携は、お客さま、パートナーおよび通信業界により大きな価値をもたらすと信じています」
IBM Telecommunications Servicesのブロックチェーン担当 バイスプレジデント&パートナーであるUtpal Manglaは、次のように述べています。
「通信ネットワークが進化し、5Gの時代に移行しつつある今、通信事業者各社はデジタル・サービス・プロバイダーへの変革を遂げ、複数のプラットフォーム間で一貫性のあるカスタマー・エクスペリエンスを提供する必要があります。改善されたキャリア間連携、キャリア間決済を可能にするブロックチェーン・ネットワークを活用することで、通信事業者がパートナーやお客さまと取引を行う方法に変革が生じ、革新的な決済ソリューションが実現します」
ソフトバンク株式会社 執行役員 法人事業統括 グローバル営業本部 本部長である野崎 大地は、次のように述べています。
「CCPSプラットフォームのファーストアダプターとしての知見を生かし、このプロジェクトに貢献できることを誇りに思います。通信業界から発信されるブロックチェーン技術および取り組みを通して、世界中のキャリアと一丸となって、これからもエコシステムの変革に取り組んでいきます」
最終契約の詳細は、今後数カ月以内に決定されます。
TBCASoftについて
TBCASoftは、通信事業者向けに特化した革新的なブロックチェーン技術を開発している米国企業です。同社のコンソーシアム・ベースのブロックチェーン・プラットフォームは、通信事業者がより安全で、堅牢、かつ効率的な環境下で、その加入者のために革新的なサービスを作りだすことを可能にします。TBCASoftはシリコン・バレーの中心部にある、米国カリフォルニア州サニーベールを本拠地としています。詳細は、TBCASoftのウェブサイト(www.tbcasoft.com (英語) )をご覧ください。
日本IBMについて
IBMの詳細情報は、www.ibm.comをご覧ください。
ソフトバンクについて
ソフトバンク株式会社(東証一部:9434)は、「情報革命で人々を幸せに」というソフトバンクグループの経営理念の下、ライフスタイルやワークススタイルに変革をもたらす、さまざまな通信サービスやソリューションを提供しています。スマートフォンを中心とした魅力的なサービスや5Gネットワークで通信事業を強化するとともに、AI、やIoT、ビッグデータなどの活用や、グローバルに事業を展開するグループのテクノロジー企業群とのコラボレーションにより、革新的な新規事業を創出し、さらなる事業成長を目指しています。 詳細は、ウェブサイト(https://www.softbank.jp/)をご覧ください。
- SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。
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