ニュースリリース

IBM、Watson IoTによって作業者の安全監視を支援

Garmin、Guardhat、ミツフジ、SmartConeと協力し、職場における潜在的な危険を特定
2019年02月15日

TOKYO - 15 2 2019: 
2019年2月15日

 

[米国カリフォルニア州サンフランシスコ、IBM Think - 2019年2月13日(現地時間)発]

IBM(NYSE:IBM)は本日、ウェアラブルへのIoT技術の統合によって建設/採掘現場や工場などの危険な環境における作業者の安全性管理基盤を強化するために、Garmin Health (英語)、Guardhat (英語)、ミツフジ (英語)、SmartCone (英語)と大規模なコラボレーションを行うことを発表しました。IBM® Maximo Worker Insightsが、バイオメトリック・データと環境データを監視し、社員が危険やリスクにさらされていないかどうかの特定を支援します。ウェアラブル、スマート・デバイス、環境センサーからデータを準リアルタイムで収集するため、組織における問題発生時の迅速な対応や、環境条件の変化へのすばやい対処を支援します。

 

急速に変化する環境で作業を行う社員は、絶えず状況の変化に直面しています。これは、工場の現場でも、フォークリフト上や移動通信用の鉄塔の上でも、また地面を掘削しているときでも同じです。IoTを活用して、作業者を取り巻く動的な環境(熱、高さ、気候、ガスの各レベルを含む)というコンテキストで作業者の状況を把握することによって、企業は、準リアルタイムで予兆に基づく安全管理基盤を導入することにより、作業者の健康と安全を守り、また労災関連費用を適正化するこが可能となります。

この新たなオファリングにより、社員は最前線で作業を行う際、その環境に安全性とセキュリティーにかかわる潜在的な脅威が含まれていないかを確認できます。また、雇用者は、このソリューションによって潜在的な危険を特定し、対応できるようになるため、職場の安全性を維持できます。米国では、致命的ではない労働災害による作業者補償コストが600億米ドル (英語)近くに上っています。危険な作業のほとんどには、安全管理と個人用保護具の適用が義務付けられていますが、このソリューションは、企業が問題を特定して対応したり、環境条件の変化に対処したりするのを支援するように設計されています。実際、労働省労働統計局によると、2017年にはほぼ300万件 (英語)の致命的ではない労働災害が記録されました。

IBM Watson IoTのゼネラル・マネージャー、カリーム・ユースフ(Kareem Yusuf)博士は次のように述べています。「作業者の安全性の確保は、すべての企業にとって重大な優先課題であり、このコラボレーションは、企業における職場での危険要因の特定と排除の方法を劇的に改善するうえで、大きなマイルストーンとなります。私たちは、Garmin、Guardhat、ミツフジ、SmartConeと協力し、各社の指導力と献身的な取り組みを受けて、職場の安全性の向上に努められることを非常にうれしく思っています。」

Garmin Healthのグローバル・プロダクト・リーダー、トラビス・ジョンソン(Travis Johnson)氏は次のように述べています。「Garmin Healthでは、IBM Watsonとの連携による作業者の安全性の改革に非常に期待しています。IBM Watson IoTソリューションの強力な分析機能をGarminデバイスの高品質のセンサー・データおよび長寿命のバッテリーと組み合わせることで、ユーザーの負担を最小限に抑えて作業者を遠隔監視するすばらしいソリューションが生まれます。」

Gurdhatの共同創設者 兼CEOのSaikat Dey氏は次のように述べています。「スマート保護具を導入することでより的確に職場のデータ分析ができると同時に、準リアルタイムで重要な安全性に関する洞察を提供することが可能になります。また、IBMとの連携によりMaximo Worker Insightsを活用し、スマートセーフティーを建設、製造、精製業界にもたらすことができます。」

ミツフジのCEO、三寺歩氏は次のように述べています。「IBM Maximo Worker Insightsは、弊社のお客様が自社の作業者の安全性を確保するために必要とする情報と分析を、ほぼリアルタイムで提供してくれます。私たちは、IBMおよび弊社のお客様と協力して、hamonソリューションをさらに発展させることに非常に期待しています。IBMは私たちのチームの貴重で重要なメンバーです。IBMは、強力なIoT技術のプロバイダーであるだけでなく、弊社が全世界で新たな市場機会を見つけるのを支援してくれます。」

SmartConeのコミュニケーションズ&マーケティング担当バイス・プレジデント、テニル・ヒューストン(Tenille Houston)氏は次のように述べています。「私たちは、IBMのようなグローバル・リーダーと協力し、私たちのプラットフォームにIBM Maximo Worker Insights技術を統合できることを非常にうれしく思っています。職場が進化し続けるなか、SmartConeの包括的なエンドツーエンドのソリューションをIBMのIoT技術および高度なアナリティクスと統合することによって、業界のニーズを最もよく満たす最適な組み合わせが確保されます。」

Garmin Health Companion SDK
ウェアラブル技術のグローバル・リーダーであるGarminは、IBMの協力の下、IBM Maximo Worker Insightsプラットフォームを展開している企業が、Garminアクティビティー・トラッカーを着用している作業者から送られる準リアルタイムのセンサー・データに基づいて、アラートを受信できるようにする取り組みを行っています。IBM Maximo Worker InsightsプラットフォームにGarmin Health Companion SDK (英語)を組み込むことによって、監督者や安全管理者が高心拍数や人の転倒のシナリオに対して準リアルタイムに通知を受信できるだけでなく、Garminウェアラブルからのバイオメトリック信号に基づく履歴アナリティクスをレビューすることができます。

Guardhatとスマートヘルメット
GuardhatのKYRA IoTプラットフォームは、IBM Worker Insightsソリューションを統合・補完し、Smart PPEウェラブルを使って準リアルタイムで作業者やオペレーションスタッフに対し危険を知らせることができます。企業は、現場の状況をより理解し、組織内の意識の向上させることができます。また、リスクを軽減するための最適な作業や作業方法を選択することができ、保険コストの管理や継続的な抑制が可能となります。

ミツフジと同社のhamon®ウェアラブル・シャツ
日本のウェアラブル・プラットフォーム・プロバイダーであるミツフジは、作業者のバイオメトリクスのIoTセンサー・データを追跡して、過酷な環境での安全性と生産性の保証を支援する新たなウェアラブル「シャツ」hamon®を発売しました。導電性銀繊維で作られたhamon®シャツは、心拍数や体温や場所などの着用者のバイオメトリック・データと、湿度、温度、騒音、有毒ガスのレベルなどの環境データを収集するとともに、IBM Maximo Worker Insightsを活用します。IBM Cloud上のIBM Maximo Worker Insightsソリューションに接続することによって、これらのデータを準リアルタイムに分析できるため、活動過多や傷害の発生に至る前に、休憩や場所変更などの措置をとるように促すアラートやアラームをモバイル・デバイスに送ることができます。

SmartConeと同社のポータビリティーがきわめて高いシステム
大規模および小規模の脆弱な区域や危険区域を保護するIoTベースのスマートな安全/監視ソリューションのプロバイダーであるSmartConeは、IBMの協力の下、動作中の、または危険な立ち入り禁止区域のある電力/ガス事業、地域の交通、建設、採掘、および産業環境における作業者の安全性を監視する、同社のポータビリティーがきわめて高いシステムへのMaximo Worker Insightsの統合に取り組んでいます。SmartCone™システムは、マルチセンサー、オーディオ/ビデオ、通信機能、コンピューティング/エッジ・ゲートウェイ機能の活用を通じてIBM Maximo Worker Insightsと統合され、落下、「人の転倒!」、立ち入り禁止区域、温度の過剰上昇などに関連する危険についての準リアルタイムの通知機能と履歴アナリティクス機能を監督者や安全管理者に提供します。

当報道資料は、2019年2月13日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2019-02-13-IBM-Helps-Organizations-Monitor-Their-Workers-Safety-with-Watson-IoT (US)

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