TOKYO - 06 4 2017:
2017年4月6日

日本IBMは、マイクロサービスの設計から開発、運用に至るシステム開発のすべての工程をIBM® Bluemix上で包括的に支援するフレームワーク「オープン・ツールチェーン」の機能拡充を進めています。また、マルチ・クラウドやオンプレミスといった多様なシステム・インフラ環境を一元的に管理できる「IBM Cloud Automation Manager」の提供を本日より開始します。

クラウド時代の企業システムには、経営環境の急激な変化への対応をはじめ、稼動するワークロードや取り扱うデータの種類に応じて複数のアプリケーションとコンピューティング環境を適合させたり、開発単位や期間の短縮を可能にするなど、小さなサービスを組み合わせて必要とされるシステムを構築するマイクロサービスという設計手法が求められています。

本日発表した「オープン・ツールチェーン」は、クラウド・ネイティブ・アプリケーションのコンセプト検討、開発、テスト、デプロイ、運用のすべての行程で求められる業務を支援する包括的なフレームワークです。

本フレームワークは、IBMのツールに加えて、業界で広く使用されるツールを組み込み、それぞれが連携しながら一貫して操作ができる基盤を提供します。また、オープン・ツールチェーンはIBMが考案したアプリケーション開発手法である「IBM Bluemix Garage Method」に対応したツールを予めプリセットしたテンプレートを提供します。これにより、開発者が普段使い慣れたツールの組み合わせによる自由度の高い開発体制の整備、開発チームごとのプロジェクト管理と複数チームによる大規模なクラウド・ネイティブ・アプリケーション開発、各種ツールの連携による開発ワークフローの自動化および可視化とガバナンスの向上を実現します。

「IBM Cloud Automation Manager」は、アプリケーションを様々なインフラで利用するためのデプロイと運用管理を容易にするBluemixのサービス（無料）およびオンプレミス向け製品です。本サービスは、IBMのクラウド・サービスに加えて、他社が提供するクラウドやオンプレミスなどのシステム環境を問わず、一貫した操作性で様々なインフラへの環境構築とITプロセスを自動化します。また、IBMやパートナーがデプロイに必要なテンプレートを提供するため、様々な要件に容易に対応できます。

日本IBMは、本年2月、クラウドとコグニティブ・システムを組み合わせたソリューションを提案する専任組織を立ち上げました。本組織では、今回の新しいクラウド・サービスの提供と合わせて、クラウド・ネイティブ・アプリケーションの迅速な開発・運用の支援を通じて、企業の競争力強化を推進します