ニュースリリース

ゆうちょ銀行の財務会計システム基盤を刷新

-システムの大幅なパフォーマンス向上で業務効率改善を支援-
2017年03月30日

TOKYO - 30 3 2017:
2017年3月30日
 

日本IBMは、株式会社ゆうちょ銀行(以下、ゆうちょ銀行)の財務会計システムを支えるインフラ基盤の刷新を支援し、昨年11月に稼働開始したことを発表します。新インフラ基盤は、IBM独自設計の高速なオールフラッシュ・ストレージによりストレージ基盤を強化し、システムの大幅なパフォーマンス向上と業務効率の改善を実現しました。また、IBM AIXを搭載したサーバーを始めとするハードウェアに高度な仮想化技術を適用し、サーバーとネットワーク機器の台数を半減することで監視運用や変更作業等の保守にかかる負担を軽減しました。

ゆうちょ銀行では、全国約300の店舗等で発生する日々の経費精算から日別の科目別残高を集計した日計表の出力、資産管理、そして決算関連の各種帳票の出力までの財務業務全般を財務会計システム上で行っています。今回、同システム上で行う財務業務に影響をあたえることなく2021年までの長期利用を可能にし、かつ業務効率性を向上することを目的に、IBMのハードウェアおよびサービスを活用してインフラ基盤を刷新しました。

新インフラ基盤では、業務量の増大により負荷が高まっていたデータベース領域に、一般的な記録装置であるSSDよりも高い処理性能と低遅延を発揮するIBM独自設計のオールフラッシュ・ストレージ「FlashSystem」を採用しました。これにより従来約40分かかっていた日計表の帳票出力を45秒に短縮、3時間程度を要した決算調整処理を30分で完了するなど、大幅なパフォーマンス向上で業務効率の改善を支援しています。また、仮想化機能を統合したミッドレンジ・ストレージ「IBM Storwize V7000」を併用することで、FlashSystemを含む複数のストレージを1つのプール領域として統合管理しつつ、瞬時のデータ複製や災対サイトへの複製により、業務を停止することなくデータを保護しています。

また、サーバー仮想化を中心とするシステム基盤の簡素化により、サーバーおよびネットワーク機器の台数を半減させ、監視運用等のシステムサービスにかかる負担を軽減しています。IBM POWER搭載サーバーの仮想化ソリューション「PowerVM」を活用し、アプリケーションの稼働要件に合わせて異なるバージョンやリリースのサーバーを同時稼働させることにより、既存アプリケーション資産を最大限に活用しつつサーバー集約率を高めています。

なお、構築サービスおよびプロジェクトマネジメントにあたっては、IBMがグローバルで培ったスキルや知見を活用し、通常業務に影響を与えることなく新しいインフラ基盤への刷新を支援しました。

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