ニュースリリース
IBM、クラウド・ストレージのエコノミクスを変革する新しい価格設定モデルを発表
TOKYO - 23 3 2017:
2017年3月23日
[米国ラスベガス - IBM InterConnect - 2017年3月20日(現地時間)発]
IBM(NYSE: IBM)は本日、IBM Cloud Object Storage(US)ファミリーへの新しいサービスの追加を発表しました。IBMは、アーカイブ・データ向けの新しい選択肢と新しい価格設定モデルをお客様に提供し、アナリティクスやコグニティブ・ツールを利用して、予測不可能なデータ・パターンにインテリジェンスをより容易に適用できるようにします。IBMはまた、NetAppとのパートナーシップを拡大し、NetAppの顧客にIBMクラウド(US)を利用するためのより多様な方法を提供することも発表しました。
企業は通常、3つのタイプのデータ・ワークロード全体を管理する必要があります。頻繁にアクセスされ、利用される「ホット」・データ、アクセスや利用が頻繁ではない「クール」・データ、アーカイブ・データである「コールド」・データの3つです。コールド・ストレージは、多くの場合、比較的低価格、しかし低速であると定義されます。例えば、企業がコールド・ストレージを使用する場合、データのアクセスに余分な時間をかけなければならず、そのデータを迅速に利用してインサイトを引き出す能力は制限されます。その結果、より高価なホット・ストレージにデータを保管する傾向があります。
IBMの新しいクラウド・ストレージ・サービスであるIBM Cloud Object Storage Flex(US)(Flex)は、ストレージ層の「従量制」モデルを採用し、場合により、AWS S3 IAと比較して53%まで1、Azure GRS Cool Tierと比較して75%まで2価格を低減させます。Flexは、データの使用パターンの予測が困難なお客様向けに、簡素化された価格設定を提供する新しいクラウド・ストレージ・サービスです。Flexは、すべてのデータへの高いアクセス性を確保しながら、利用頻度の低いデータ向けのコールド・ストレージのコストを節減することにより、お客様がメリットを享受できるようにします。
さらに、IBM Cloud Object Storage Cold Vault(US)(Cold Vault)サービスは、コールド・ストレージ・データへのアクセスをIBMクラウドにおいてお客様に提供し、主要な競合企業の中で、コールド・データのリカバリー時間のカテゴリーをリードするよう設計されています。Cold Vaultは、既存のStandard層とVault層に追加されてクラウド・ストレージの一連の層を完成し、これらの層は、Bluemix(US)およびIBM Bluemix Garage(US)を通じて拡充された専門知識と手法により利用可能になります。
IBM Cloud Object Storage担当ゼネラル・マネージャーのジョン・モリス(John Morris)は、次のように述べています。「お客様は、市場や顧客のニーズを深く理解するコグニティブ企業になるため、より多くのデータに対するより迅速なアクセスを求めています。IBMの新しいクラウド・ストレージ・サービスと革新的な価格設定モデルは、予測不可能なデータ・パターンからのインサイトに影響を及ぼす、効率的でコストを抑制する方法をお客様に提供します」。
IBMとNetApp、クラウド・オブジェクト・ストレージの新しいソリューションによるパートナーシップを拡大
NetAppとIBMは、長期にわたるパートナーシップを拡大し、NetAppの顧客がIBMクラウドを利用できるようにする新しい機能を立ち上げます。
NetAppのAltaVault3(英語)クラウド・バックアップ・ソリューションを利用すると、IBMクラウドのIBM Cloud Object Storageに自動的にバックアップ・データを送信できるようになります。IBM Cloud Object StorageのサポートをAltaVaultソリューションに組み込むことにより、NetAppユーザーは、バックアップ・データをIBMクラウドに展開できるようになります。これにより、不必要なデータ・センターの拡大を減らし、AltaVaultユーザーは、IBM Cloud Object Storageの柔軟性、セキュリティー、地域におけるフォールト・トレランスのメリットを享受できます。
NetAppのワールドワイド・フィールド・アンド・カスタマー・オペレーション担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントであるヘンリ・リチャード(Henri Richard)氏は、次のように述べています。「IBMとのパートナーシップの拡大により、IBMクラウドを利用して柔軟なクラウド・エコノミクスを活用する新しい方法をNetAppのお客様に提供します。これらの新しいソリューションにより、当社のデータ・ファブリック戦略の進化を促し、ハイブリッド・クラウドの時代にお客様がシームレスにデータを管理できるよう支援する、当社のリーダーシップを強化します」。
今回の提携の一環として、NetAppは、IBM Cloud Object Storageと統合するバックアップ・ソリューションおよびアーカイブ・ソリューションを、販売チャネルを通じて提供します。
今回の発表は、IBMグローバル・ビジネス・サービス(US)を通じて提供されるサービスなど、IBMのレジリエンシー・サービスを補完します。
InterConnectは、2,000のセッション、ラボ、および認定を通じて、2万人を超える開発者、お客様、およびパートナーの皆さまに、クラウド・コンピューティングにおける最新の進歩を紹介する、IBMのクラウドおよびコグニティブ・カンファレンスです。IBMは、ビッグデータ、アナリティクス、ブロックチェーン、コグニティブ・コンピューティングをはじめとする各種アプリケーションをサポートする完全なクラウド・コンピューティング・ポートフォリオと主要パートナーシップにより、大企業からスタートアップまでのお客様を成功に導いています。
詳細はhttps://www.ibm.com/cloud-computing/(US)をご覧ください。IBM InterConnect Press Kitは、https://www.ibm.biz/IBMInterConnect2017(US)をご覧ください。また、@IBMCloudおよび#ibminterconnectで会話にご参加ください。
提供について
- IBM Cloud Object Storage Cold Vaultは、IBM Bluemix内で提供されています。
- IBM Cloud Object Storage Flexは、2017年第2四半期にIBM Bluemixを通じて提供される予定です。
- 世界中のIBM Bluemix Garage拠点では、4月より、IBM Cloud Object Storage(US)を含めてデジタル変革に取り組むお客様との協業が可能になります。
IBMについて
IBM Cloud Object Storageについての詳細は、http://www.ibm.com/cloud-computing/products/storage/object-storage/(US)をご覧ください。
脚注
1 IBM Cloud Object Storage Flex Cross-Region対S3「ホット」: US West Oregon(「レプリカ」)のS3 Infrequent Accessバケットへのクロス・リージョン・レプリケーションを行うAWS US East(「プライマリー」)のStandardバケット、および対S3「クール」:US West OregonのS3 Infrequent Accessバケットへのクロス・リージョン・レプリケーションを行うAWS US EastのS3 Infrequent Accessバケット。S3へのアクセスはすべて、「プライマリー」バケットを通じて実行されると仮定しています。価格設定は、2017年3月6日現在のAmazon USリスト・プライスと、2017年4月に提供予定のIBM Cloud Object Storage「Flex」の予定価格設定に基づいています。価格には、ストレージ容量、API操作、複数の地域にわたるデータ・レプリケーション料金(S3のみ)が含まれます。従量制料金の比較は、特定のワークロードの仮定に基づいています。実際の顧客料金は、ワークロード、ストレージ容量、オブジェクト・サイズ、データ・アクセス・パターン、ストレージ層、冗長オプションなどの要因によって変わります。今回の比較における価格設定は、以下のワークロードの仮定に基づいています。
- 「スモール」オブジェクト5%、「ラージ」オブジェクト95%の混合フットプリント(容量に基づく)、平均のオブジェクト・サイズ:スモール= 3MB、ラージ= 275MB
- 月次のアクセス・パターン:「ホット」:読み出し80%、書き込み50%、リスト作成5%。「クール」:読み出し10%、書き込み50%、リスト作成5%。すべてのオブジェクトが少なくとも30日間保管されると仮定。
IBM Cloud Object Storage:https://www.ibm.com/cloud-computing/products/storage/object-storage/public-service/(US)
Amazon AWS S3:http://docs.aws.amazon.com/AmazonS3/latest/dev/crr.html(英語)、https://aws.amazon.com/s3/faqs/#crr(英語)、https://aws.amazon.com/s3/pricing(英語)
2IBM Cloud Object Storage Flex Cross-Region対East US 2(プライマリー)のAzure Hot GRS、および対East US 2(プライマリー)のAzure Cool GRS。価格設定は、2017年3月6日現在のAzure USリスト・プライスと、2017年4月に提供予定のIBM Cloud Object Storage「Flex」の予定価格設定に基づいています。価格には、ストレージ容量、API操作、データ・レプリケーション料金(Azureのみ)が含まれます。下りのインターネット・データ送信料金は料金の比較から除外されています。従量制料金の比較は、特定のワークロードの仮定に基づいています。実際の顧客料金は、ワークロード、ストレージ容量、オブジェクト・サイズ、データ・アクセス・パターン、ストレージ層、冗長オプションなどの要因によって変わります。今回の価格設定の比較は、以下のワークロードの仮定に基づいています。
- 「スモール」オブジェクト5%、「ラージ」オブジェクト95%の混合フットプリント(容量に基づく)、平均のオブジェクト・サイズ:スモール= 3MB、ラージ= 275MB
- 月次のアクセス・パターン:「ホット」:読み出し80%、書き込み50%、リスト作成5%。「クール」:読み出し10%、書き込み50%、リスト作成5%。
IBM Cloud Object Storage:https://www.ibm.com/cloud-computing/products/storage/object-storage/public-service/(US)
Azure GRS:https://azure.microsoft.com/en-us/pricing/details/storage/blobs(英語)、https://docs.microsoft.com/en-us/azure/storage/storage-blob-storage-tiers(英語)
3NETAPP、NETAPPのロゴ、AltaVaultは、NetApp, Inc.の登録商標です。
当報道資料は、2017年3月20日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2017-03-20-IBM-Announces-New-Pricing-Model-to-Change-Economics-of-Cloud-Storage(US)
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