TOKYO - 06 3 2017:
2017年3月6日

アズビル金門株式会社（本社：東京都豊島区　代表取締役社長：上西正泰）と日本アイ・ビー・エム（本社：東京都中央区、社長：ポール与那嶺）は、IoT機器向けの低消費電力で長距離通信を実現するLPWA（Low Power Wide Area）の一つである「LoRaWAN」ネットワークを活用した水道メーター、ＬＰガスメーターの検針実証実験を、2017年2月に北海道エリアにおいて開始しました。

≪実証実験の背景≫
IoT（Internet of Things）社会の実現に向けて、低コスト・低消費電力のネットワーク、LPWAの技術が注目されています。そのLPWAの中でも、「LoRaWAN（Long Range Wide Area Network）」は、IBMも設立に参画したLoRa Allianceを通じて標準化が推進されているオープンな通信規格であり、10キロメートルを越える長距離の無線通信を、電池で長期間の駆動が可能な低消費電力で実現できるため、スマートメーターによる自動検針の分野において、活用が期待されています。今回の検証では、北海道エリアならではの積雪、低温状況、埋設下における伝達距離や電界強度等を確認し、計測結果をもとに従来のメーターとの精度の比較検討を行い、評価・検証、技術や運用面での課題抽出を行います。アズビル金門は「LoRaWAN」用のLPガスメーターやエネルギーの見える化機能を提供します。日本IBMはIoTの基盤となるサービス「Watson IoT Platform」を提供します。両社は、今後拡大が見込まれるIoT市場に向けて、LPWA技術によるスマートメーター検針の活用を積極的に検討していきます。

ご参考：

ソリューション図

ゲートウェイ（菱電商事株式会社提供）

電子式水道メーター(アズビル金門株式会社提供)

LP ガス用膜式メーター(アズビル金門株式会社提供)

＊LoRaWAN™の名称はSemtech Corporationの商標です。
アズビル金門はこれからも、アズビルグループ理念である「人を中心としたオートメーション」の下、地球環境に貢献し、現場の課題解決と価値向上に取り組むお客様を支援してまいります。