ニュースリリース

ブロックチェーン・クラウドを提供開始

高度なセキュリティー機能でデータ漏えい、改ざん、不正操作を防御
合意形成のもとに確定される分散台帳で、効率的な企業間取引を支援
2017年02月27日

TOKYO - 27 2 2017:
2017年2月27日

 

日本IBMは、ブロックチェーン技術の活用と高度なセキュリティーが必要な業務に対応できるブロックチェーン・クラウド・サービス「IBM® Blockchain on Bluemix High Security Business Network(ブルーミックス・ハイ・セキュリティー・ビジネス・ネットワーク)」(以下HSBN)の提供を本年2月27日より開始します。「HSBN」の利用料金は月額160万円(税別、HSBNおよびIBM Bluemixの基本利用料とサポート料込み)からです。

現在、さまざまな業界や領域でブロックチェーンの適用を検証する実証実験が活発になる一方、実用を視野に入れた検証を目的に、さらに強固なセキュリティーが求められています。

新しいブロックチェーン・クラウド・サービスは、FIPS 140-2 Level 4というハードウェア暗号化技術に準拠する暗号鍵によるデータ管理や、「IBM Secure Service Container」と呼ぶセキュリティーを有する*1 メインフレーム・テクノロジーをベースとしたLinux専用エンタープライズ・サーバー「IBM LinuxONE」などの業界最高水準の技術で構成されています。ブロックチェーン・ネットワークの参加者は、これらの技術を採用することで、マルウェアからの攻撃やなりすましなどの内部犯行によるデータ漏えい、改ざん、不正操作を防御できます。また、日本IBMは、国内データセンターからHSBNを提供することで、国内での保有が求められている機密データの活用や保管が可能で、データの保管場所やプライバシーに関して高まる業界の課題に対応します。

HSBNは、取引履歴を保存し共有する「分散台帳」、取引ルールを規定する「スマート・コントラクト」、取引をシステム上で確定する「合意形成」、取引の安全性を確保および認証する「暗号技術」を提供します。これにより、特定の業界や団体単位でブロックチェーン・ネットワークを形成し、スマート・コントラクトと分散台帳を共有できるモデルの構築が可能です。

IBMは、Linux Foundationのハイパーレジャー・プロジェクトのプレミアメンバーとしてオープン・テクノロジーを基盤とするブロックチェーン技術の開発を推進し、実用に向けた取り組みを世界各国で展開しています。IBMのブロックチェーンは、ハイパーレジャー・プロジェクトが開発を進めるハイパーレジャー・ファブリックを採用して、お客様が運用するオンプレミス環境向けアプリケーションに加えて、IBM BluemixおよびHSBNのクラウド・サービスとして提供します。

日本IBMは、お客様のブロックチェーンの実証実験や実用を視野に入れたアプリケーションの短期開発を支援するため、HSBNの提供と合わせて、「IBM Bluemix Garage」を提案します。「IBM Bluemix Garage」は、IBM自らの製品開発で確立したIBM Design Thinkingと呼ぶデザイン手法とグローバルの知見を用いて、お客様と共に新たな顧客体験を創出するためのワークショップの開催、プロトタイプ開発やユーザーテストによるアイデアの検証、IBM Bluemixを活用する高品質なアプリケーションの短期開発を支援します。

*1 「IBM LinuxONE」に対するコモン・クライテリア評価保証レベル(Common Criteria EAL)5+、Solitaire Interglobal Ltdによる調査「May the Cyber Security Force be with You」、ITICとStrategy Analyticsによる共同調査「2015 グローバル・サーバー・ハードウェアおよびサーバーOS信頼性レポート」に基づく

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