ニュースリリース

IBM、2016年度第4四半期および2016年度通期の連結決算を発表

IBMクラウドが好調で戦略分野の取り組みが引き続き堅調に成長
2017年01月20日

TOKYO - 20 1 2017:
2017年1月20日

 

[米国ニューヨーク州アーモンク - 2017年1月19日(現地時間)発]

ハイライト

  • 潜在株式調整後の継続事業による1株あたり利益:GAAPベースで4.73ドル、営業ベース(非GAAP)で5.01ドル
  • 継続事業による収益は218億ドル
  • 2016年度通期の戦略分野の取り組みによる収益は13%増(為替変動の影響を調整した場合は14%増)の328億ドルで、IBMの総収益の41%に
  • 2016年度通期のクラウドによる収益は35%増の137億ドル
    • aaS(as-a-Service)で提供されたクラウドの2016年末における年間ランレートは、前年同期から61%増(為替変動の影響を調整した場合は63%増)の86億ドル
  • 2017年度の1株あたり利益予測:GAAPベースで11.95ドル以上、営業ベース(非GAAP)で13.80ドル以上

IBM(NYSE:IBM)は本日(現地時間)、2016年度第4四半期および2016年度通期の連結決算を発表しました。

IBM会長、社長兼CEOのジニー・ロメッティは、次のように述べています。「2016年に当社の戦略分野による収益は、総収益の40%以上になるまでに成長し、私たちは業界を代表するコグニティブ・ソリューションおよびクラウド・プラットフォーム企業としての地位を確立しました。IBM Watsonは世界をリードするビジネス向けAIプラットフォームであり、IBM ブロック・チェーンをはじめとする新興ソリューションは、あらゆる種類の取引で高いレベルの信頼性を実現しています。そして、金融サービスや航空、小売などの業界の変革を支援してきたIBMクラウドの実績が評価され、より多くのお客様に選ばれています。」

IBMシニア・バイスプレジデントで最高財務責任者(CFO)のマーティン・シュローター(Martin Schroeter)は、次のように語っています。「2016年に当社は、研究開発費の増額や15社の企業を買収するなど、合計150億ドル以上と引き続き大きな投資を行いました。企業買収では、アナリティクス、セキュリティー、コグニティブ、クラウドなどの機能をさらに強化するとともに、Truven Health Analytics社やPromontory Financial グループなどが加わったことにより、業界知識のレベルを向上しています。同時に、配当と株式買い戻しにより株主へ約90億ドルを還元しています。」

戦略分野

第4四半期のクラウドの収益は33%増でした。aaS(as-a-Service)で提供されたクラウド収益の年間実績値(ランレート)は、前年同期の53億ドルから増加して86億ドルとなりました。アナリティクスの収益は9%増加しました。モバイルによる収益は16%増(為替変動の影響を調整した場合は17%増)、セキュリティーの収益は7%増(為替変動の影響を調整した場合は8%増)となりました。

2016年度通期では、当社の戦略分野の取り組みによる収益は、前年同期比で13%増加(為替変動の影響を調整した場合は14%増加)しました。クラウドの総収益は、35%増の137億ドルでした。aaS(as-a-Service)で提供されたクラウド収益の年間実績値(ランレート)は、61%増(為替変動の影響を調整した場合は63%増)となりました。アナリティクスの収益は9%増です。モバイルによる収益は34%増(為替変動の影響を調整した場合は35%増)、セキュリティーの収益は13%の増加(為替変動の影響を調整した場合は14%増加)となりました。

2017年度通期予測

2017年度通期における営業ベース(非GAAP)の潜在株式調整後の1株あたり利益は13.80ドル以上、GAAPベースでは11.95ドル以上と予測しています。営業ベース(非GAAP)の潜在株式調整後の1株あたり利益予測は、購入済無形資産の償却、その他の買収関連費用、および退職関連費用として、1株あたり1.85ドルを除外しています。フリー・キャッシュ・フローの現金化率は、GAAPベースの純利益の90%以上と予測しています。

キャッシュ・フローおよび財務状況

当社は第4四半期に事業活動により32億ドル(グローバル・ファイナンシング事業における売上債権を除くと56億ドル)の純現金収入を上げました。第4四半期のフリー・キャッシュ・フローは47億ドルとなりました。当社は株主に13億ドルの配当と9億ドルの株式買い戻しによる還元を行いました。2016年12月31日の時点で、IBMには株式買い戻し承認による51億ドルの残金があります。

当社の2016年度通期のフリー・キャッシュ・フローはグローバル・ファイナンシング事業における売上債権を除くと116億ドルとなりました。当社は53億ドルの配当と35億ドルの株式買い戻しにより、計88億ドルを株主に還元しました。

2016年第4四半期末のIBMの手元現金は85億ドルです。グローバル・ファイナンシング事業の債務279億ドルを含めた債務総額は、422億ドルとなりました。グローバル・ファイナンシング事業を除いたコア事業の負債総額は143億ドルとなりました。当社の財務状況は依然として健全で、長期間にわたる事業を運営するための良好な態勢が整っています。

第4四半期のセグメント別業績

コグニティブ・ソリューション(ソリューション・ソフトウェアおよびトランザクション処理ソフトウェアを含む)-- 収益は、クラウド、アナリティクス、セキュリティーの成長に牽引され1.4%増(為替変動の影響を調整した場合は2.2%増)の53億ドル。

グローバル・ビジネス・サービス部門(コンサルティング、グローバル・プロセス・サービス、アプリケーション・マネージメントを含む)-- 収益は4.1%減(為替変動の影響を調整した場合は3.6%減)の41億ドル。

テクノロジー・サービスおよびクラウド・プラットフォーム(インフラストラクチャー・サービス、テクニカル・サポート・サービス、統合ソフトウェアを含む)-- 収益は1.7%増(為替変動の影響を調整した場合は2.4%増)の93億ドルで、この成長にはハイブリッド・クラウド・サービスやアナリティクス、セキュリティーが貢献しています。

システム(システム・ハードウェアおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアを含む)-- 収益は12.5%減(為替変動の影響を調整した場合は12.1%減)の25億ドル。売上総利益率は、System zの好業績により向上しました。

グローバル・ファイナンシング(ファイナンシングおよび中古装置の販売を含む)-- 収益は1.5%減(為替変動の影響を調整した場合は2.1%減)の4億4,700万ドル。

2016年度通期の業績

潜在株式調整後の継続事業による普通株式1株あたり利益は、前年度から9%減の12.39ドルとなりました。2016年12月31日を期末とする12カ月間の継続事業による純利益は、前年度通期の134億ドルから11%減の119億ドルとなりました。

連結純利益は前年同期の132億ドルから119億ドルになりました。連結ベースの潜在株式調整後の1株あたり利益は前年同期の13.42ドルから8%減の12.38ドルになりました。12カ月間の継続事業による収益は、前年同期の817億ドルから2%減の799億ドルでした。

継続事業による営業ベース(非GAAP)の潜在株式調整後の1株あたり利益は、前年度の14.92ドルから9%減の13.59ドルとなりました。2016年12月31日を期末とする12カ月間の、継続事業による営業ベース(非GAAP)の純利益は、前年度通期の147億ドルから11%減の130億ドルとなりました。

当報道資料は、2017年1月19日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2016-01-19-IBM-Reports-2015-Fourth-Quarter-and-Full-Year-Results (US)

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