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IBM、2018年度第1四半期の連結決算を発表 収益は前年同期から5%増加し、売上総利益率が向上

2018年04月18日

 

TOKYO - 18 4 2018:
2018年4月18日

 

[米国ニューヨーク州アーモンク 2018年4月17日(現地時間)発]

ハイライト

  • 第1四半期の収益は191億ドルで、前年同期比5%増(為替変動の影響を調整した場合はフラット)
  • 売上総利益率は2017年第4四半期と比べ、広範囲に改善
  • 潜在株式調整後の継続事業による1株あたり利益はGAAPベースで1.81ドル、営業ベース(非GAAP)は4%増の2.45ドル
  • 過去12カ月の戦略分野による収益は12%増(為替変動の影響を調整した場合は10%増)の377億ドルで、IBMの総収益の47%に
  • 過去12カ月のクラウドによる収益は22%増(為替変動の影響を調整した場合は20%増)の177億ドル
  • 第1四半期にaaS(as-a-Service)で提供されたクラウドの年間ランレートは、前年同期から25%増(為替変動の影響を調整した場合は20%増)の107億ドル
  • 通期の営業ベース(非GAAP)の潜在株式調整後の1株あたり利益、およびフリー・キャッシュ・フローの予測を維持

IBM(NYSE:IBM)は本日(現地時間)、2018年度第1四半期の連結決算を発表しました。

IBM会長、社長兼CEOのジニー・ロメッティは、次のように述べています。「第1四半期、当社はビジネスの勢いを維持し、全体および主要な事業分野での収益は成長を達成しました。こうした業績は、当社の革新的なテクノロジー、業界知識、そしてお客様のプライバシーおよびデータを責任をもって守るための取り組みと行動をお客様に評価いただいていることを示しています。また、こうした取り組みは、エンタープライズ向けのクラウド、AI、セキュリティーなどの分野における当社の主導的な地位にも反映されています」

IBMシニア・バイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)のジェームズ・カヴァノー(James Kavanaugh)は、次のように語っています。「IBMは、エンタープライズ向けITにおいて価値の高い分野や新興分野をリードできるよう、数年かけて投資戦略を転換してきました。当第1四半期に収益、営業ベース純利益、フリー・キャッシュ・フローは増加し、売上総利益率も広範囲にわたって向上する中で、当社は継続的に株主に価値を提供していきます。」

利益成長に影響を与える重要な事項

2018年第1四半期の税引前利益は11億ドル、継続事業による純利益は17億ドルでした。営業ベース(非GAAP)の税引前利益は17億ドル、営業ベース(非GAAP)の純利益は23億ドルとなりました。営業ベース(非GAAP)の税引前利益は前年同期比で14%減となりましたが、これには事業を再配置し続けることによるマイナスの影響である21ポイントが含まれています。また、営業ベース(非GAAP)の純利益は前年同期比2%増でしたが、これにはこうした行動、および個別の税優遇措置のマイナスの影響4ポイントが含まれます。

IBMの第1四半期におけるGAAPおよび営業ベース(非GAAP)の税率には、8億ドルの個別の税優遇措置が含まれています。また、報告されたGAAPベースの税率には、2017年12月の米国新税制「Tax Cuts and Jobs Act」制定に関連して米国国税庁が2018年1月に発行したガイダンスの結果として、1億ドルの暫定的料金が含まれています。この料金は、2017年第4四半期に同社が報告した55億ドルの暫定的料金に加わります。

第1四半期にIBMの継続中の税率は、GAAPベースが約14%、営業ベース(非GAAP)が約16%でした。

戦略分野の収益

過去12カ月間の戦略分野の収益は12%増(為替変動の影響を調整した場合は10%増)の377億ドルでした。過去12カ月間のクラウドの総収益は22%増(為替変動の影響を調整した場合は20%増)の177億ドルでした。aaSで提供された収益の年間実績値(ランレート)は、25%増(為替変動の影響を調整した場合は20%増)の107億ドルとなりました。2018年第1四半期のアナリティクスの収益は9%(為替変動の影響を調整した場合は4%)増加しました。モバイルによる収益は19%増(為替変動の影響を調整した場合は14%増)、セキュリティーの収益は65%増(為替変動の影響を調整した場合は60%増)となりました。

キャッシュ・フローおよび財務状況

当社は第1四半期に事業活動により46億ドル(グローバル・ファイナンシング事業における売上債権を除くと22億ドル)の純現金収入を上げました。第1四半期のフリー・キャッシュ・フローは13億ドルとなりました。当社は14億ドルの配当と8億ドルの株式買い戻しにより、株主に計22億ドルを還元しました。2018年3月31日の時点で、IBMには株式買い戻し承認による30億ドルの残金があります。

2018年第1四半期末のIBMの手元現金は132億ドルです。グローバル・ファイナンシング事業の債務317億ドルを含めた債務総額は、464億ドルとなりました。当社の財務状況は依然として健全で、長期間にわたる事業を運営するための良好な態勢が整っています。

第1四半期のセグメント別業績

コグニティブ・ソリューション(ソリューション・ソフトウェアおよびトランザクション処理ソフトウェアを含む)-- 収益は、セキュリティー、アナリティクス、業界プラットフォームなどのソリューション・ソフトウェアと、トランザクション処理ソフトウェアの成長に牽引され、6%増(為替変動の影響を調整した場合は2%増)の43億ドルでした。

グローバル・ビジネス・サービス部門(コンサルティング、グローバル・プロセス・サービス、アプリケーション・マネージメントを含む)-- 収益は4%増(為替変動の影響を調整した場合は1%減)の42億ドル。戦略分野の取り組みによる収益はクラウド・コンサルティング事業の成長と、アナリティクスおよびモバイルの2桁成長に牽引され、12%増でした。

テクノロジー・サービスおよびクラウド・プラットフォーム(インフラストラクチャー・サービス、テクニカル・サポート・サービス、統合ソフトウェアを含む)-- 収益は5%増(為替変動の影響を調整した場合は1%減)の86億ドル。戦略分野の取り組みによる収益は、ハイブリッド・クラウド・サービス、セキュリティー、モバイルに牽引され、24%増でした。

システム(システム・ハードウェアおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアを含む)-- 収益はSystem zおよびPower Systemsの成長により8%増(為替変動の影響を調整した場合は4%増)の15億ドルでした。

グローバル・ファイナンシング(ファイナンシングおよび中古装置の販売を含む)-- 収益は前年同期比変動なし(為替変動の影響を調整した場合は4%減)の4億500万ドルでした。

2018年度通期予測

2018年度通期における営業ベース(非GAAP)の潜在株式調整後の1株あたり利益は13.80ドル以上、GAAPベースでは11.58ドル以上と予測しています。営業ベース(非GAAP)の潜在株式調整後の1株あたり利益予測は、購入済無形資産の償却、その他の買収関連費用、退職関連費用、および米国新税制の制定による継続中の影響として、1株あたり2.22ドルを除外しています。

フリー・キャッシュ・フローは約120億ドルを見込み、実現率は100%以上を予測しています。

以上

当報道資料は、2017年4月17日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。 
http://newsroom.ibm.com/2018-04-17-IBM-Reports-2018-First-Quarter-Results (US)

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