ニュースリリース
HCLテクノロジーズが一部のIBMソフトウェア製品を18億ドルで買収
TOKYO - 11 12 2018:
2018年12月11日
【米国ニューヨーク州アーモンクおよびノイダ(インド)-- 2018年12月6日(現地時間)発】
IBM(NYSE: IBM)とHCLテクノロジーズ(HCL)は本日、一部のIBMソフトウェア製品をHCLが18億ドルで買収することになる、正式契約を発表しました。この買収は、適用される規制当局の審査の完了を条件として、2019年の半ばに終了する見込みです。
対象となるソフトウェア製品のTotal Addressable Market(実現可能な最大の市場規模)は500億ドルとなり、以下のものが含まれます:
- Appscan:セキュアなアプリケーション開発向け
- BigFix:セキュアなデバイス管理向け
- Unica:(オンプレミス)マーケティング・オートメーション向け
- Commerce:(オンプレミス)オムニチャネルeコマース向け
- Portal:(オンプレミス)デジタルエクスペリエンス向け
- Notes & Domino:電子メールおよびローコードの迅速なアプリケーション開発向け
- Connections:ワークストリーム・コラボレーション向け
HCLとIBMは、これらの製品のうち5つで、すでにIPパートナーシップを結んでいます。
HCLテクノロジーズの社長兼CEOであるC Vijayakumar氏は、次のように話しています。「以前から、市場には当社のMode-3(製品とプラットフォーム)オファリングを強化する大きな機会があると考えています。今回当社が獲得しようとしている製品は、セキュリティー、マーケティング、コマースなど、HCLの戦略的分野であり大きく成長している市場の製品です。これらの製品の多くがお客様から高い評価を受けており、業界のアナリストによって上位のランクに位置付けられています。これらの製品の大規模な展開によって、当社には、幅広い業種と市場にわたる数千社のグローバル企業を対象に支援できるという絶好の機会が生まれます。これらの製品は、今後大きな成長が見込めるという確信を持っています。それを支えるのは、製品のイノベーションに投資するという当社のコミットメントに加えて、当社のお客様重視の強い方針と、アジャイルな製品開発です。また、これらの製品を当社のMode-1とMode-2のサービスと組み合わせることで、説得力のある「アズ・ア・サービス」のオファリングを作り出す、とても大きな可能性を視野に入れています」
IBMのCognitive Solutions and Research担当バイスプレジデントであるジョン・ケリー(John Kelly)は次のように話しています。「過去4年間、当社ではビジネス向けAI、ハイブリッド・クラウド、サイバーセキュリティー、アナリティクス、サプライ・チェーン、ブロックチェーンなどの分野での統合されたケイパビリティーに加えて、医療、インダストリアルIoT、金融サービスなどの業種別のプラットフォームやソリューションの開発に、優先的に投資を行ってきました。これらは、IT業界で新たに生み出されてくる高付加価値のセグメントに入ります。その結果として、今日これらのセグメントでIBMが主導的立場にあるのです。当社では、ますますスタンドアロンの製品として提供されるようになっている、これらの一部のコラボレーション、マーケティングおよびコマース関連のソフトウェア資産を売却する時と考えています。同時に、これらの製品はHCLにとって強力かつ戦略的に適合し、またHCLはその顧客に対してイノベーションと成長を推進する態勢が整っていると考えます」
HCL Technologiesについて
HCL Technologies(HCL)は、デジタル・テクノロジーの変革を通じてグローバル企業のビジネスの再構想と変革を支援する大手グローバル・テクノロジー企業です。HCLは、43カ国で事業を展開しており、2018年9月30日までの12か月間で82億ドルの連結収益を達成しています。HCLは、Mode 1–2–3成長戦略で示される統合サービス・ポートフォリオの提供に注力しています。Mode 1には、アプリケーション、インフラストラクチャー、BPO、エンジニアリング、およびR&Dサービスの分野におけるコア・サービスが含まれており、DRYiCE™オートノミクスを活用して顧客のビジネスおよびIT環境を変革し、それらを「リーン」かつ「アジャイル」なものにします。Mode 2は、ビジネスの成果を推進し、企業のデジタル化を実現する、デジタルと分析、IoT WoRKS™、クラウド・ネイティブ・サービス、サイバーセキュリティーおよびGRCサービスから成る、エクスペリエンス中心および成果重視の統合オファリングに焦点が置かれています。Mode 3戦略は、エコシステムを重視し、製品およびプラットフォーム・ビジネスを構築するために革新的なIPパートナーシップを実現します。HCLは、統合型共同イノベーション・ラボのグローバル・ネットワークとグローバルなデリバリー能力を活用し、金融サービス、製造、通信、メディア、出版、エンターテイメント、小売および消費財、ライフサイエンスおよびヘルスケア、石油およびガス、エネルギーおよび公益事業、旅行、運輸およびロジスティクス、行政などの主要な業界で包括的なマルチサービス・デリバリーを実現しています。さまざまな国籍の12万7,875人の専門家を有するHCLは、「契約を超えた関係」を掲げ、お客様のために真の価値を実現する取り組みに注力しています。詳しくは、www.hcltech.com(英語)をご覧ください。
IBMについて
ibm.comをご覧ください。
当報道資料は、2018年12月6日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2018-12-06-HCL-Technologies-to-Acquire-Select-IBM-Software-Products-for-1-8B(US)
Release Categories
プレスリリース、各種取材のお申込みに関するお問い合わせ先(報道関係者様専用窓口)
※報道関係者様以外からのお問い合わせは受け付けておりませんのでご了承ください。
日本IBM 広報代表
電話: 03-3808-5120
e-mail: PRESSREL@jp.ibm.com