ニュースリリース

日本医療データセンター、健康年齢のAPI公開にIBM API Connectを採用

医療統計データの新サービス提供で、個人向けの新たなサービスの創出を推進
2017年04月20日

日本IBMは、株式会社日本医療データセンター(以下、日本医療データセンター)が健康診断結果に基づき健康年齢(*1)を算出する医療統計データサービスの基盤として、API運用の包括ソリューションである「IBM® API Connect」(以下、API Connect)を採用したことを発表しました。今回開発したAPI基盤は、日本医療データセンターが2017年4月下旬より提供を開始する健康年齢算出サービスに活用されます。

日本医療データセンターは、健康保険組合、病院などに蓄積された健康診断データや、入院、外来、調剤データなどのレセプトデータを活用した医療統計データサービスを提供することで、新たな医療技術や製薬の開発、保健事業をサポートしています。同社では、2016年6月、健康診断のデータをもとに健康状態をわかりやすく伝える「健康年齢」という指標を開発して、膨大な医療データの統計解析結果を活用する新しいサービスの提供を開始しました。

健康年齢のサービスは、保険会社、健診事業者、フィットネスクラブなどさまざまな業界から、自社のサービスに組み込みたいという要望が数多く寄せられました。日本医療データセンターは、健康年齢のデータをAPI(Application Programming Interface)を通じて、多くの企業にサービスとして提供するため、API運用にかかわる作成、実行、管理、保護機能を包括するソリューション「API Connect」と、APIを通じたデータ連携に必要な高いセキュリティー機能を提供する「IBM DataPower Gateway」を組み合わせてAPI 基盤を開発しました。

同社のAPI基盤は、利用制限、課金の仕組み、ログの収集などAPI管理に必要な機能を実装しています。また、高いセキュリティーを必要とするWebシステム環境の下で効率的な運用管理を実現します。

日本医療データセンターは、健康年齢を算出する仕組みをAPIとして提供することで、従来から提供する健康保険組合向けなどの組織や企業向けサービスに加えて、個人の健康度を見える化したり、生活習慣改善の効果を測定するなど、個人向けの新たなサービスの創出を推進します。

*1:健康年齢:健康診断の数値がどのぐらいの年齢に相当するのかを判定して、健康度をわかりやすく伝える指標で、膨大な医療データの統計解析結果を活用。生命保険の保険費の算定ベースに健康年齢を採用して、健康になると保険費が安くなるというモチベーションで行動を変えるきっかけにしてもらうなど、さまざまな分野での活用が見込まれる。

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