ニュースリリース
明治安田生命、保険事務システム基盤を刷新し、ビジネス成長を支援
日本IBMは、明治安田生命保険相互会社(本社:東京都千代田区、執行役社長:根岸 秋男、以下、明治安田生命)の保険事務システム基盤を刷新し、本年3月27日より稼働を開始しました。新たな保険事務システム基盤はすべての保険事務を一つの全社共通システム基盤で統合し、従来システムと比較して業務の効率化、開発の生産性向上、将来の業務拡大にも柔軟に対応できる拡張性を強化しました。さらに、お客さまによる手続きの簡素化や事務手続きの可視化により、お客さまサービスの向上を支援します。
明治安田生命では、2017年に新たな経営ビジョン「信頼を得て選ばれ続ける、人に一番やさしい生命保険会社」を制定するとともに、2017年4月からスタートした「明治安田生命3ヵ年プログラム MYイノベーション2020」において、国内生命保険事業を中心に、成長ステージへの飛躍に向け、新たな事業領域に取り組んでいます。ITシステムにおいても、将来のビジネス成長を支えることが重要であり、効率化や開発の生産性向上とともに、拡張性やさらなるお客さま満足度の向上を支援することが求められていました。
新保険事務システムは、保険契約の契約時や契約後の各種お手続き、保険金・給付金のお支払といった生命保険事務の全業務を対象とし、約5,000ユーザーが利用する大規模なシステムです。IBMのメインフレームであるIBM® z Systems上にLinux区画を追加しその上で実装したことにより、従来の保険事務システムと比べて各案件の処理の迅速化および工程管理の高度化を行うことが可能となりました。また、作業の進捗状況を把握できる処理の見える化や、業務分析による効率的な事務運営を支援します。さらに、開発効率化の仕組みや簡易的に業務を追加するためのフレームワークにより、新業務の追加開発を短期で行うことができるようになりました。その他、お客さま満足度の向上を企図し、保険契約や事務ごとに記載していた署名を一括して行えるような取り組みも併せて行われました。
新保険事務システム基盤は、今回新たにWeb技術を活用し、将来の新しい技術の採用にも容易に対応できるようになっています。これにより、柔軟な働き方を導入する際にもITの観点で幅広い検討が可能となっています。
新保険事務システムは、ビジネス・プロセスの可視化と効率的な一元管理を支援するソフトウェア「IBM Business Process Manager (以下、IBM BPM)」を採用しています。IBM BPMはオープン・スタンダードに準拠した実行環境と使いやすいツールの提供により、ビジネス・プロセスの開発と保守の効率を向上します。これにより、事務処理工程を最適化し、業務の効率化や処理の可視化を図ることができました。
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